ジャスミー、 ゲノム情報を用いた「オーダーメイド」医療の推進プロジェクトの為に新しい仕組みを開発・提供
〜 独自のWeb3技術と特許を駆使し、ゲノム情報等の機微情報をより厳格に管理する仕組みを提供、加えて、新たな見舞金の仕組みを自社のプラットフォームと暗号資産で実現 〜
ジャスミー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤 一雅 以下、ジャスミー)は、この度、ノバセラム株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:大原正規 以下、ノバセラム)とバイオメディカ・ソリューション株式会社(本社:大阪府茨木市、代表取締役:中尾敦 以下、BMS社)と共同して、ゲノム情報を用いたオーダーメイド医療の発展を目指した、全ゲノム解析手法のための新たな推進プロジェクト(仮称:「My Genome Guard」推進プロジェクト 以下、本プロジェクト)を発足いたしました。
その実現の為、ジャスミーは、ブロックチェーン技術を用いたオンラインストレージ型の個人情報管理・利用システム「Jasmy Personal Data Locker(パーソナルデータロッカー 以下、PDL)」を更に発展強化した仕組みを開発するとともに、ゲノム研究への協力に伴う見舞金制度「ジャスミー研究支援見舞金(仮称:Mutual-Aid Payment、略称:MAP)」をジャスミーが発行する暗号資産ジャスミーコインを活用して提供することにしましたので、ここにお知らせします。
■PDLの更なる発展と新機能の提供
これまで、個人のもつさまざまな情報は、インターネットサービスを介して、IT事業者が保有、利用してきました。PDLはデータを安全に保管することはもちろんのこと、データの持ち主であるユーザー自身の意志のもとで、安全性は保ったまま、データの提供、共有が可能となるプラットフォームです。
このシステムの実現の為に、ジャスミーは自身で所有する2つの特許を有効に使ってきました。
今回、さらに個人の機微情報の中でも特異な位置づけとなるゲノム情報をはじめとした機微な健康に関する情報の取り扱いにも、適合させるため、以下の3つの機能を付加することにより更に強力なPDL(仮称:スーパーPDL)を開発し提供することにいたしました。
(1)本人と特定の医療従事者等の関係者の双方の許諾がなければ閲覧できない仕組み
昨今のゲノム情報の解析技術の発達により、様々な遺伝的な健康に関する情報を読み解くことが可能になって来た一方、未だ解析が充分に解決されてない部分もあり、その運用や開示に関しては厳格な基準が定められています。現状、いくら本人が了解したとしてもゲノム情報の全てを本人に開示することは認められていません。
この為、医学の発展に合わせて、適宜、その時々に必要かつ許可された情報のみを開示できる仕組みが必要となります。ジャスミーは、本来本人の許諾だけで開示できるPDLに、さらに医療従事者等の特定の関係者による許諾が無い限り、閲覧できない仕組みを付加し提供することにいたしました。
(2)トレーサビリティを保持しながら、個人情報とは全く切り離れた別環境での情報管理
ゲノム情報を安易に個人情報と紐付けておくと思いもしない情報の取り扱いや情報の悪用が発生する危険性が高くなります。その為、ジャスミーの特許である抽象化情報の利用に関する特許 と暗号鍵の生成・利用に関する特許を活用して、ゲノム情報に関しては、全く別の匿名化したIDを使用しながら、本人や特定の医療従事者しか取り扱えない仕組みを構築し、ブロックチェーンの特徴であるトレーサビリティを維持するとともに、物理的にも全く別に保持管理される仕組みを開発し提供することにいたしました。
(3)大容量のゲノム情報を利便性落とさずに利活用できる仕組み
ゲノム情報は一個人だけでも大変なデータ量になり、それを今までのPDLの運用と同等レベルの利便性で利用していくには、新たな発想と仕組みの構築が必要になります。スーパーPDLには、今までのPDLにはない新たなデータの取り扱いの仕組みを導入することでこれを実現することにいたしました。
【参考】
■ユーザーメリットを強化するWeb3プラットフォームを活用した見舞金制度と情報提供料の実現
(1) 本プロジェクト参加者には、PDL内にブロックチェーン技術を利用した権利証を発行することで、本プロジェクトで提供される特典や体験の所有権を保証します。
(2) より広いゲノム医療の発展に寄与する為、参加者のゲノム情報は、ノバセラムだけでなく、他の機関にも本人の承諾のもと提供されることが想定されます。そのような利用を安心安全に実現するため、情報の利活用者が操作するPCをジャスミー独自のデバイス管理技術により制御する仕組みを導入します。参加者の情報に関する権利を明確化する事で、どれくらい企業や機関で本プロジェクトの参加者のゲノム情報が活用されたかを確定できるようになり、それに対する情報提供料の支払いを公正かつ明確にいたします。
(3) また、本プロジェクト参加者は、万一がんに罹患し、プロジェクトが規定するノバセラムが開発した「CTCネオアンチゲン樹状細胞療法」を受ける条件を満たす場合、BMS社が作製するネオアンチゲンペプチド合成(ワクチン合成)の無償提供を受ける事ができますが、これに加え、新たな見舞金の形として、ジャスミー研究支援見舞金(仮称:Mutual-Aid Payment、略称:MAP)の仕組みを提供いたします。Web3発展の原動力のひとつである相互扶助のDAO的設計思想を体現することと、本プロジェクトの持続的運営に係る信頼性を担保するため、参加費の一部に相当する暗号資産ジャスミーコインを保証金として保管し、見舞金の対象者に公正に付与する仕組みを提供いたします。
(4) 見舞金や情報提供料の給付には、PDL内に発行された権利証により、なりすましや改ざん等のリスクを低減しつつ、ブロックチェーン上のスマートコントラクト技術を活用したシームレスな支払いの実現を目指しています。加えて、ジャスミーが持つマイナンバーカード認証も可能にする本人確認の仕組みを使用することで、本プロジェクト参加者へより確実で安全な給付を実現いたします。
■ジャスミーコイン(JASMY/JMY)について
「ジャスミーコイン」は、IoT向けのプラットフォームを開発・提供するジャスミー株式会社が開発している、IoTとブロックチェーン技術を組み合わせ、個人情報を自ら安全に管理し、利用できるようになる「データの民主化」のためのエコシステム上で使用することを想定した暗号資産。
2021年10月26日に日本の金融庁から許認可を得た暗号資産取引所 「BITPOINT」 に上場。
ジャスミーコインの詳細は、ホワイトペーパーからご覧いただけます。
https://www.jasmy.co.jp/images/whitepaper.pdf
■関連 Web サイト
· ノバセラムのWebサイト:https://novacellum.com/
· BMS社のWebサイト:https://www.bio-ms.com/
https://www.bio-ms.com/into_futurity/
· 「Jasmy Personal Data Locker」Webサイト: https://www.jasmy.co.jp/pdl/overview/
· ジャスミーのWebサイト:https://www.jasmy.co.jp/
■ノバセラム株式会社について
ノバセラム株式会社は社会のニーズに応えるべく、新しい治療の開発を目指しています。免疫チェックポイント阻害剤が臨床応用されるようになってから、がんに対する免疫治療が大きな注目を集めています。しかしながら効果が見られる患者さんは一部のみで、さらなるがん免疫治療の進歩が望まれています。またゲノム情報を用いた個別化医療の発展も目覚ましく、がん免疫療法との融合によるネオアンチゲン免疫治療も行われるようになっています。
ノバセラム株式会社は患者さんのために、さらに新しい治療開発に専念すべく精鋭努力しております。
■バイオメディカ・ソリューション株式会社について
バイオメディカ・ソリューション株式会社は再生医療・細胞治療の国内創成期のパイオニアです。最前線で治療の研究をされる先生方を全面的に支える中で培われたノウハウの概念は昨今のレギュレーションにも反映されています。そのノウハウを結集した事業展開は日進月歩する科学技術を遅滞なく取り込んだ施設・機器の提案、それらの管理・運用のサポート、培養や品質試験の受託サービスと多岐にわたり、再生医療のオールアラウンドサポーターとなっています。
こうして「すべての人々に安全な細胞治療を受けることのできる環境を実現」して参ります。
■ジャスミー株式会社について
ジャスミー株式会社はIoTのプラットフォームを開発・提供する会社です。あらゆるモノがネットにつながる時、人々の生活に密着する「衣・食・住・動」が大きく変わります。誰もが簡単に安全にそして安心してモノを使うことが出来る仕組み(プラットフォーム)をつくり提供する、これがジャスミーの使命です。いま、私達の生活から生み出される大事なデータは限られた企業に占有されがちです。ジャスミープラットフォームは、本来の持ち主にデータの主権を取り戻し、個々のデータを安全安心に利用いただくことを目的のひとつとしています。その為、ジャスミーはIoTにブロックチェーン技術を融合させ、今までにない発想のもと業界・業種の垣根を越えて幅広く利用いただけるプラットフォームを準備して参ります。
ジャスミーのチームはエレクトロニクス、メカ、通信、デバイス、システムインテグレーター、デザイナー等、多種多様で豊かな経験を持つメンバーで構成され、世界中のお客様それぞれに最適なIoT プラットフォームを提供していきます。
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