がん患者・家族向け冊子『もっと知ってほしい がん悪液質の予防と改善のこと~がん治療中の食欲低下、体重減少~』公開のご案内
特定非営利活動法人キャンサーネットジャパン(以下、CNJ)は、がん悪液質の予防と改善について科学的根拠に基づいた正しい情報を提供することを目的として、小野薬品工業株式会社ご支援のもと、冊子『もっと知ってほしいがん悪液質の予防と改善のこと~がん治療中の食欲低下、体重減少~』を制作しました。
がん悪液質の主な症状である体重減少や食欲不振は、がんの患者さんの多くが経験します。かつては、がんの患者さんの体重が減ったり、抗がん剤の副作用やがんの進行で食欲がなくなったりするのは、仕方のないことだと放置されていました。しかし、近年、がん悪液質が起こるメカニズムなどの解明が進み、体重減少や食欲不振などに対する治療の重要性が明らかになってきました。悪液質について正しい知識をもち、早い段階で悪液質自体の治療を受けることが、 生活の質の向上と予後の改善につながります。 患者さんご自身が、食事や日常生活を楽しみ、自分らしい療養生活を送るために、この冊子を活用していただければ幸いです。
『もっと知ってほしいがん悪液質の予防と改善のこと~がん治療中の食欲低下、体重減少~』は、京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学教授の髙山浩一先生監修のもと、患者や家族が知っておきたい主な症状や予防・治療、がん患者さんやご家族の体験談 “Patient's & Caregiver’s Voice(患者の声)”など16ページにまとめています。
この冊子は、CNJのウェブサイト https://www.cancernet.jp/akuekishitsu から無料でダウンロードが可能です。
この「もっと知ってほしいシリーズ冊子」は30種類以上となり、全国のがん診療連携拠点病院に設置、多くの方に利用していただけるようになりました。このシリーズの冊子が、今まさに治療と向き合っている方々の一助となることを願っています。
是非、一人でも多くのがん患者さんやご家族へこの冊子が届くよう、周知へのご協力をいただけましたら幸いです。【認定NPO法人キャンサーネットジャパン(CNJ)】
1991年発足。がん患者が本人の意思に基づき治療に臨むことができるように科学的根拠に基づく情報発信を行うことをミッションとして活動。2001年にNPO法人化。2007年1月に専用事務局を開設し、現在は東京と大阪を拠点に全国で活動を行っている。2016年8月認定NPO法人となり、現在主たる活動は、各種がんについての啓発イベント、養成講座や認定試験など教育事業等を実施。これらの活動を通して、がんと向き合う人々が自分らしくがんと向き合える社会を実現することを目指している。希少がんも含め、あらゆるがんに関する最新医療情報発信のため、2014年より毎年開催しているジャパンキャンサーフォーラムは、がん患者・家族のみならず一般市民を対象とした最大級のがん啓発イベントとなっている。
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