今春、卒園や転園をした医療的ケア児の人数13名 【障害児保育園ヘレン・障害児訪問保育アニー】
障害児保育園ヘレン全園で46名、障害児訪問保育アニーでは29名のお子さんをお預かりしました。(2018年度)
今年3月、全国で保育園や幼稚園の卒園式が行われる中、フローレンスが運営する「障害児保育園ヘレン」および「障害児訪問保育アニー」でも、卒園式が行われました。
今年卒園した園児の母親は、「入園前はほぼ自宅から出ず、引きこもりがちになっていましたが、今では仕事もできて、子どもから園であったことを教えてもらう楽しみまでできました。」と話しました。
ヘレンやアニーでお預かりしているのは、「胃ろう」や「たんの吸引」など、日中医療的なケアを必要とする医療的ケア児や重症心身障害児です。このような障害児を長時間預かる保育園や幼稚園はまだまだ少なく、障害児は親が24時間介護するしか選択肢がないという現状があります。よって、障害児を介護する家庭では、特に母親の多くが仕事を続けられず母子の孤立、経済的不安定のリスクを抱える事例があります。
この問題を解決し、日本全国へ広めるモデルとして、フローレンスではヘレンとアニーを運営しています。 それぞれ、障害児保育園ヘレンではこれまでにのべ65名、障害児訪問保育アニーではのべ44名の子どもたちに保育を届けてきました。ヘレンとアニーを利用する保護者の就業率は100%となっています。
「転園」という形で卒園していく子どもたち
ヘレンやアニーで生活を送る中で、医療的なケアの必要がなくなり、地域の認可保育所に入れることになり転園していく子ども達が毎年多くいます。
成長とともに慢性疾患が治ったり、保護者の熱心な働きかけ、地域の認可保育所との交流保育で受け入れへの理解が進むなど、様々な要因があります。また、「子どもは子どもの中で育つ」と言われるように、子ども同士の交流の中で生まれる刺激によって心身の発達が促されたことも要因の一つと考えられています。
これまでに今春の6名を含めて20名が地域の保育園などに転園しています。 こうした変化に、私たちフローレンスだけでなく、ご家族や主治医も驚いています。フローレンスは、今後も「障害児保育問題」に取り組み、子ども達の成長を支えるとともに保護者の就労の安定につながるよう活動して参ります。
代表駒崎と卒園児とそのご家族
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像