「嘉南大圳起工満100周年記念式典」が台日オンラインで盛大に開催
嘉南大圳起工満100周年を記念し、文化部(省)および行政院農業委員会、台南市政府などが5月8日、「嘉南大圳起工満100周年記念式典」を合同開催した。記念式典は台南市の八田與一公園と八田與一の故郷である日本の金沢市をテレビ中継し、同時に行われた。
今回の式典には、安倍晋三・前首相および大橋光夫・日本台湾交流協会会長らによる祝賀ビデオメッセージが制作され、安倍前首相はビデオメッセージのなかで、「銅像の八田與一は編み上げ靴を履いている。一心に働く八田の様子を忘れまいという皆さまの願いがよくわかる。八田與一を覚えていてくださり、ありがとうございます。うれしく思い出せる思い出を、台湾の皆さまは日本の私たちにくださった。真の友人だけがつくる、深い心の交わりです」と述べた。
また、大橋会長は「台湾が今日まで八田與一の功績を称えてくださったことに感謝し、交流協会は引き続き先人が残してくれた素晴らしい日台友好の絆を次の世代に伝えていきたい」と述べた。
謝・駐日代表もビデオメッセージのなかで、「数多くの困難を乗り越えて今日の100年を迎えたダムと水路が生まれた。台湾には『果実を食べるときはその木を拝み、水を飲むときはその源に思いを馳せる(吃果子要拝樹頭,飲水要思源頭)』という諺がある。八田技師の命日である5月8日に八田技師ならびに工事プロジェクトチームの功績をしのぶと同時に、工事中に犠牲になった134名の作業員に対しても追悼の意を表したい。このダムの建設の歴史は、台湾の歴史であり、日本の歴史でもある。この100年を迎えたダムと水路が末永い台日友好の懸け橋となることを願っている」と挨拶した。
今回の記念式典には、森喜朗・元首相、古屋圭司・日華議員懇談会会長、衛藤征士郎・衆議院議員、蓮舫・参議院議員、滝波宏文・参議院議員、黒須隆一・台湾友の会会長ら日本の政界関係者からも、次のような祝賀ビデオメッセージが寄せられた。
森喜朗・元首相:李登輝・元総統から八田與一に関する話を伺い、感銘を深く覚えた。一日も早く新型コロナの感染状況が落ち着き、たくさんの日台の方々が再び交流できることを願っている。
古屋圭司会長:八田與一が100年前にダムと水路を建設し、10年前に台湾では八田與一記念公園を造っていただいた。いろんな取り組みでこれからも日台は数多くの活動を通して緊密なつながりがある。
衛藤征士郎・衆議院議員:国会議員として「八田與一精神」を受け継いで、台湾と日本の信頼と絆の強化のために全力を尽くしてまいりたい。
蓮舫・参議院議員:台南は父の故郷であり、八田記念公園も訪れたことがある。日台の友好の原点、八田與一が作った功績を思い出し、台湾と日本の友好をさらに深めていきたい。
滝波宏文・参議院議員:父が金沢出身であり、今後もさまざまなご縁を大事にしつつ、八田與一の志を引き継ぎ、日台の友好を深め力を合わせていきたい。
黒須隆一会長:台湾が今も大切にダムを使っていることは、八田與一への敬意の表れであり、日本人として感謝の意を伝えたい。今後も烏山頭ダムと八田與一が日台両国の友好の懸け橋となり続けることを願っている。
式典の最後に、金沢会場と台南会場の踊り手らが一緒に八田技師が作詞した「烏山頭踊り」を踊った。この踊りは、八田家で(八田與一作詞の)歌詞が発見され、日本側で再作曲し、踊りを完成させたもので、八田與一への感謝の意を表現するため、両手で「八」の字を表す動作を採り入れ、ダムに水を引き入れるトンネルが開通したときの喜びと、ダムの景色をイメージしている。台湾と日本の両会場はこの踊りを一緒に踊りながら、嘉南大圳着工100周年を盛大に祝った。
当日の式典の様子はYouTubeで配信されています。
詳しくはこちらから→https://youtu.be/SiwtbTSirLw
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