DIC、米国および中国子会社の屋外藻類培養工場への環境投資を増強
ー工場から外部への排水ゼロを実現し、地球環境と社会のサステナビリティに貢献ー
DIC 株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫)は、食用藍藻類「スピルリナ」や食品用天然系青色素「リナブルー®」を製造する米国子会社 アースライズ・ニュートリショナルズ社(Earthrise Nutritionals, LLC、カリフォルニア州、以下「アースライズ社」)および中国子会社 海南DIC微藻有限公司(Hainan DIC Microalgae Co., Ltd.、海南省、以下「海南DIC社」)の屋外藻類培養工場において、約12億円の環境投資を実施します。これまで取り組んできた環境投資と併せ、今回の追加投資により2023年1月までに両工場から外部への排水ゼロを実現します。
当社グループは、1978年に「スピルリナ」の屋外大量培養に世界で初めて成功して以来、最適な培養条件や有用な藻株の探求に加え、生産効率向上による水や肥料の使用量削減など、藻類屋外大量培養技術全般の革新に取り組んできました。
その一方で、環境問題をはじめとするサステナビリティを重要な経営課題と位置付けており、脱炭素に貢献する製品・サービスの拡大によって、市場および社会におけるCO₂排出削減への寄与に向け積極的に取り組んでいます。2022年2月に公表した長期経営計画「DIC Vision 2030」においては、2050年度のカーボンネットゼロへ向けたCO2排出量の長期削減目標として「2030年度50%削減(2013年度比)」の実現を掲げており、脱炭素社会の実現への貢献を明確にしています。
こうしたなか、当社グループのスピルリナの二大生産拠点であるアースライズ社と海南DIC社においては、脱炭素の取り組みとして、アースライズ社は再生可能エネルギーの使用率を50%超に高めており、海南DIC社ではバイオマス資源を活用したエネルギーを使用しています。当社グループでは更にこうした取り組みを加速すべく、このたびの環境投資を決定しました。同投資は、工場排水ゼロを実現するための設備更新や機器導入費などに充てます。
また、今回の環境投資に加え、当社が出資する複数の先進的なバイオベンチャーとの協業を通じ、藻類や菌類の多様な培養法を取り込み、幅広い分野に応用するバイオ製品の拡充を目指します。
当社グループは、今後もサステナビリティ戦略を推進し、DICならではの「ユニークで社会から信頼されるグローバル企業」として発展してまいります。
以 上
- ご参考: DICグループの藻類製品について
■リナブルー®(天然系青色素):https://www.dic-global.com/ja/products/natural_colorants/
- アースライズ・ニュートリショナルズ社について
- 海南DIC微藻有限公司について
- DIC株式会社について
DICは日本で有数のファインケミカルメーカーのひとつであり、DICグループの中核企業です。DICグループは、世界全体でSun Chemical Corporationを含む約190の子会社によって構成され、60を超える国と地域で事業を展開しています。グループ全体として、人々の生活に欠かせない包装材料 、テレビやPC等のディスプレイに代表される表示材料 、スマートフォンなどのデジタル機器や自動車に使用される高機能材料を提供するグローバルリーディングカンパニーと認知されています。これらの製品を通じて、社会に安全・安心、彩り、快適を提供しています。DICグループは持続可能な社会を実現するため、社会変革に対応した製品や社会課題の解決に貢献する製品の開発にグループ一丸で取り組んでいます。連結売上高8,000億円を超え、世界全体で22,000名以上の従業員を有するなか、DICグループはグローバルで様々なお客様に寄り添っていきます。詳しい情報は、https://www.dic-global.com/をご覧下さい。
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