台湾専用機械設備製造業の振り返りと2021年の景気展望<ワイズ機械業界ジャーナル2021年5月第3週号発行>

〜台湾機械業界の動向が分かる〜

ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の5月第3週号を発行しました。今週号では、専用機械設備業界、工作機械業界、ファスナー成形機・金型メーカーの春日機械、繊維生産設備業界について紹介します。

<210520号内容>
1 台湾専用機械設備製造業の振り返りと2021年の景気展望
2 台湾工作機械産業の概況とメーカー動向2021年第1四半期
3 ファスナー成形機・金型メーカー 春日機械
4 台湾紡織・アパレル・皮革生産用機械設備製造業の振り返りと2021年の展望

 

●今週号の記事を一部紹介します。
<台湾専用機械設備製造業の振り返りと2021年の景気展望>(本文から一部抜粋)
  • 産業概況
 2020年は新型コロナウイルス感染症が流行し、各国で国境・都市封鎖措置が実施されて、企業の経営に大きな影響を与えた。世界及び主要国家の経済成長は落ち込み、消費市場の需要も大きく減少して、企業が設備投資を縮小させたことから、台湾専用機械設備製造業の輸出は打撃を受けた。また、米連邦準備制度理事会(FRB)の量的金融緩和(QE)政策によって、台湾元を含むアジア通貨の為替レートが高い水準を維持したことも、台湾当産業の輸出とメーカーの売上高にマイナスとなった。
 しかし、2020年下半期に入ると、各国は徐々に国境・都市封鎖措置を緩和し、経済振興政策の効果が表れ始めたことから、台湾当産業の輸出受注は回復した。台湾市場でも、台商(海外で事業展開する台湾系企業)のUターン投資を受けて需要が増加した。このため、20年下半期から台湾当産業の生産額と販売額は成長傾向を示し、20年通年の生産額と販売額は小幅減少にとどまった。
  2021年に入り、各国で新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が始まっており、感染流行の世界経済に対する影響は徐々に緩和する見通しだ。また、各国のQE政策と経済振興政策の継続によって製造業の投資意欲が向上しており、台湾当産業の輸出受注への追い風となっている。さらに、台湾製造業の景気回復と台商によるUターン投資の規模拡大によって、21年1〜2月の台湾当産業の生産額と販売額は大幅成長し、第1四半期の生産額と販売額もこの傾向を維持すると予測される。

 

  • カテゴリー別販売状況

 

 
  • 今後の展望
 各研究機構は2021年の世界及び主要国家の経済は成長に転じると予測している。各国製造業の投資規模も拡大し、21年の台湾当産業の輸出受注は大きく増加する見通しだ。また、台湾市場では、台商のUターン投資拡大と政府のインフラ整備の推進を受けて、関連需要が増加するとみられる。このため、21年の台湾当産業の生産額と販売額は大幅成長となる見込みだ。
 カテゴリー別では、電子業及び半導体生産機械は、▽第5世代移動通信システム(5G)▽人工知能(AI)▽モノのインターネット(IoT)▽車載電子製品▽高性能計算(HPC)などの発展によって関連需要が増加していることに加えて、米中両国のハイテク冷戦によって台湾メーカーへの転注が増加している。海外及び台湾の電子産業における需要増加を受けて、2021年の電子業及び半導体生産機械の販売額は大幅成長する予測だ。
 木工機械は、米国市場でQE政策の継続によって不動産業の好況が続くとみられることから、米国からの調達需要がさらに増加し、2021年の販売額は大幅成長を維持する見通しだ。また、紡織機械は、アジア紡織業の景気回復に加えて台湾紡織業の特殊機械に対する需要増加などを受け、21年の販売額は20年のマイナス成長から脱却してプラス成長に浮上する見込みである。

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代表者:吉本康志
設立:1996年11月
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業種
サービス業
本社所在地
中華民国台北市襄陽路9號8F 富邦銀行襄陽分行大樓
電話番号
-
代表者名
吉本康志
上場
未上場
資本金
7000万円
設立
1996年11月