福岡県の中小企業が、女子プロ野球復活を目指すアマチュア女子野球選手をアスリート採用。
~競技5:仕事5のデュアルキャリアな働き方を支援~
- 背景
2022年1月の九州ハニーズ発足後、アダルが福岡ソフトバンクホークスのスポンサーをしている縁で、元ソフトバンクホークス選手、現九州ハニーズの監督を務める宮地克彦氏(以下、宮地監督)アダル代表の武野が面談し、「九州から女子野球を盛り上げ、女子プロ野球を復活させたい」という夢に共感。その後、岐阜の高校を卒業し、親元を離れ単身福岡に来ていた田嶌 羽咲(たしま つばさ)選手を紹介頂き、代表武野の「経営者として、子供を持つ父として、夢ある若者を応援したい。アスリート社員の活躍を間近でみることで社員に良い刺激を与えて欲しい」という想いで、アダル初の試みとして『アスリート採用』を実施。田嶌選手を生産部の物流セクションに採用致しました。
- 田嶌羽咲選手のプロフィール
2003年11月27日生まれ、19歳。幼馴染で、2021年千葉ロッテマリーンズにドラフト1位で入団した松川 虎生選手に誘われ小学3年生で野球を始める。中学時代は、東京ヤクルトスワローズ所属の川端慎吾選手の父が監督を務める「貝塚ヤング」に所属し、初の女子メンバーとして活躍。高校は日本一を目指す為、地元大阪を離れ岐阜第一高校に入学し女子高式野球部に所属。1年からベンチ入りを果たす。2022年には、幼少期から憧れだった川端慎吾選手の妹で、女子野球ワールドカップの出場経験を持つ元女子プロ野球選手の川端 友紀選手と一緒に野球がしたいという想いで、「九州ハニーズ」に入団。高校卒業後、親元を離れ単身福岡へ。主な戦績は全日本女子硬式クラブ選手権大会準優勝など。目標は、大好きな今のチームメンバーと一緒に女子野球のプロ化という大きな夢を達成すること。
- 社会課題化するアスリートのキャリア形成の背景
- 競技5:仕事5のデュアルキャリアな働き方を提供し、競技引退後も就業先として受け入れを予定
通常「アスリート採用」というのは企業イメージの向上が目的で、実際の業務には従事せず競技に100%の時間を充てるのが一般的です。しかし、女子野球は現時点でプロスポーツではなく知名度もまだこれからの状態で、採用することで直接的な企業イメージアップにつながる効果は見込めません。しかし、プロスポーツ化という大きな夢を目指している若いアスリートの姿を職場で感じ、試合を見に行くなど一緒に応援することで部署の一体感を図る、という意図によって、【競技5:仕事5】という働き方を採用し、選手の経済的な不安を解消しつつ競技に充てる時間をしっかり確保しています。
また、高校を卒業したばかりでまだ社会人経験がないなか、一般社員と同等の仕事に従事することでスキルを身に着けることができ、競技と仕事との両立ができるデュアルキャリアな働き方をサポートしています。もし競技を引退された後も本人の希望があれば就業先として受け入れを予定しています。
- アスリート採用による苦労と効果
自社初のアスリート採用でしたが、田嶌さんを初めて紹介頂いてから入社まで、約2週間という短期間で「アスリート採用」に関する労務環境をイチから整備することに。例えば、田嶌選手が安心して活躍できる配属先の選定、競技中の怪我の取り扱いなど雇用条件の擦り合わせなど、他社事例を参考にしながら社労士等と調整し決定しました。
配属先に関しては、怪我の恐れが低いこと、急なスケジュール変更などの変数が少なく競技の時間が確保できることなどを加味し、家具の梱包・発送を行う物流セクションに配属を決定しました。午後から出荷のピークを迎え、体力があり機敏に動ける若手社員を探していたアダル側のニーズと、田嶌選手の午前中チーム練習で午後出社を希望されていた条件ともマッチし、受け入れる部署にとっても喜ばしい人材の入社でした。
入社後は、田嶌選手の柔らかい人柄や真面目な働きぶりによって、20代社員は教育係としての就業意識が向上したり、50代以上の社員が約半数を占める部署内の娘のような存在になったりと、チームの雰囲気が明るくなることで、一体感が生まれ社員同士の交流も活性化しました。また、全社員に向けては入社時の周知に加え社内報で特集を組むなどし、田嶌選手に対する理解を促進しています。
≪ 同部署の社員から田嶌選手へのメッセージ ≫
「田嶌さんは本当に真面目で努力家!仕事内容を凄いスピードで覚えて、凄く丁寧に進めている印象です。もちろん野球に関しての努力も圧倒的!努力は必ず報われると信じています!」
「ハードな練習をした後で疲れていると思うのですが、仕事も全力で頑張っているところを尊敬しています。野球と仕事の両立、応援しています!」
「優勝してメダルを見せてくれる姿、試合や大会について話してくれる表情は本当にキラキラしています!仕事と野球の二刀流、頑張れ羽咲!」
- 九州ハニーズについて
2021年まで女子野球はプロ野球リーグでしたが現在は無期限休止状態。しかし、近年は、2020年の埼玉西武ライオンズ・レディース設立を皮切りに、各地で女子野球チームが設立。2021年夏には初の女子高校野球の決勝戦が甲子園球場で行われるなど、女子野球の競技人口は11年連続で増加し、近年盛り上がりを見せています。
そんななか、2022年1月に福岡に東京ヤクルトスワローズ・川端慎吾選手を兄に持ち、元女子プロ野球選手で侍ジャパン女子代表のレジェンド・川端 友紀選手と、戦友・楢岡 美和選手によって福岡で発足。九州から女子野球を盛り上げ、女子プロ野球の復活を目指しています。
≪ 九州ハニーズ 2022年度の主な戦績 ≫
全日本女子硬式クラブ選手権大会【準優勝】、楢岡美和選手兼任コーチ 【優秀選手賞】、九州リーグ【優勝】、ホークスカップクイーンズトーナメント【優勝】、ブーケンビリアカップ【優勝】、子規記念女子野球大会【優勝】
■アダル(https://www.adal.co.jp/)について
「家具を通して人の営みを支え、より豊かで快適に過ごせる空間を提供する」をミッションに、カフェ、レストラン、ホテル、オフィスなど多様な空間に家具を提供する業務用家具メーカー。創業69年、福岡本社をはじめ全国14拠点を構え、業界内国内最大級の規模、80名以上の職人が勤務する総合工場を所有。業界初の自社ECサイト( https://adal-online.shop/ )を運営し全国の顧客ニーズに応える他、デジタルテクノロジー研究組織として設立した「ADAL TECH Lab(アダル テックラボ)」にてAI、AR、VRなどのテクノロジーを活用し、様々な空間に最適な家具の提案を行う為、業界に先駆けDX推進中。2022年5月に快適な働き方を提案する「ADAL CREATIVE PLACE」を東京・福岡に2拠点同時オープン。
■株式会社アダル 会社概要
会社名 : 株式会社アダル
代表取締役社長: 武野 龍
所在地 : 〒812-0863 福岡県福岡市博多区金の隈3-13-2
設立日 : 1968年4月
事業内容 : 業務用イス・テーブル・什器などの製造および販売、家具輸入販売、その他、インテリア資材販売及び設計・施工
資本金 : 1億8,225万円
従業員数 :259名(2022年4月時点)
URL : https://www.adal.co.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像