日本女子大学で2年目となる「フードドライブ@JWU」を実施 賞味期限の迫った食品等を活用したリメイク弁当の販売も
食品ロス問題への学生の関心を喚起
■本活動の実施背景
これまで本学では、賞味期限が近づいた防災備蓄品を指定の場所に置き、学生に自由に持ち帰っていただく形で防災備蓄品入れ替えを行っていました。しかし、食品の種類によっては学生に持ち帰っていただけず余ってしまうという課題がありました。本活動は、学生同士が家庭に余っている食品をシェアリングするという体験を通して、食品ロス問題について関心を持ってもらうと同時に、防災備蓄品の消費を促すことを目的として実施しています。
■食品回収、配布実績
・食品回収(期間:11月20日~11月8日)
全220点:缶詰、乾麺、精米、飲料、菓子類など
・食品配布(期間:12月11日~12月15日)
上記220点および賞味期限の迫った防災備蓄品約750人分(おかゆ、保存食ビスケット)
■リメイク弁当の販売について
公益社団法人非常食推進機構より支援いただいた賞味期限の迫った「アルファ米」と賞味期限切れ(食品衛生協会検査済み)の「さんまの蒲焼き」の缶詰を大学生協が調理し、リメイク弁当「さんまの蒲焼き丼(300円)」をフードドライブ@JWU実施に合わせて各日30食限定で4日間販売し、全日完売しました。
リメイク弁当を購入した学生には、株式会社勤労食よりご提供いただいた食べられるスプーン「PACOON(パクーン)」もプレゼントしました。
■家政学部家政経済学科 小林富雄教授(研究分野:フードシステム論)コメント
東日本大震災以降、全国で災害用備蓄食品の普及が進み、日本の食料安全保障は進んでいるようにみえます。しかし、家庭で食料備蓄をしている割合は約半数にすぎません。地域での備蓄も、有事法制が整備されている海外と比較すると、日本ではコメ以外は民間主導なのが現状です。
企業が抱える食糧備蓄における最大の課題は「賞味期限が近づいた時の活用法」であり、本学の取り組みは廃棄物問題の解決だけでなく、備蓄を推進するためのものであることも忘れてはなりません。とはいえ、強制的に食べてもらうわけにもいかないため、今後はリメイク弁当のマーケティングを推進することで、地域で実施するローリングストック法を確立することが期待されます。
※フードドライブ:家庭で余っている食品を持ち寄り、必要とする人へ支援することで、分け合う 心の醸成を図る活動のこと。
【参照リンク】
公益社団法人非常食推進機構
https://weact.jp/
株式会社勤労食
https://kinrosyoku.co.jp/
日本女子大学は、日本初の組織的な女子高等教育機関として創立し、2021年に120周年を迎えました。私立女子大学唯一の理学部を有し、文理融合の教育環境をもつ女子総合大学です。今年度は 「国際文化学部」を開設し、今後も2024年「建築デザイン学部」、2025年「食科学部(仮称・構想中)」と、新学部の開設を予定しています。「私が動く、世界がひらく。」のタグラインのもと、自ら学び、自ら行動し、新しい価値を創造できる人材を育てています。詳しくは、https://www.jwu.ac.jp をご覧ください。 |
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