「盛岡市中小企業デジタル化促進モデル事業」は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を契機とした「新しい日常」の実現や持続可能な地域社会・経済の発展をデジタルを活用して支えるための事業です。市内の中小企業にデジタルを活用した企業価値向上や生産性向上につながる取り組みをモデル企業として支援し、それにより得られた成果をモデル事例として他の中小企業に波及させることにより、市内の中小企業のデジタル活用を促進し、業務効率化や高付加価値化に繋げます。市内企業の持続的な成長を支援することを目的として、フォーバルが岩手県盛岡市から業務を受託して実施しました。
多くの中小企業は、デジタル化・DXに対してハードルが高いイメージを抱えています。原因として、メディアやネットなど様々なところで出てくる「AI」や「IoT技術」など、言葉のみが先行してしまい、今行っている自社の事業と結び付かない認識を持っていることが多いからと考えています。本事業では、同規模の企業に支援を行ったデジタル化の取り組み成果(モデル事例)を他の中小企業に対して公表することで、DX・デジタル化にまつわるマイナスイメージを払拭し、自社でも取り組みたいという意識をもっていただくため、支援企業の事例を成果発表会という形で開催しました。
実際にデジタル化促進モデル事業の支援を受けた企業を交え、DX化の重要性や取り組む際に必要となるステップを説明し、支援を受けた企業の取り組み方と実例を基に発表を行いました。
■当日の様子
■デジタル化の取り組みを通して見えてきた未来とは
DX化について漠然としたイメージを持っていた企業も、実際に支援を受けることで改めて、現在の経営や業務内容について見直しを行ったことにより、今後の取り組み方や時代に適応した先進的な企業を目指します。
■今後の課題と解決策
モデル企業の一つの「社会福祉法人光の園 付属保育所キンダーホーム」は、DX化の際に必要になる現状把握を行い、現在発生している問題と今後の解決策を、ツールなどを用いて発表を行いました。
問題点を可視化することによって実態を把握して社内教育を進めるとともに、課題解決のためのツールの運用を図ります。
今回の取り組みを通して、企業によってそれぞれ必要なDXが異なり、各企業に寄り添った支援が必要だということを実感しました。フォーバルの伴走支援担当の方に、モデル企業と密にコミュニケーションを取っていただいたことで、親身に取り組みを進められたと思っています。盛岡市としてDXの推進に積極的に取り組んでいるので、理念だけでなく施策の部分についても浸透していくように努めていきたいです。
- FーJapan行政開発部 矢ケ崎課長代行のコメント
東北支社のメンバーを中心に密なコミュニケーションを取ることで、全体として問題なく進めることができました。正しい情報をリアルタイムで共有・提供する事で、盛岡市やモデル企業様と信用信頼関係を築いていけるので、注意深く事業を進めました。見えた課題としては、企業の事業内容や規模よって、それぞれにあったDXの支援が必要だと感じました。今後は、盛岡市の事例を持って、東北のほかの地域にも波及させたいと考えています。自治体と連携して事業を行っていくことで、様々な会社(グループ、お客様、地域企業等)を巻き込んでDXの推進をしていきたいと思っています。
一概にデジタル化、デジタルトランスフォーメーションと言いますが、その前に現状の可視化を行うことによって、本当の意味での課題がでてきて、それを一緒に優先順位を決めていき、モデル企業のみなさんに寄り添いながら、ロードマップ、課題を解決するためのツール、ソリューションがでてくるということを体験しました。その活動が、いかに時間と労力がかかるかという所と、その向き合い方が伴走型としての重要さであって、ツールだけ与えてもできないと思います。そこが改めて体現できたというのは、我々にとっても価値のある取り組みでした。
企業経営を支援する次世代経営コンサルタント集団で、中小・小規模企業のDXアドバイザーのリーディング・プレーヤーであるフォーバル(資本金:41億50百万円、東証プライム市場【証券コード:8275】)は、中小・小規模企業を対象に「情報通信」「海外」「環境」「人材・教育」「起業・事業承継」の5分野に特化したコンサルティングサービスをコアビジネスとしています。詳しくは、ホームページ(
https://www.forval.co.jp/ )をご参照ください。
■会社概要
社名 :株式会社フォーバル
代表 :代表取締役社長 中島 將典
設立 :1980年(昭和55年)9月18日
所在地 :東京都渋谷区神宮前五丁目52番2号 青山オーバルビル14階
URL :
https://www.forval.co.jp/