ミシュランガイド、創刊125周年を迎え、ホテルの卓越性を示すグローバル基準「ミシュランキー」を発表

「すべてを持続可能に」を企業ビジョンとするミシュランの日本法人である日本ミシュランタイヤ(本社:群馬県太田市、代表取締役社長:須藤 元)は、このたび「グローバル ミシュランキー セレクション」(https://guide.michelin.com/jp/ja)を発表しました。昨年、世界15の主要旅行先※1でミシュランキーの導入を開始した後、ミシュランガイドのインスペクターは世界中の7,000軒以上の宿泊施設を調査し、特に優れた滞在体験を提供する施設を選定しました。

Kasbah Tamadot(3ミシュランキー)
  • 「ミシュランキー」は、ミシュランガイドのレストランにおける「星」のように、世界の優れた宿泊施設を示す指標です

  • ミシュランガイドのデジタルサイトを通じて、厳選されたレストランやホテルの予約が可能です

  • 初のグローバルセレクションにて世界2,457軒の宿泊施設が、「ミシュランキー」となりました

  • 4つのスペシャルアワードを新設しました

今回、世界各地で合計2,457軒の宿泊施設がミシュランキーとして掲載となりました(1ミシュランキー:1,742軒、2ミシュランキー:572軒、3ミシュランキー:143軒)。発表内容は、10月8日(現地時間)フランス・パリ装飾芸術美術館(Musée des Arts Décoratifs)で開催した式典およびミシュランガイド公式ウェブサイト・アプリ上で公開し、オンライン上でコンシェルジュサービスやVIP特典を含む、シームレスで記憶に残る予約体験が可能となっています。

ミシュランガイド・インターナショナルディレクター グウェンダル・プレネックのコメント:

「創刊から125年、ミシュランガイドはホスピタリティの世界において“卓越”の定義を刷新します。ミシュランの星が世界最高のレストランを称えるように、ミシュランキーは、デザイン・サービス・ロケーションすべてが忘れがたい瞬間を生み出す、真に特別な滞在を提供する宿泊施設を称えます。ミシュランキーにより、ミシュランガイドは新たな基準を確立し、専門性を活かした現地調査に基づき世界中から最高の宿泊施設を選定しました。象徴的なリゾート、歴史ある都市型ホテル、隠れ家的な宿まで、ミシュランキーは、旅人に感動と発見をもたらす、信頼できるガイドとなります」

【ミシュランガイドのホテルセレクションと「ミシュランキー」について】

レストランのセレクションと星の評価で世界的に知られるミシュランガイドは、近年ホテルセレクションを再構築し、7,000軒以上の宿泊施設を掲載するグローバルなホテルガイドとして成長を続けています。

ミシュランのインスペクターは5つの共通基準に基づき、施設の総合的なホスピタリティ体験を評価しました。個々の設備にとどまらず、宿泊体験全体を見極めることで、世界初の独立したグローバル基準を確立しています。

One MICHELIN Key 1(ワン)ミシュランキー: 特別な滞在

独自の個性と魅力を持った目的地。型にはまらず、他にはない体験を提供している。サービスは常に一歩先を行き、同じ価格帯の宿泊施設より、はるかに多くのことを提案している。

Two MICHELIN Key 2(ツー)ミシュランキー: 素晴らしい滞在

思い出に残る体験ができ、あらゆる点においてユニークで特別な宿泊施設。個性的かつ魅力的であり、誇りを持ち細心の配慮を心がけ運営している。人々の目を引くデザインや建築、その土地の持つ魅力が特別な場所や空間を演出している。

Three MICHELIN Key 3(スリー)ミシュランキー: 最上級の滞在

快適さとサービス、スタイルとエレガンスの全てを高いレベルで提供。世界で最も注目に値する最上級のホテルのひとつであり、一生に一度の特別な旅の目的地となる。真に素晴らしいホスピタリティのすべての要素がここにあり、その滞在は長く記憶に残る。

北・中央アメリカ+カリブ海地域:米国・メキシコ・カナダの更新に加え、20カ国以上で新たなミシュランキーを発表

この地域では、合計526軒の宿泊施設がミシュランキーとして掲載となりました(3ミシュランキー:23軒、2ミシュランキー:123軒、1ミシュランキー:380軒)。今回初めて中央アメリカとカリブ海地域の施設が対象となり、コスタリカやサン・バルテルミー、バハマ、ジャマイカ、ドミニカ共和国などが高く評価されました。

この地域は、ジャングルのエコロッジや都市型ブティックホテル、田園の隠れ家など、多様性に富んだ宿泊体験が特徴です。特筆すべきは、コスタリカ・アレナル火山国立公園にある大人専用リゾート「Nayara Springs」(3ミシュランキー)や、セントクリストファー・ネイビスの「Golden Rock Inn」(2ミシュランキー)。後者は芸術家ヘレン&ブライス・マーデンが創設し、建築家フランク・ゲーリーの元協力者であるレイモンド・ジャングルズが庭園を設計しています。

Nayara Springs
Golden Rock Inn

南アメリカ:ブラジル・チリ・アルゼンチンなど7か国でミシュランキーを発表

南米の多様な文化・風景・旅の体験を反映し、84軒の宿泊施設が掲載となりました(3ミシュランキー:5軒、2ミシュランキー:21軒、1ミシュランキー:58軒)。

都市部から海辺、秘境まで幅広い滞在体験が揃いました。ラパ・ヌイ(イースター島)の「Explora Rapa Nui」(1ミシュランキー)は、モアイ像などの文化遺産を巡るガイド付き探検を提供する冒険型ホテルです。

Explora Rapa Nui

ヨーロッパ:30カ国以上で更新・新規掲載

昨年ミシュランキーの発表があった国(オーストリア、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、スペイン、スイス、英国)ではキーの更新が行われ、特にイタリアで多くの施設が評価を上げました。さらに、欧州各地で数百軒の宿泊施設が初めて選出されました。ヨーロッパは1,000軒以上が掲載され、セレクションの中で大きな割合を占めます。フランス(203軒)、イタリア(188軒)、ドイツ(130軒)が掲載数トップ3です。

オランダの「De L’Europe Amsterdam」(3ミシュランキー)は、クラシックなヨーロピアンラグジュアリーを提供。クロアチアの「Villa Nai 3.3」(3ミシュランキー)は、築100年のオリーブ搾油所を活かした建築が特徴。ポーランド・タトラ国立公園内の「EN Hotel」(2ミシュランキー)は、山岳愛好家に人気です。

De L’Europe Amsterdam
Villa Nai 3.3

アフリカ:歴史的リアドからラグジュアリーサファリまで、初のミシュランキーを発表

エジプト、ケニア、モロッコ、南アフリカなど11か国で初のセレクションを実施しました。南アフリカとケニアのラグジュアリーサファリ、モロッコの歴史的リアド、モーリシャスやセーシェルのビーチリゾートなどが対象です。

3ミシュランキーは、ケニアの「Giraffe Manor」、モロッコの「Kasbah Tamadot」「La Mamounia」、ナミビアの「Zannier Sonop」、南アフリカの「Londolozi Game Reserve」「Royal Malewane」などです。ナミビア・スケルトンコーストの「Shipwreck Lodge」(2ミシュランキー)は、難破船をモチーフにしたデザインが特徴。マラケシュの「Riad Sakkan」(1ミシュランキー)は、伝統的なリアドに現代的な感性が融合しています。

Giraffe Manor

アジア:日本・タイの更新に加え、中国本土・インド・ベトナムなどで初セレクション

日本からは、静岡県伊豆市の「あさば」が昨年の2ミシュランキーから3ミシュランキーになりました。あさばは500年以上の歴史を持つ老舗旅館で、自然に囲まれた静寂の中で伝統的なおもてなしを提供します。

スリランカの「Ceylon Tea Trails – Relais & Châteaux」は、植民地時代と現代の融合を体現し、カヤック、登山、紅茶ツアー、国立公園探訪など多彩な体験を提供しています。また、インドの「The Kumaon」(1ミシュランキー)は、モダニズム建築の巨匠ジェフリー・バワの弟子が設計した山岳リトリート。上海の「Capella Shanghai, Jian Ye Li」(2ミシュランキー)は、歴史的な石庫門建築とスパ、ミシュランの星付きレストランを備えています。

あさば
Ceylon Tea Trails – Relais & Châteaux

中東:初のセレクションが、UAE・カタール・サウジアラビアなど8か国に展開

ドバイが世界の旅人を魅了する大胆なラグジュアリーを体現する一方で、中東地域には、息をのむような絶景に囲まれた隠れ家的な滞在先も点在しています。ミシュランガイドのインスペクターは、ビジネス・レジャー・アドベンチャーなど多様な旅のスタイルに対応する宿泊施設にミシュランキーを授与しました。

ドバイでは、13軒の宿泊施設がミシュランキーとして掲載、スタイルとラグジュアリーの幅広さを示すセレクションとなりました。カタールの首都ドーハでは10軒の施設が掲載、プライベートビーチを備えた施設も含まれています。オマーンやサウジアラビアでは、世界でも類を見ない砂漠での冒険体験が旅人を待ち受けています。

ドバイで象徴的な存在として際立つのが、3ミシュランキーの「Atlantis The Royal」。単なる隠れ家ではなく、屋内外が融合した壮大なオアシスとして超高層建築の概念を覆してました。段状に連なるテラス、煌めくプール、世界水準のダイニングとエンターテインメントが揃い、圧倒的な存在感を放ちます。

Atlantis The Royal

オセアニア:オーストラリア・ニュージーランド・フィジー・仏領ポリネシアで初セレクション

オセアニアは、63軒の宿泊施設が掲載となりました。ボラボラ島のリゾート、オーストラリアの建築美を誇る海辺の宿、ニュージーランドの壮麗なエステートなどが含まれます。

仏領ポリネシアの「The Brando」(3ミシュランキー)は、俳優マーロン・ブランドが購入した環礁にあるエコリゾートです。持続可能性に配慮した施設と研究所を備えています。

オーストラリア・アデレードヒルズの「Thorngrove Manor」(2ミシュランキー)は、ゴシック様式の手作り内装が特徴です。ニュージーランド・クイーンズタウン近郊の「Stoneridge Estate」(1ミシュランキー)は、150年の歴史を持つ石造りの邸宅で、ワイナリーと結婚式場としても人気です。

The Brando
Thorngrove Manor

【4つの特別アワードを新設】

ミシュランキーに加え、ミシュランガイドは以下の4つの特別アワードを新設し、従来の枠を超えた卓越した取り組みを称えます。

ミシュランアーキテクチャー&デザインアワード

印象的な建築とインテリアデザインで滞在を豊かなものにする宿泊施設に贈られる賞です。

今年の受賞施設は、UAE・ドバイの「Atlantis The Royal」。積み重ねられた幾何学的構造が特徴の壮大なデザインは、ドバイのスカイラインを再定義する存在です。6つのタワーが連結され、それぞれに専用の空間と設備を備えた、テラス状のキャンティレバー構造が印象的です。

なお、日本から香川県直島町の「ベネッセハウス」(2ミシュランキー)も本賞にノミネートされた5軒に入っていました。

Atlantis The Royal

ミシュランウェルネスアワード

心と身体の健康を滞在の中心に据えた特別な体験を提供する宿泊施設に贈られる賞です。

今年の受賞施設は、スイス・ルツェルン湖の高台に位置する「Bürgenstock Resort Switzerland」。歴史と現代性が融合したこの施設は、3つのホテルで構成され、複数のプールやスチームルームを備えたアルパイン・スパをはじめ、回復とリハビリに特化したメディカル・ウェルネスプログラムを展開しています。

Bürgenstock Resort Switzerland

ミシュランローカルゲートウェイアワード

その土地ならではの魅力的な体験を提供する宿泊施設に贈られる賞です。

今年の受賞施設は、モロッコ・ララシュにある「La Fiermontina Ocean」。モロッコの伝統を讃えるこの施設は、近隣の村々と連携した教育・雇用支援を行い、ゲストが地元住民と食事や物語を共有できる体験を提供しています。保護された自然環境の中に位置し、伝統的な住居やオリーブの木々、海を望むスイートルームが、モロッコの田園文化を深く味わう滞在を演出します。

La Fiermontina Ocean

ミシュランオープニング・オブ・ザ・イヤーアワード(協賛:UOB)

オープン初年度から強い印象を残す宿泊施設に贈られる賞です。

今年の受賞施設は、エストニア・タリン旧市街に2025年に開業した「The Burman Hotel」。全17室のブティックホテルで、独自素材や手作りのマットレス、高級アムアージュ製バスアメニティを備えた洗練された空間を提供します。併設の「Bombay Club」では、ファインダイニング、スパ、エンターテインメントを楽しむことができ、親密さと活気を兼ね備えた上質な滞在を実現しています。

The Burman Hotel

2025年版「グローバル ミシュランキー セレクション」および「ミシュランガイド グローバルホテル発表式典」の写真は、こちらのリンクから:

https://contentcenter.michelin.com/dam/wedia/portals/ureuqxzdmkxcupynnwi7qbkxfr/

※1:フランス、米国、スペイン、イタリア、日本、カナダ、メキシコ、タイ、イギリス・アイルランド、ドイツ、オーストリア、スイス、ポルトガル、ギリシャ

🔶ミシュランガイド公式アプリ

iOS, Androidともに二次元バーコードからダウンロード可能

・世界のミシュランガイド(レストラン・ホテル)が一つに

・レストランの先行公開により、最新のセレクションが入手可能

・周辺検索、旅先の検索にも

・お気に入りやリストを共有可能

・ミシュランガイド公式ウェブサイトhttps://guide.michelin.com/jp/jaの内容をカバー

・ダウンロード無料

アプリダウンロード

【ミシュランガイドについて】

1900年8月、最初のミシュランガイドがフランスで発行されました。当初、ドライバーのために作成されたこのガイドには、タイヤの使い方と修理方法、自動車修理工場のリスト、ガソリンスタンド、ホテルやレストランなどの実用的な情報が多数掲載されていました。ミシュラン兄弟が目指したのは、自動車の活用を促進し、ひいてはタイヤ市場を発展させていくために、旅をより安全で楽しいものにすること、つまりモビリティを向上させることでした。これは現在も、タイヤはもちろん、ミシュランの地図、ガイドブックなど各種刊行物を含めた共通の目標になっています。1911年にヨーロッパ中を網羅したガイドブックが完成し、1926年、「おいしい料理を星の数で表す」評価法がスタートしました。ミシュランガイドはまたたく間に美食ガイドの代表格となりました。2005年、北米に進出してニューヨーク版、2006年にはサンフランシスコ、その後もラスベガス、シカゴ版が次々と発行され、2007年、『ミシュランガイド東京2008』がアジア初として発行されました。2009年には国内2番目として『ミシュランガイド京都・大阪 2010』が発行されました。その後も香港・マカオ版やリオデジャネイロ・サンパウロ版、シンガポール版、ソウル・釜山版、バンコク・プーケット&パンガー版、台北版、広州版、北京版、そして近年ではドバイ、アブダビ、トロント、イスタンブール、マレーシア、ベトナムなどエリアを拡大。レストラン対象エリアは現在世界で約45エリアに及びます。

【すべてを持続可能に】

ミシュランは「すべてを持続可能に」という企業ビジョンのもと、人(People)、地球(Planet)、利益(Profit)三方良しの理想を叶え、2050年までに100%持続可能なタイヤを製造することを約束しています。大西洋で帆船による海上輸送の推進、東南アジアの天然ゴム栽培および森林保全の最適化、自動車産業の電動化への貢献など、グローバルに脱炭素への取り組みを進めています。ミシュランのサステナビリティ経営強化に向けたコミットメントは、以下をご参照ください。

2050年のビジョン https://news.michelin.co.jp/articles/michelin-tires-will-be-100-sustainable-in-2050

2030年に向けた戦略 https://news.michelin.co.jp/articles/make-everything-sustainable-michelin-announces-strategy-to-2030

SDGsへの貢献 https://www.michelin.co.jp/csr

【ミシュランについて】

ミシュランは、人々の生活に変化をもたらす複合材料と体験機会を提供する世界的企業です。130年を超え工学材料のパイオニアとして、人類の進歩とより持続可能な世界の実現に一貫した貢献をしてきました。

高分子複合材料の深いノウハウをいかし、モビリティ、建設、航空、低炭素エネルギー、ヘルスケアなど様々な産業分野で重要な用途に使用される高品質なタイヤや部品を製造するため、常に革新を続けています。製品に込めた思いと、お客様目線のニーズをとらえ、ユニークで充実した体験を提供します。フリート向けデータやAIベースのコネクテッドソリューションの提供、ミシュランガイドの厳選したレストランやホテルのおすすめまで、事業領域は多岐にわたります。

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ビジネスカテゴリ
ホテル・旅館旅行・観光
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会社概要

URL
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業種
倉庫・運輸関連業
本社所在地
群馬県太田市植木野町880
電話番号
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代表者名
須藤 元
上場
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資本金
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設立
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