【悩まされる頭痛──新しい視点】頭痛と呼吸環境の関係を整理したレポート(Vol.1)を公開
24時間の呼吸環境から見た頭痛の新しい視点
トラタニ株式会社(石川県かほく市)は、
睡眠中の呼吸環境の実態を調査する社内プロジェクトの一環として、
頭痛と呼吸環境の関係を整理した「頭痛レポート(Vol.1)」を公開します。
本レポートは、既存の生理学的知見と、
当社が独自に実施した呼吸測定データをもとに、
頭痛の背景にある“24時間の呼吸環境”を整理・解説した調査レポートです。
研究成果の発表ではなく、生活者の理解を深めるための内容です。
日本では「頭痛持ち」は国民病とも言われ、市販薬が大きな市場を形成するほど、
日常的に痛みに悩む生活者が少なくありません。
しかし、頭痛の背景にある“体内環境”、 とくに 睡眠中の呼吸の深さ に注目した研究は、
これまでほとんど行われてきませんでした。
深呼吸は体に良いとされる一方で続けることが難しく、
浅い呼吸は続きやすいものの負担がかかりやすいとされています。
その中間の“適度な深さの呼吸を自然に保つ工夫”は、役立つかもしれません。
■ 頭痛は“分類”だけでは語れない──新しい視点が必要
頭痛は、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛など、
症状の特徴によって分類されることが一般的です。
こうした医学的な分類と治療は、多くの方にとって重要な役割を果たしています。
しかし、
「日中の生活環境が呼吸を浅くし、その延長線上に睡眠中の低呼吸がある」
という視点は、これまでほとんど注目されてきませんでした。
この“24時間の呼吸環境”こそが、
頭痛の背景にある上流の要因となる可能性があります。

■ 日中の生活が、確実に呼吸を浅くしている
現代の生活環境には、呼吸を浅くする要因が積み重なっています。
● PC・スマホ姿勢 頭が前に出る 胸郭がつぶれる 横隔膜が動かない
→ 浅い胸式呼吸がクセになる
● ストレス 交感神経が優位 呼吸が速く浅くなる
→ CO₂が過剰に排出され、血管が収縮しやすくなる
● 歩行不足 横隔膜が十分に動かない 呼吸筋が弱る
→ 呼吸の深さが低下
● 長時間の座位 横隔膜が押し上げられる 肺の下部が動かない
→ 慢性的な浅い呼吸
これらはすべて、
“日中から呼吸が浅い体”をつくる要因 と考えられます。
浅い呼吸→酸素不足→自律神経の乱れ→不調を招く
医学の臨床現場では、頭痛の多くは「一次性頭痛」として扱われ、 原因を特定するのではなく、症状の特徴から病名を分類する手法が一般的です。 そのため治療も、血管や神経の反応を抑える薬物療法が中心となります。
一方で、近年の研究では、睡眠中の呼吸の浅さや酸素・CO₂の変動、自律神経の夜間不安定が、 こうした頭痛の“上流の因子”として関与する可能性が指摘されています。
本来、痛みの背景には「身体のどこで何が起きているのか」という因果が存在します。 本プロジェクトでは、従来の症状分類では捉えきれない、 睡眠中の呼吸・酸素供給・姿勢構造と頭痛の関係を、研究的視点から整理することを目的としています。
■ 日中の浅い呼吸 → 夜間の低呼吸 → 頭痛の土台が完成する
日中の浅い呼吸が続くと、
夜間も呼吸が深まりにくくなります。
その結果、
酸素が不足しやすい CO₂が蓄積しやすい 血管が過拡張しやすい 自律神経が乱れやすい
という状態が睡眠中に起こり、
翌朝の頭痛につながる可能性があります。
医学的治療を否定するものではありませんが、
“呼吸環境”という上流(根幹)の視点を持つことで、
生活者が自分の体を理解しやすくなる と考えています。
■ 24時間の“呼吸環境”が頭痛の最上流にある
頭痛は「脳の問題」と思われがちですが、
実際には、
日中の浅い呼吸
夜間の低呼吸
CO₂蓄積
血管の過拡張
自律神経の乱れ
これらが連続して起きることで、
頭痛の土台が24時間かけて形成されていきます。
この視点は、
これまでの医学的分類とは異なる“新しい観点”として
生活者にとって重要な意味を持ちます。
■ 当社の呼吸測定による観察データ
当社では、バンドー化学社製 ResMo(テレメトリー式生体信号測定装置)を用い、
成人数名の仰臥位・覚醒状態で12分間の呼吸測定を行いました。
呼吸回数と呼吸深度を取得し、他社製寝具との比較も実施しています。
その結果、
当社寝具使用時は、呼吸が浅くなりにくい傾向 が確認されました。
これらの観察データを既存の生理学的知見に基づいて構造的に整理したところ、
呼吸深度が安定するほど夜間の酸素変動が小さくなる 酸素・CO₂の変動が頭痛の誘因となる可能性がある
という整理が得られました。
■ まとめ
頭痛は国民病レベルで多い 医学的分類と薬物治療は重要な役割を持つ
しかし、日中の浅い呼吸が夜間の低呼吸につながる
24時間の呼吸環境が頭痛の背景にある可能性
睡眠中の体内環境という“上流の視点”が必要
【参考文献・エビデンス】
本リリースで述べた「睡眠中の呼吸深度」「低換気による酸素・CO₂変動」「自律神経の夜間変動」と頭痛の関連については、 医学の臨床では十分に扱われていないものの、研究レベルでは以下のような報告があります。
① 夜間の低換気(浅い呼吸)と頭痛の関連研究
CO₂蓄積が脳血管を拡張し、血管性頭痛を誘発する
睡眠中の換気量低下が頭痛のリスクを上げる
(例:Sleep Hypoventilation, Hypercapnia, Cerebral Vasodilation など)
② 自律神経の乱れと頭痛の関連研究
片頭痛患者は交感神経過活動が多い
自律神経の変動が痛覚過敏を引き起こす
夜間の自律神経不安定が頭痛の誘因になる
(例:Autonomic Dysfunction in Migraine など)
③ 酸素供給と頭痛の関連研究
低酸素環境で片頭痛が誘発される
高地で頭痛が増える(高地頭痛)
酸素投与で群発頭痛が改善する
(例:Cluster Headache and Oxygen Therapy など)
【締め】
医学は「壊れた後」を治す力に優れていますが、
“壊れる前の体内環境”を整えるのは私たち自身です。
当社は、「体にわずかな物理的な負荷がかかるだけで 呼吸が自然に深くなる」
という仕組みに着目しています。
呼吸が整うと、酸素・血流・微小循環が開き、 睡眠・代謝・免疫など、
生命の土台が静かに整っていきます。
今後も、気道の構造・寝姿勢・呼吸の関係について発信を続けます。
【会社情報】
トラタニ株式会社
代表:虎谷 生央
所在地:石川県かほく市
事業内容: ・ショーツ(アパレル)の企画・製造・販売 ・睡眠中の呼吸・酸素環境・身体構造に関する研究 ・寝具および関連技術の開発
特徴: ショーツ開発で培った立体構造技術を応用し、 頭部・頸部・胸郭の連動性を保つための周辺技術に関する特許を複数保有
公式サイト:https://www.toratani.jp
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