「フラッと来た友達のように」MUSASHIの自然な表情を撮ったフォトジャーナリスト
Flow(流れ)に抗わず、Vibes(波長)を楽しんで、自然体で出くわす瞬間を写真に収める
7月に大阪・関西万博で開催した『世界のMUSASHI個展』では約150団体に及ぶ企業や団体、著名人の方々に参画いただき、アーティストMUSASHIとのコラボレーション作品約100点を展示した。
この個展に「フラッと遊びに来た友達のように」現れ、MUSASHIとその周りにいる人々を写真に収めていた“ポポちゃん”とは何者なのか。失礼ながら、その可愛い呼び名から想像するイメージとはかけ離れた、顔立ちもキャラも濃いめの男性フォトグラファーである。
個展会場の入り口に立派な盆栽を出品してくれた『TRADMAN'S BONSAI』の小島鉄平さんとは2年前にあるパーティーで出会って以来仲良くなり、東京・丸の内に『TRADMAN'S BONSAI』のショップがオープンする際にも撮影を頼まれたりと、公私ともに付き合いが続いているそうだ。そのご縁でポポちゃんに声が掛かり『じゃあ一緒に行こう』と参加した。「実は万博の個展会場に着くまでMUSASHIくんに会ったこともないし、情報も聞いてなくて。何もわからずに行ったけど、何か楽しいことあるやろなって、そんな気持ちで向かいました」。

「会場で感じたのは、何かのプロモーションとか、そういうのとは違う空気感。実際に初めて会ったMUSASHIくんは商売っ気みたいなのが全然なくて、“本物のアーティスト”だと感じた。そして彼を支えているチームのスタッフも同じで、お金を追いかけてるんじゃないのが伝わってきた」。

「その時、MUSASHIくんとスタッフが『世界に行く、ロサンゼルスに行く』とかってこの先の展望を話してるが聞こえてて、なんかふとそのイメージが見えたんですよ。自分が同行してその瞬間を撮ってる姿が見えた。MUSASHIくんはシャイだけど、フッと目が合った瞬間には何か力強いものも感じるし、人としてチャーミングなところもある。その何気ない部分を切り取って、まだ彼を知らない人に伝えるのが自分の仕事だと思った」。ポポちゃんもまた、クリエイティブで感覚的な、唯一無二の魅力を持ったアーティストだ。
パーティーフォトグラファー“ポポちゃん”になるまでの道
13歳、中学2年生の時に海外にホームステイに行った時に頻繁にパーティーがあり、持っていたフィルムカメラでパチパチ撮っていたのが原点。その後、高校でカナダに留学、大学はアメリカで進学と海外を経験した。当時は俳優志望で、日本に帰国してオーディションを受けたら「俳優をやるにはキャラが濃すぎる」と言われたとか。自分の道はこれじゃないのかも、と思った時に父親が始めたウエディング関連事業との連携で、フォト撮影の会社を立ち上げたのが23歳の頃。
最初は人を雇って組織でやっていたが、感性が物を言う世界で人に教えるのは難しいと感じ、27歳の時に1人でやっていくことを決めた。今はウエディングの他に、海外ブランドのレセプションパーティーなど、パーティーフォトグラファーとして依頼を受けることが多い。
「若い頃は“SHOWGO WESTFIELD”と名乗り、大きなカメラを構えていかにもカメラマン、という雰囲気を出していた」という。今では、柔らかくて人が話しかけやすい名前が良いからと「ポポちゃん」という名前で活動をしている。
命の息づかいが見える、フォトジャーナリズムの仕事
ポポちゃんの作品からは、人々が歓喜したり涙を流したり、おどけたり、そんなリアルな息づかいが感じられる。「ウエディングってたった1日のことだけど、それまでの準備に力入れたり、途中で葛藤や喧嘩があったり、そのいろいろな積み重ねで結婚式がある。その空気感を撮れた方が面白い」。そんな自分の仕事を“フォトジャーナリズム”と名づけた。自身のG.Q.W.Pというブランド名は、G(グローバル)Q(クオリティ)W(ウエディング)P(フォトジャーナリズム)の略だ。結婚式の裏側も含めて起こっているリアルを、隠さず表現する。



友達として遊びに来たみたいにそこにいて、人々の瞬間の表情を切り取りたい
通常使用しているカメラは“ライカ”。その一つの理由は、一眼レフの大きなカメラに比べてサイズが小さく、持ち歩いて構えててもカメラマンと思われないから。遊びに来た友達の1人のように見えるからこそ、そこにいる人たちの自然な表情を撮ることができるという。年齢や経験を重ね、自分が本当に撮りたい写真を撮るために、鎧を脱ぎ捨てて世界と対峙してきた。そんな今の彼は自然体で、そしてとても楽しそうだ。

《コラボアーティスト情報》
■アーティスト名:POPOちゃん
■Instagram:https://www.instagram.com/gqwedding_official
■プロフィール:
感情を切り取るヴィジュアルストーリーテラー。ウェディングからファッションブランドのパーティーまで、最も感情があふれる瞬間を捉えるフォトジャーナリスト。自身のブランド G.Q.W.P を軸に、“空気感までも写す” 独自のスタイルを展開。 大切にしているのは「出くわす力」——現場の Flow と Vibes を感じ取り、人と空気の物語を写真に刻み続けている。
《事務局情報》
■名称:万博武蔵個展事務局
■代表TEL:06‐6606-9638
■Mail:ishitomi.expoinfo@gmail.com
■住所:〒566-0063 大阪府摂津市鳥飼銘木町1番40号
《企業情報》
■名称:株式会社 石富プロパティー
■代表者:代表取締役 中井 健太
■所在地:〒572-0077 大阪府寝屋川市点野3丁目30番4号
■設立:2015年2月
■資本金:1,700万円
■HP:https://musashi-ishitomi-art.com/
《アーティスト情報》
■名称:MUSASHI/武蔵
■出身:大阪府寝屋川市
■年齢:2003年生まれ
幼少期から立体造形などの制作が好きで、中学生で本格的に絵を描き始める。寝屋川市出身。マーカー、アクリル、顔彩などを巧みに取り入れ、色彩に優れた作品、キャラクターなどを描くことをスタイルとしている。
BeatやLyricから生まれる作品や、花柄などを用い、ポジティブマインドからダークな表現までメッセージ性のある作品をキャンパス、デジタルアート、立体造形などに落とし込むスキル&スタイルに注目いただきたい。
■SNS:https://www.instagram.com/musashi_ishitomi?igsh=M2ZuMTJlY3AxanNh
2025年7月9日・10日に大阪・関西万博で開催した『世界のMUSASHI個展』について詳しくはこちら

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