ひまわり8号を用いた新たな高解像度の日射量推定サービスを来春リリース!
日本気象協会は、気象状況によって変動する太陽光発電出力に対して、本サービスの提供により電力需給の安定運用に今後も貢献していきます。
新サービス『SOLASAT 8-Now』について
2015年7月から観測が始まった「ひまわり8号」では、ひまわり7号と比較して高頻度・高解像度の観測データが得られます。日本気象協会では、ひまわり8号の詳細な観測データを活用し、従来の日射量推定サービス(『SOLASAT-Now』)よりも短い時間変動、細かい空間スケールの日射量の変動を捉えることのできる新たな日射量推定サービス『SOLASAT 8-Now』を開発しており、2016年4月から提供予定です。『SOLASAT 8-Now』では、ひまわり8号の可視画像データ(2.5分間隔、500m解像度)を使用することにより、日射量推定値を2.5分ごと、500m間隔で提供するサービスです。また、ひまわり8号の観測データによる日射量推定手法の最適化などの技術を導入することにより、推定精度の向上を図ります。さらに気象衛星観測から提供までの時間もこれまでの30分から15分に短縮します。
本サービスは、より精度の高い太陽光発電出力の現在値の把握・実績管理に役立ちます。
【図 『SOLASAT 8-Now』の日射量推定例】
表『SOLASAT-Now』と『SOLASAT 8-Now』の比較
<補足資料>
『SOLASAT』は、気象衛星データを使用した日本気象協会の日射量推定・予測サービスの総称です。
『SOLASAT 8-Now』の他、下記のサービスを取りそろえています。
◆SOLASAT-Nowcast(ソラサットナウキャスト)
気象衛星の観測データをもとに解析した雲の動きから日本国内の任意地点における6時間先までの日射量・太陽光発電出力予測データを30分間隔でオンラインで提供するサービスです。太陽光発電が連系された電力系統における目先数時間の需給調整や1時間前市場における電力取引の参考情報としてご利用いただけます。
◆SOLASAT-Now (ソラサットナウ)
気象衛星の画像から日本全国1km格子間隔の日射量を推定し、任意地点における最新の日射量推定値を提供するサービスです。
日射量・太陽光発電出力の現在値の把握・実績管理に最適なサービスです。
準リアルタイムで日射量を推定できるサービスです。
◆SOLASAT-DB (ソラサットディービー)
SOLASAT-Nowの日射量推定データを蓄積したデータベースです。
データをもとにご自身で過去の日射量を解析していただくことで、太陽光発電所建設前の適地選定にお役立ていただけます。
◆SOLASAT-Global (ソラサットグローバル)
世界の気象衛星の画像から5km格子間隔の日射量推定データを蓄積したデータベースです。データをもとにご自身で世界各地における過去の日射量を解析していただくことで、太陽光発電所建設前の適地選定にお役立ていただけます。
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