硬度の高い水道水(高硬度水)や井戸水にも対応できる家庭用エコキュート「ナイアガラ タフネス」を発売
無償保証期間5年間を実現
■新製品の開発背景
政府が2015年7月に発表した「長期エネルギー需給見通し」では、家庭部門における省エネルギー対策の一つとして、エコキュートの導入を挙げ、2030年度に1,400万台の普及見通しを示しています。
その一方で、配管詰まりの原因となるカルシウムなどが多く含まれる高硬度水や井戸水を使用する世帯では、一般的なエコキュートを利用できないという課題がありました。
従来から高硬度水・井戸水にも対応できる機種を手がけてきた当社では、無償保証を充実させ、機能強化を図った新製品を提供します。これに合わせて新製品を「ナイアガラ タフネス」と名付け、エコキュート普及に向けた課題解決策として広く周知していきます。
■新製品の主な特長<家庭用エコキュート「ナイアガラ タフネス」BHP-FW46SDなど7機種>
1. タンクの湯を熱源に使用する日立独自の構造などで、高硬度水や井戸水にも対応
本製品は、水道水を瞬間的に沸き上げて給湯する「水道直圧給湯」方式を、シャワー・蛇口・ふろの湯はりの全てに適用し、タンクの湯を熱源として繰り返し使用する日立独自の構造を採用しています。この構造では、減圧弁方式(*5)のエコキュートに比べ、タンクの水の入れ替え量が約30分の1以下(*6)となり、ヒートポンプユニットなどの配管が詰まる原因となるカルシウムなどの流入量を減少させます。また、給湯側配管には、腐食の原因となる遊離炭酸などを含む水質に強いステンレス配管と樹脂製継ぎ手部品を採用しています(*7)。これらにより、高硬度水や井戸水にも対応できます。
2. 無償保証期間5年間を実現【New】
本体1年・冷媒回路3年の無償保証を延長し、タンク(缶体)と同じ5年間の保証(*8)を実現しました。
3. 新機能「おまかせ小世帯」を加えた新「インテリジェント制御」(タンク容量560Lの機種除く)【New】
センサー検知や学習機能で効率的な制御を行う「節約サポート機能」などの「インテリジェント制御」に、学習機能で小世帯向けの沸き上げ湯量と温度に調整する「おまかせ小世帯」を加え、充実させました。
このほか、「水道直圧給湯」方式をシャワー・蛇口に適用した「ナイアガラ出湯」では、高効率タイプBHP-FV46SDなど2機種と標準タイプBHP-F46SDなど7機種を、減圧弁方式では、フルオート(*9)BHP-F46SUなど10機種と給湯専用BHP-ZA46SUなど6機種を、10月10日より順次発売します。
(*1) 当社では、硬度100mg/L以上の水道水を硬度の高い水道水(高硬度水)としています。
(*2) 水質基準に適合し、遊離炭酸:60mg/L以下、硬度:200mg/L以下の水をご使用ください。
(*3) 対象は「ナイアガラ タフネス」7機種となります。5年間の無償保証の提供には、ユーザー登録が必要です。配管からの水漏れや目詰まりによるトラブルに対して、ヒートポンプユニット、貯湯ユニットを保証します。リモコンを除く別売品(ふろ循環アダプター、脚カバーなど)および現地での配管工事部材は対象外となります。
(*4) エコキュートの名称は電力会社・給湯機メーカーで用いている自然冷媒(CO2)ヒートポンプ式電気給湯機を総称する愛称です。
(*5) 減圧した水道水をタンクにためて沸き上げた後に給湯する方式。
(*6) 当社「ナイアガラ タフネス」BHP-FW46SDと当社減圧弁方式フルオートBHP-F46SUのタンクの水の入れ替え量の比較。BHP-FW46SDでは、タンクの水を沸き上げる際に発生する膨張水分の入れ替えが最大約15L発生します。一方、BHP-F46SUでは、膨張水分の最大約15Lに加え、タンクの湯を蛇口・シャワー・ふろの湯はりの全てに使用するため、最大でタンク全量460Lの水の入れ替えが発生します。膨張水の試算条件は、タンク全量460Lの水を9℃から85℃に沸き上げた場合。なお、「ナイアガラ出湯」BHP-FV46SDなどでは、ふろの湯はりのみタンクの湯を使用するため、減圧弁方式フルオートBHP-F46SUに比べてタンクへの水の入れ替え量は少なくなります。
(*7) プレート式給湯熱交換器を除きます。使用水質によっては、腐食による水漏れなどで短期間で交換が必要になる場合があります。
(*8) 本体とは冷媒回路とタンク(缶体)を除く、すべてを指します。冷媒回路とは圧縮機・水加熱用熱交換器・空気用熱交換器および配管経路などを指します。タンク(缶体)とは、貯湯ユニット内の湯水を貯めるタンクのことであり貯湯ユニット全体のことではありません。
(*9) リモコン操作で湯はり・たし湯・保温(追いだき)までを自動で行える機種。
■型式および発売日
※仕様の詳細についてはP.6の仕様表をご覧ください。
■需要動向
2019年度の家庭用エコキュートの国内需要は、約50万台(前年比103%)と好調に推移する見込みです(当社調べ)。
■ニュースリリース全文はこちら
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2019/08/0807.pdf
■お客様お問い合わせ先
お客様相談センター
電話0120-3121-11(フリーコール) ※携帯電話・PHSから050-3155-1111(有料)
受付時間9:00~17:30(月~土)、9:00~17:00(日・祝日) ※年末年始を除く
■エコキュートホームページ
https://kadenfan.hitachi.co.jp/kyutou/
以上
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