アーカイヴという膨大な資料体の「思想」を探るオンラインシンポジウムを開催

第4回 多摩美術大学アートアーカイヴシンポジウム「アーカイヴの思想」

多摩美術大学

多摩美術大学(東京都世田谷区、八王子市 学長:建畠晢)は、12月4日に第4回多摩美術大学アートアーカイヴシンポジウムをオンラインにて開催いたします。

第1部として日本画家の加山又造・横山操、横浜ベイブリッジなどをデザインした橋梁デザイナーの大野美代子、イラストレーターの和田誠など同センターの資料を扱った今年度のプロジェクト成果報告から始まり、第2部では、多義的、脱中心的にアーカイヴの生の声を聞き取ろうとしたミシェル・フーコーをテーマに、その専門家をお迎えして、アーカイヴの思想を深めます。さらに第3部では、アーカイヴの辺境、そして異端のネットワークに光を当てながら、アーカイヴの「別の」意味や可能性を拡げます。今回のシンポジウムの記録は、日英バイリンガルで公開する予定です。
多摩美術大学アートアーカイヴセンター(以下、AAC)は、大学が有する膨大な過去の美術資源を、学内の美術館、図書館、メディアセンターや芸術人類学研究所、ギャラリー群を有機的に繋ぎながら整理することで、作品そのものだけではなく、それらの時代背景や制作過程までを含めたアーカイヴを構築し、新たな創造行為に結び付けていくためのプラットフォームとして、2018年に設立されました。

本学学長で美術評論家の建畠晢はその意義について「アーカイヴは研究と創造を支える手段であると同時に、それ自体が研究活動であり創造活動でもあること、アーカイヴの方法が資料の収集と整理と分類に留まるものではなく、いわば “発熱する資料体” としての生産的な価値を有するものである」と話します。本シンポジウムはその意義を体現すべく、AACの1年間の研究活動や創造活動の成果を報告し、議論する場として、また本学の学術的施設の連携の場として、毎年開催しています。

ポスターデザイン:加藤勝也(グラフィックデザイン学科准教授)ポスターデザイン:加藤勝也(グラフィックデザイン学科准教授)

  • 第4回多摩美術大学アートアーカイヴシンポジウム「アーカイヴの思想」開催概要
日時:2021年12月4日(土)10:00-17:00
[オンライン開催]※参加無料(事前登録制)
https://zoom.us/webinar/register/WN_goJ21NUMSq2FPTTrwspwfQ

主催:多摩美術大学アートアーカイヴセンター
協力:多摩美術大学メディアネットワーク推進委員会
お問い合わせ:多摩美術大学アートアーカイヴセンター事務室
Mail:aac@tamabi.ac.jp Twitter:@tamabi_aac
 
  • プログラム 全体進行:安藤礼二(多摩美術大学)
●オープニング(10:00-10:10) 
 青柳正規 (多摩美術大学理事長)
 
  • 第1部 「AACショーケース2021」(10:15-12:15)
●タマビDNA展の企画開催と関係資料の活用
 木下京子(多摩美術大学)

●和田誠アーカイヴの現状について
   高橋庸平(多摩美術大学)

●大野美代子研究展とデザインのアーカイヴ
  湯澤幸子(多摩美術大学)

●瀧口修造文庫──OPAC登録完了と今後の活用
  光田由里(多摩美術大学)

●現状報告:三上晴子アーカイヴ
  久保田晃弘(多摩美術大学)

司会:久保田晃弘
 
  • 第2部「ミシェル・フーコーとアーカイヴ」(13:30-15:00)
●〈普遍的アーカイヴの時代〉とフーコー・アーカイヴ
 石田英敬(東京大学名誉教授・大学院特任教授)

●「アーカイヴの生政治──不死のテクノロジー」
 田中純(東京大学)[事前収録]

コメンテーター:加治屋健司(東京大学)、安藤礼二

司会:安藤礼二
 
  • 第3部「アーカイヴのネットワーク 熊楠・大拙・我楽他宗」(15:15-16:45)
●南方熊楠のアーカイヴをどのように外部と接続するのか?
   松居竜五(龍谷大学)

●東西を往還する大拙とビアトリスの活動
 守屋友江(南山宗教文化研究所)

●国際ネットワークとしての我楽他宗──トランスナショナル・アーカイヴ研究
ヘレナ・チャプコヴァー(立命館大学)

司会:安藤礼二

●クロージング(16:45-17:00)
建畠晢(多摩美術大学学長)

※プログラムは、都合により変更する場合がありますのでご了承ください。

多摩美術大学アートアーカイヴセンターの収蔵庫の一角多摩美術大学アートアーカイヴセンターの収蔵庫の一角

多摩美術大学の八王子キャンパスにあるアートテーク。 アートアーカイヴセンターや大学院やアートテークギャラリーが入る。写真提供:石黒写真研究所多摩美術大学の八王子キャンパスにあるアートテーク。 アートアーカイヴセンターや大学院やアートテークギャラリーが入る。写真提供:石黒写真研究所

2020年12月5日開催、第3回アートアーカイヴシンポジウム「メディウムとしてのアートアーカイヴ」の配信会場の様子2020年12月5日開催、第3回アートアーカイヴシンポジウム「メディウムとしてのアートアーカイヴ」の配信会場の様子

2019年3月に創刊された多摩美術大学アートアーカイヴセンター紀要『軌跡』には、毎号シンポジウムの記録が掲載されている2019年3月に創刊された多摩美術大学アートアーカイヴセンター紀要『軌跡』には、毎号シンポジウムの記録が掲載されている

  • 関連情報
多摩美術大学アートアーカイヴセンター創設記念シンポジウム(2019年3月29、30日に実施)
https://activity.tamabi.ac.jp/kikaku/2096487/
第2回多摩美術大学アートアーカイヴシンポジウム「アートアーカイヴとは何か」(2019年12月7日に実施)
https://aac.tamabi.ac.jp/information_symposium2019.html
第3回多摩美術大学アートアーカイヴシンポジウム「メディウムとしてのアートアーカイヴ」(2020年12月5日に実施)
https://aac.tamabi.ac.jp/information_symposium2020.html
第4回多摩美術大学アートアーカイヴシンポジウム「アーカイヴの思想」フライヤーデータ
https://prtimes.jp/a/?f=d34331-20211104-dd79007cb5d3c6899c30a134dbaba1a5.pdf

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会社概要

学校法人 多摩美術大学

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URL
https://www.tamabi.ac.jp
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都世田谷区上野毛3-15-34
電話番号
03-3702-1141
代表者名
青柳正規
上場
未上場
資本金
-
設立
1935年11月