【世界11カ国の親日度調査】日本への好感度、日本旅行前の情報収集について

親日度は減少傾向、情報収集に関しては国ごとのトレンドに注意

 アウンコンサルティング株式会社(東証二部:2459、本社:東京都文京区、代表取締役:信太明、以下アウンコンサルティング)は、アジア9拠点で、マーケティング(SEM(検索エンジンマーケティングサービス、インターネット広告など)、アセットなどのグローバルコンサルティングを展開しています。
 また、アジアにおいていち早くSEOを事業化し、2020年6月より23期目を迎えています。
 この度、世界11カ国を対象に、親日度や日本旅行前の情報収集方法について調査いたしました。
※世界11カ国には国と地域を含みます。
日本への好感度について

 今回の調査では、韓国・中国・台湾・香港・タイ・シンガポール・インドネシア・インド・アメリカ・オーストラリア・イギリスの11カ国に対して、親日度や日本旅行前の情報収集方法についてアンケートを実施いたしました。
※前年調査しているフィリピン、ベトナム、マレーシアについては、今回は調査の対象外としております。
※こちらのアンケートのN数は100以上ですが、一部100に満たない数値については推計統計にて算出しております。

■日本が好きですか?
全体的に親日度は減少傾向にあることが分かりました。前回調査と比較すると、韓国の「大嫌い」の割合が3.1%から13.1%に増加、「嫌い」の数値が0%だったタイ・インドネシアは、それぞれタイが2.1%、インドネシアが13.0%と増加しており、減少傾向にあることが分かりました。
 

※各N数100以上
 

※各N数100以上

■日本人が好きですか?
 前年の調査と比較して大きな変動はありませんでしたが、「日本が好きですか?」という質問と同様、タイとインドネシアの日本人に対する好感度が減少傾向にあることが分かりました。
 

※各N数100以上
 

※各N数100以上

■日本の好きなところはどこですか?
 11カ国中半数以上の6カ国で「自然や景色がきれい」の回答が20%を上回っています。
 また、日本の歴史や文化についての関心が高いのは欧米圏のイメージが強いですが、今回の調査では台湾と中国が「歴史」で20%を上回る結果となりました。
※5%以上を緑、10%以上を黄色、20%以上を赤く色づけ
 

※各N数100以上

■日本人の好きなところはどこですか?
 11カ国中9カ国で「礼儀正しい」の回答が20%を上回っています。中でも中国は57.3%と、高い数値であることが分かりました。
※5%以上を緑、10%以上を黄色、20%以上を赤く色づけ
 

※各N数100以上

■日本旅行で困ったこと・不安なことはありますか?
 こちらの質問では「スタッフとの会話が通じない」「交通費が高い」の回答が全体的に多いことが分かりました。
 また、中国では「電子マネー決済」が10%、インドでは「宗教に合った食事がない」が11%を上回るなど、それぞれの国の文化に合った対応が求められています。
※5%以上を緑、10%以上を黄色、20%以上を赤く色づけ
 

※各N数100以上


日本旅行前の情報収集について

■日本の観光地を探すときに参考にしているサイトはどちらですか?
 こちらの質問では、全体的に「観光協会や観光局の公式サイト」の回答が多いことが分かりました。一方で韓国では「ブロガー」、タイ・シンガポール・インドでは「Japan Guide」が20%を超えるなど、地域ごとに傾向が異なっています。
 また、「その他」の回答が多かったアメリカの自由記述には「YouTube」や「日本に住む友達」などの回答が目立ちました。

※5%以上を緑、10%以上を黄色、20%以上を赤く色づけ
※調査国ごとに提示した選択肢が異なるため、選択肢として提示していない項目は青く色づけしています。
 

※各N数100以上

■日本の航空券を探すとき、どちらのサイトを利用されますか?(利用したいですか?)
 韓国・シンガポール・イギリスでは「SKY SCANNER」、アメリカでは「Expedia」、インド・インドネシアでは「Japan Airline」、タイでは「Air Asia」の回答率が20%を超えていることが分かりました。
 なお、「その他」の回答率が20%を超えている国の回答は以下の通りです。欧米・欧州圏では共通で「Googleフライト」の回答が複数確認できました。

【自由記入欄】(※回答数の多いものを抜粋)
・香港:HK EXPRESS、キャセイパシフィック航空
・中国:Ctrip、Fliggy、
・アメリカ:Googleフライト
・イギリス:British Airways、Googleフライト
・オーストラリア:カンタス空港、Webjet

※5%以上を緑、10%以上を黄色、20%以上を赤く色づけ
※調査国ごとに提示した選択肢が異なるため、選択肢として提示していない項目は青く色づけしています。
 

※各N数100以上

■日本旅行のホテルを探すとき、どちらのサイトを利用されますか?(利用したいですか?)
 シンガポールで「Agoda」、台湾・中国・タイ・イギリス・オーストラリアで「Booking.com」、インドネシアで「Traveloka」の回答率が最も多いことが分かりました。一方で香港・韓国・アメリカは情報収集方法が分散傾向にあります。

※5%以上を緑、10%以上を黄色、20%以上を赤く色づけ
※調査国ごとに提示した選択肢が異なるため、選択肢として提示していない項目は青く色づけしています。
 

※各N数100以上

■日本旅行中のレストランを探すとき、どちらのサイトを利用されますか?(利用したいですか?)
 イギリス・オーストラリアで「Trip Advisor」、韓国は「ブロガー」の回答率が多いことが分かりました。
 「その他」の回答が20%を超えている国の回答は以下の通りです。香港・台湾ではそもそもレストラン情報は探さない、予約しないなどの回答が目立ちました。また、アメリカはGoogleマップで近くのレストランを検索するという回答が複数ありました。

【自由記入欄】(※回答数の多いものを抜粋)
・香港:探さない、予約はしない
・台湾:予約はしない、友人に聞く
・アメリカ:探さない、Googleマップ

※5%以上を緑、10%以上を黄色、20%以上を赤く色づけ
※調査国ごとに提示した選択肢が異なるため、選択肢として提示していない項目は青く色づけしています。

※各N数100以上

■買ったことのある日本製品はどれですか?(複数回答)
 中国・インド・インドネシア・アメリカ・イギリス・オーストラリアで「家電」の回答率が20%以上と多く、台湾では「医薬品」、韓国では「文房具」、タイでは「お菓子」、シンガポール・オーストラリアでは「食料品」が20%を超えました。

※5%以上を緑、10%以上を黄色、20%以上を赤く色づけ
 

※各N数100以上

これからのインバウンドプロモーションについて
 新型コロナウイルスの影響で先行きが不透明な中ではありますが、アフターコロナや東京オリンピックを見据えたプロモーションを継続していくことがカギとなります。
 インバウンド動向には各国の出国許可や日本側の入国許可が大きく影響しますが、認知系のプロモーションなどは事前に準備して行っていく必要があります。
 また、オリンピックに向けたプロモーションはクラウディングアウトを想定し、東京などの首都圏はオリンピック参加国の多い欧米・欧州圏、地方圏はアジア圏をターゲットとしたプロモーションを行っていくとより効果的だと考えます。


<参考資料>

【 過去の親日度調査 】
《2019年4月23日発表の親日度調査》
https://www.auncon.co.jp/corporate/2019/0423.html
《2018年5月23日発表の親日度調査》
https://www.auncon.co.jp/corporate/2018/0523.html
《2017年7月14日発表の親日度調査》
https://www.auncon.co.jp/corporate/2017/0714.html
《2016年7月27日発表の親日度調査》
https://www.globalmarketingchannel.com/press/survey20160727
《2015年7月15日発表の親日度調査》
https://www.globalmarketingchannel.com/press/survey20150715
《2014年8月26日発表の親日度調査》
https://www.globalmarketingchannel.com/press/survey20140826
《2012年11月6日発表の親日度調査》
https://www.globalmarketingchannel.com/press/2012110602

調査概要
【調査主旨】
【世界11カ国の親日度調査】
日本への好感度、日本旅行前の情報収集について
親日度は減少傾向、情報収集に関しては国ごとのトレンドに注意

【調査要綱】
・対象の国と地域(N数):韓国(109)、中国(111)、台湾(112)、香港(108)、タイ(68)、シンガポール(62)、インドネシア(100)、インド(91)、アメリカ(102)、オーストラリア(102)、イギリス(81)
・調査期間:2020年6月1日~2020年7月13日
対象:対象の国と地域の18歳以上の男女

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会社概要

URL
https://www.auncon.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区丸の内二丁目2番1号 岸本ビルヂング6F
電話番号
0570-05-2459
代表者名
信太 明
上場
東証スタンダード
資本金
1億円
設立
1998年06月