【ブランドUSA】ルート66誕生100周年まであと1年~イリノイ州からカリフォルニア州まで8州を結ぶ沿線各地で新施設の開業や記念イベントが目白押し

イリノイ州シカゴからカリフォルニア州サンタモニカまでを結ぶ「ルート66」は2026年11月11日、制定100周年を迎えます。「マザー・ロード」の愛称で親しまれるこの歴史ある道の沿線には、ミュージアムや観光スポットが数多く点在しています。さらに、昔ながらのダイナーから最先端のフードホールまで、幅広い食の魅力を楽しめる場所も豊富に揃っています。ブランドUSAではこのたび、来年のルート66誕生100周年に合わせ、日本人旅行者に特におすすめのルート66関連の新規オープン施設や注目イベントを厳選し、一般消費者向け公式ポータルサイト「AmericaTheBeautiful.com」にて公開しました。
ブランドUSAが実施した最新の調査によると、ロードトリップ(ドライブで観光地を巡る旅)は、訪米旅行者の間で人気の高い旅行スタイルの上位3位に入ることが明らかになりました。こうした需要の高まりを受け、ブランドUSAはショーン・ダフィー長官および米国運輸省と連携し、全米各地の象徴的なロードトリップルートを紹介する「グレート・アメリカン・ロードトリップ」イニシアチブを展開しています。同プログラムでは、伝説的なルート66をはじめ、全米で250カ所以上の注目スポットを発信しています。
大型パブリックアートから最先端のデジタル展示まで、歴史と文化が交差する新名所が誕生
「ルート66 リミックスド」パブリックアートイベント開催
ニューメキシコ州アルバカーキでは先月16日から、「ルート66 リミックスド(Route 66 Remixed)」と称するアートイベントがスタートしました。かつてルート66として栄えたセントラル・アベニュー沿い約30キロの道のりに、大規模なアートインスタレーションやデジタルアート作品が設置され、「アートで彩られたロードトリップ」を楽しむことができます。Meow WolfやRefract Studio、そして地元アーティストたちの協力によって実現したこのアートプロジェクトでは、地域に受け継がれてきた物語や伝統に触れることができます。展示内容には、ギルド・シアターやアルバカーキ美術館の彫刻庭園で展開される拡張現実(AR)体験のほか、彫刻作品やアルバカーキ高速バス(ART)の車体を使ったアートラッピングなどが含まれます。
来訪者は、各スポットを個別に訪れることも、ウェブインターフェースを利用してキュレーションされたルートに沿って体験することもできます。さらに、アルバカーキ初代ポエット・ローレイト(名誉詩人)のハキム・ベラミー氏が、ロードトリップ体験のナレーター兼ストーリーテラーを務め、訪れる人々に地域の魅力を語りかけます。
湖畔の巨大モニュメント「ブルー・ホエール・オブ・カトゥーサ」が来春リニューアル公開
歴史あるルート66を旅するうえで欠かせない観光スポットのひとつが、オクラホマ州カトゥーサにある名所「ブルー・ホエール・オブ・カトゥーサ」です。巨大な青いクジラのオブジェで知られるこの人気スポットと、周辺の湖畔公園では、ルート66の100周年を前に改修工事が進められており、2026年春にリニューアルオープンを予定しています。
この「ブルー・ホエール」は1970年代に地元住民ヒュー・デイヴィス氏が家族のために建てた手作りのコンクリート製モニュメントで、そのユニークな姿からルート66の象徴的存在として愛されるようになりました。現在は芝生のピクニックエリアや釣り池を備え、家族連れや旅行者が憩う地域の名所となっています。
今回のリニューアルでは、クジラのオブジェ本体の補修に加え、桟橋や遊歩道の改修、ピクニックエリアの再設計など、公園全体の再整備が進められています。さらに、地域の歴史やルート66文化を紹介する新たな展示コーナーの設置も予定されており、来春にはより快適で魅力的な観光拠点として生まれ変わる予定です。
今冬リニューアルオープン「アリゾナ・ルート66博物館」
アリゾナ州キングマンの「アリゾナ・ルート66博物館」では現在、改装工事が進められています。新しい展示では、タッチスクリーンの導入やアプリとの連携機能を取り入れ、多言語での案内にも対応する予定です。改装工事の完了は今冬に予定されています。
同博物館は、かつて発電所として使用されていた歴史的建造物「パワーハウス」内に位置し、ルート66を象徴するクラシックカーや旅人たちのストーリー、そしてアメリカ西部を走った往年のハイウェイ文化を映像や資料展示を通じて紹介しています。鉄道や自動車による移動がもたらした時代の変化、モーテル文化やロードトリップの魅力など、開通当時のルート66が持つ歴史とロマンを臨場感たっぷりに伝えています。
このほかにも、ルート66沿いには見逃せない観光スポットが点在しています。特におすすめなのが、イリノイ州ポンティアックにある「ルート 66殿堂博物館」です。ここでは、貴重な記念品の数々を見学できるほか、ルート66最大のシールド型ウォールアート(盾マークをモチーフにした壁画)の前で記念写真を撮影できます。
ミズーリ州内には、ルート66沿いにユニークな大型アトラクションが揃っています。アメリカンカルチャーの象徴であり、ルート66を語るうえで欠かせない存在の同州キューバ近郊にある「世界最大のロッキングチェア」や、スプリングフィールドにある「世界で2番目に大きなフォーク」まで、遊び心あふれる観光スポットが州内の各地に点在しています。
全長わずか約21キロと短い距離ながら、カンザス州を通るルート66沿いには歴史好きにはたまらない興味深い名所が点在しています。代表的な見どころとして、「マーシュ・アーチ橋(レインボーブリッジ)」、バクスター・スプリングス・ヘリテージ・センター&ミュージアム、そしてガリーナ鉱業・歴史博物館などがあります。
一方、オクラホマ州クリントンにある「オクラホマ・ルート66・ミュージアム」では、ルート66の歴史や誕生の経緯、その時代背景を知ることができます。館内では、“ダストボウル”と呼ばれた大干ばつの時代へとタイムスリップし、人々が新たな生活と繁栄を求めてこの道をどのように旅したのかを体感することができます。また、同州ルーサーにある「スレート・フィリング・ステーション」には、当時の歴史が今も息づいています。1915年に建てられたこの給油所は、ルート66を旅する黒人旅行者にとって貴重な憩いの場でした。2021年には全米歴史保存協会が選ぶ「最も危機に瀕した歴史的建造物リスト」に指定され、それ以降、保存活動の進展とともに再び注目を集めています。
テキサス州アマリロにある「キャデラック・ランチ」では、地面に突き刺さるように並んだクラシックカーが展示されており、アメリカでもよく知られたアートインスタレーションとして多くの旅行者を惹きつけています。また、ニューメキシコ州サンタローザにある「ルート66・オート・ミュージアム」では、往年の名車コレクションや貴重な記念品の数々を展示しています。
新たに建設されたニューメキシコ州アルバカーキの「ウエスト・セントラル・ルート66・ビジターセンター」は、総面積約2,000平方メートルの多目的施設です。館内には、ネオンサインのコレクションをはじめ、ミュージアム、野外円形劇場、カンファレンスホール、ギフトショップ、地域コミュニティ向けオフィススペースなどが備えられています。屋外マーケットエリアは、仮設ドライブインシアターやクラシックカーショー、職人によるポップアップイベントなど、多彩な催しの場として活用される予定です。正式な開業日は近日発表される予定です。
アメリカ西部のアリゾナ州には、「化石の森国立公園」があります。この公園は、全米の国立公園の中で唯一、ルート66の一部を含んでいる場所として知られています。また、アリゾナ州には個性的でユニークなロードサイド・アトラクションも数多く点在しています。同州ジョセフ・シティにある「ジャック・ラビット・トレーディングポスト」では、巨大なガラス繊維製のウサギ像を見ることができます。そのほかの有名スポットとしては、イーグルスの名曲「テイク・イット・イージー」で歌われたウィンスローの街や、「アリゾナ・ルート66・ミュージアム」と「ルート66電気自動車博物館」があるキングマンなどがあります。
ルート66の終点はカリフォルニア州にある名高いサンタモニカ・ピアです。ここには遊園地や美しい海の景色が広がっています。その前に、ルート66沿いのサンバーナーディーノにある「マクドナルド1号店跡地と博物館」や、モハーベ砂漠にある「エルマーのボトルツリー・ランチ」もおすすめです。旅の終わり、サンタモニカでは、伝説的なサンタモニカ・ピアに立つ「End of the Trail(道の終わり)」の標識を見ることができます。これはルート66の象徴的な終着点を示すサインであり、街でも屈指の人気撮影スポットです。標識のそばでは、パシフィック・パークのルート66をテーマにしたジェットコースター「ウエスト・コースター」を背景に、広がる海の眺めと潮風を感じながら旅の余韻を楽しめます。
ルート66沿いの魅力を再発見、個性派&ラグジュアリーホテルで多彩な宿泊プランが登場
レトロモダンに生まれ変わった「アメリカーナ・モーター・ホテル」
アリゾナ州では、グランドキャニオンと「化石の森国立公園」の両方から車で約1時間半の距離に、ルート66沿いに位置する「アメリカーナ・モーター・ホテル」があります。レトロフューチャーなデザインが印象的なこのホテルには、1970年代のスキーウェアに着想を得たヘッドボードなど、遊び心あふれるディテールが施された全89室の客室が揃っています。館内には、年間を通して利用できる温水プールをはじめ、焚き火を囲める広々とした中庭や、星空観賞用の望遠鏡、街を散策できるレンタサイクル、EV充電スタンド、ペット連れ旅行者のためのドッグラン「バークヤード」など、多彩な設備が整っています。併設レストラン「バハ・マー」では、メキシコ・シナロア地方の料理を中心とした本格的なメニューを楽しむことができます。
同ホテルでは現在、3泊以上の滞在で最大25%割引となる「ステイ・ロンガー・セーブ・モア」宿泊プランを案内しています。さらに、ローカルブルワリーのクラフトビールを満喫できる「ハイウェイ・トゥ・ホップス・パッケージ」、そしてローウェル天文台の入場券が含まれる「ルック・アップ・スターゲイザー」など、フラッグスタッフの自然や文化を体感できる個性豊かなパッケージも用意されています。
歴史的銀行ビルをリノベーションした「ザ・ナショナル・オートグラフ・コレクション」
オクラホマシティでは、1931年に建てられた旧ファースト・ナショナル・バンクの歴史的建造物を活用したホテル「ザ・ナショナル・オートグラフ・コレクション」が注目を集めています。この建物は、市内でも最も象徴的で価値ある建築物のひとつとして知られています。大規模な修復工事を経て生まれ変わった館内は、過去の壮麗さと現代的なホスピタリティの優雅さを融合させ、約150室のラグジュアリーな客室と約232平方メートルのイベントスペースを備えています。館内には、当時の壁画や金庫扉、石造りの円柱、銀行窓口のカウンターなどのオリジナル要素が随所に残されており、オクラホマの石油産業や銀行業の歴史、そして繁栄への情熱を鮮やかに伝えています。
同ホテルでは現在、プレミアムルームやスイートを2泊以上でお得に利用できる「プレミアムルーム&スイートアウェイト」や、5泊以上の滞在で割引となる「セーブ・オン・5+ナイツ」など、多彩な宿泊パッケージを販売しています。
「ザ・バーフィールド・オートグラフ・コレクション」州認定の歴史的建造物に
テキサス州アマリロでは、ルート66からすぐの場所に位置する「ザ・バーフィールド・オートグラフ・コレクション」が、クラシックな建築美と洗練された南部のホスピタリティを融合させたホテルとして人気を集めています。ホテルは築100年以上の歴史を持つ「オリバー=イークル=バーフィールド・ビルディング」内にあり、この建物はアメリカ合衆国国家歴史登録財にも指定されています。伝統ある建築を生かしつつ、モダンな快適さを追求した館内には、全112室の客室とスイートが用意されています。客室には、特注家具やレザーやカウハイド(牛革)をあしらった上質なインテリアをはじめ、スマートテレビ、遮光カーテン、デザイナーズバスローブや高品質なバスアメニティが備わっています。さらに、防音設計を徹底することで、滞在中は静寂と快適さに包まれた贅沢な時間を過ごすことができます。
同ホテルでは現在、地元牧場での乗馬体験を組み合わせた「ランチ・ハンド・リトリート」や、館内レストラン「トスカーナ」でのステーキディナー付き「レイジング・ザ・ステーキス」など、滞在をより楽しめるユニークな宿泊プランも用意されています。
このほかにも、アリゾナ州ホルブルックにある「ウィグワム・モーテル」は、ルート66沿いに立つ“アメリカンロードトリップの象徴”ともいえる名所です。ティピ(先住民の円すい形テント)を模した独特のデザインで知られ、開業以来、レトロでノスタルジックな雰囲気を楽しもうとする旅行者を何十年にもわたり迎えてきました。このモーテルは、アメリカ合衆国国家歴史登録財にも指定されています。
オクラホマ州では、オクラホマシティ中心部に位置するヒルトン系列の歴史的なホテル「コルコード・ホテル」が、街のランドマークとして知られています。1910年に建てられた同市初の高層ビル「コルコード・ビルディング」を活用しており、この建物はアメリカ合衆国国家歴史登録財にも指定されています。2006年にコーリー・ホスピタリティによってリニューアルオープンした同ホテルは、20世紀初頭の優雅さと現代的な快適さを融合させた空間を提供しています。館内では、ミセス・コルコードのサインを模した象徴的なネオンサインが屋上に輝き、独立した精神と洗練された気品を醸し出しています。
ルート66制定100周年で、沿線の老舗ダイナーから最新フードスポットまで人気沸騰
多国籍グルメが集う注目のフードホール「マザー・ロード・マーケット」
オクラホマ州タルサのルート66沿いにある「マザー・ロード・マーケット」では、多彩な世界の味を楽しむことができます。州内で唯一の非営利型フードホールとして運営されており、館内にはアフリカ料理、日本料理、ブラジル料理、ケイジャン料理など、国際色豊かな店舗が並んでいます。旅行者や地元の人々が気軽に立ち寄り、食を通じてルート66の多様な文化を体感できる人気のスポットです。
館内では地元アーティストによるマーケットイベントや料理教室のほか、毎週火曜18時から20時まで、地元ミュージシャンによるライブ演奏イベント「マザー・ロード・マーケット・ライブ」も開催されています。
映画「カーズ」のサリーのモデルとなった名物カフェ「ロック・カフェ」
ルート66をタルサから西へ進むと、オクラホマ州ストラウドにある「ロック・カフェ」にたどり着きます。オーナーのドーン・ウェルチ氏は、ピクサー映画「カーズ」に登場するキャラクター「サリー」のモデルとして知られています。このカフェは1939年に創業し、ルート66沿いの名物ダイナーとして長年親しまれてきましたが、2008年に火災で一時閉店しました。その後、修復を経て翌年に営業再開を果たしました。
本年1月には、オクラホマ州ルート66委員会の助成を受けて、象徴的なネオンサインの修復が完了し、再び夜空に明かりを灯しています。1940年代に設置されたこのサインは、かつて24時間営業を行っていた時代の面影を今に伝える存在であり、現在も“マザー・ロード”の象徴を訪れる旅行者を温かく迎えています。
ほかにも魅力的な老舗ダイナーが点在しています。ルート66の起点となるシカゴにある「ルー・ミッチェルズ」は、“マザー・ロードの出発点”として広く知られています。1923年に開業したこの老舗ダイナーは、ルート66開通よりも早く誕生し、シカゴで初めて一日中朝食を提供するレストランとして人気を集めてきました。焼きたてのパンやペストリーは、すべて家族に受け継がれたレシピをもとに作られています。
アリゾナ州セリグマンでは、ロードトリップの途中に「デルガディロズ・スノーキャップ・ドライブイン」というクラシックな名物スポットを楽しむことができます。チキンサンドイッチやミルクセーキ、スノーコーンなど、シンプルながら「ハズレ」のない味わいが魅力で、長年にわたり旅人たちに親しまれています。
ルート66の“公式な終着点”を訪ねたい人は、ロサンゼルスのリンカーン大通りとオリンピック大通りの交差点近くにある「メルズ・ドライブイン」がおすすめです。ここでは、ルート66の終点を示す公式ストリートサインを眺めながら、アメリカンダイナーの定番メニューを味わうことができます。
アメリカ各地のロードトリップに関する最新情報は、「AmericaTheBeautiful.com」をご覧ください。
「ルート66は、アメリカという国の物語の一部です。およそ1世紀にわたり、この道は、アメリカを形づくる人々や場所、そして体験を結びつけてきました。100周年を迎えるにあたり、私たちはルート66に点在する象徴的なランドマークやユニークな魅力、そして“可能性”と“探検”の象徴として受け継がれてきたそのレガシーに改めて思いを馳せることとなります。世界中の旅行者に、ルート66の新たな章を体験し、アメリカ各地の旅を今もかたちづくる“オープンロードの精神”を感じていただきたいと願っています。」(ブランドUSA のプレジデント兼最高経営責任者(CEO)、フレッド・ディクソンのコメント)
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ブランドUSAについて
アメリカ合衆国の公式観光促進団体であるブランドUSAは、アメリカを世界有数の旅行デスティネーションとして訴求し、国外から旅行者に対しアメリカの観光施策を伝達することをその目的として、旅行促進法に基づき、アメリカ初の半官半民の事業体として設立されました。ブランドUSAは、業界や政府機関との連携を通じて、データに基づいたキャンペーンや一貫したメッセージの発信を行い、アメリカの最新情報やビザ、入国関連の情報を含む旅行者向けのリソースを提供しています。ブランドUSAは、設立以来の12年間にわたり、旅行業界のパートナーと連携して実施してきたマーケティング施策により、訪米旅行者を1,030万人増加、約350億ドル(約5兆2,500億円 1ドル=150円換算レートにて計算)の消費を創出し、その経済効果は累計で760億ドル(約11兆4,000億円)に達し、年間平均で約4万件の雇用を支え、100億ドル(約1兆5,000億円)の税収を生み出しています。これらの取り組みはすべて、米国納税者の負担なしで実現されており、投資1ドルあたり20ドル(約3,000円)の経済的リターンを生み出しています。
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