【Z世代3万人調査】Z世代の就職観、「市場価値を高められるか」が最重要。重視する点の男女差が明らかに
〜優秀な人材を惹きつけるために、若手人材に対する積極的な成長機会の提供が不可欠〜
株式会社ペンマーク(本社:東京都目黒区、代表取締役:横山直明、以下ペンマーク)は、新卒採用支援サービス「Penmark就活」および学生向け学習管理SNS「Penmark」を提供しています。このたび、「Penmark」を利用している現役学生を対象に「Z世代の就職活動に関する調査」を実施いたしました。
■調査結果サマリ
①IT業界が根強い人気を維持。生成AIの発展とデジタル化の加速が追い風に
②Z世代の就職観、「市場価値を高められるか」が最重要。重視する点の男女差が明らかに
■調査背景
近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に伴い、企業ではデジタル人材の確保・育成が急務となっています。そのカギを握るのが、リスキリング(従業員の新たなスキル習得)です。一方で、日本のリスキリング実施率は国際的に低水準にあり、企業からは「人材不足」「スキル不足」がDXの障壁だと指摘されています。政府はこの課題解決に向け、リスキリング支援を「新しい資本主義」の重要施策に位置づけ、官民を挙げた取り組みを強化しています。こうした状況を踏まえ、将来の就業者であるZ世代の就職意識に対する意識を明らかにすべく、本調査を実施いたしました。
IT業界が根強い人気を維持。生成AIの発展とデジタル化の加速が追い風に
Z世代が就職活動で興味のある分野は、1位「メーカー(14.4%)」、2位「IT・通信(12.4%)」、3位「商社(7.5%)」となった。
上位2つに関しては、2023年も同様に1位「メーカー(12.2%)」、2位「IT・通信(11.2%)」となっており、この2つの業界に対するZ世代の高い関心が見られた。
特にIT分野は2023年から2024年にかけて1.2ポイント上昇しており、今後さらに高まっていく可能性が考えられる。生成AI系技術の発展やデジタル化が加速する社会において、デジタルネイティブであるZ世代は、自らの専門性を発揮しイノベーションを起こせる場としてIT分野を捉えている様子がうかがえる。
Z世代の就職観、「市場価値を高められるか」が最重要。重視する点の男女差が明らかに
Z世代が就職先を決める上で最も重視するポイントは、「スキルアップや成長の機会が多く市場価値を高められるか」という結果となった。この傾向は学年を問わず共通しており、大学1年生から4年生まで一貫して最も高い割合となっている。一方、福利厚生、ワークライフバランス、企業の知名度は相対的に低い割合にとどまったことから、Z世代の働く環境や条件よりも自身のスキルアップを重視する姿勢が顕著に表れる結果となった。
また学年別のデータを見ると、学年が上がるにつれて「社会貢献やインパクトのある仕事ができるか」「SDGs(社会貢献や持続可能性)への取り組みがあるか」といった項目の割合が低下する傾向にあった。この結果から、低学年の段階では社会へのインパクトを重視する傾向が強いが、就職が近づくにつれてその割合が低下し、より自身のキャリアアップに重点を置くようになる傾向が見られた。
男女で比較すると、「スキルアップや成長の機会が多く市場価値を高められるか」に関しては男女ともに最も重視する項目であるが、2位以降で違いが見られた。男性は、スキルアップや成長の機会の次に、「給与・待遇が良いか(15.5%)」や「職場の雰囲気・社風・コミュニケーションが良いか(8.6%)」を重視している。一方で、女性は、「魅力的なサービス・プロダクトであるか(12.0%)」や「SDGsへの取り組みがあるか(10.7%)」が続く。
このデータから、男性は自身のキャリアアップと経済的な側面により重点を置く傾向があり、女性は仕事内容そのものや企業の社会的責任により関心が高いことがうかがえる。また、女性は「海外で仕事ができるか(8.7%)」や「尊敬できる上司がいるか(5.1%)」といった項目の割合も男性よりも高く、グローバルな環境での働き方や、職場の人間関係により価値を置いていることが示唆される。
■総評
本調査の結果から、Z世代が就職先を選ぶ際に「スキルアップや成長の機会が多く、市場価値を高められるか」を最も重視していることが明らかになりました。この傾向は、日本政府が推進しているリスキリング政策の方向性とも合致しており、Z世代の市場価値重視の姿勢は、まさに政府の目指す方向性と一致しているといえます。今後、企業が新卒採用市場において、Z世代の人材を獲得し長期的に活躍してもらうためには、スキルアップの機会提供や、個人の市場価値を高める施策が不可欠だと考えられます。本調査結果を踏まえ、「DXやAI活用等の分野における社内研修の充実」、「キャリアパスの明確化」、「若手社員のアイデアを積極的に取り入れイノベーションを促進する仕組みづくり」など、Z世代の成長意欲に応える取り組みを行うことで、早期離職の低下や人材の長期的な定着に繋がることが期待できます。
【調査概要】
調査対象:「Penmark 公式LINEアカウント」を利用中の学生
対象エリア:日本全国
調査期間:2024年3月13日~4月30日
調査方法:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
有効回答数:29,750人
■Penmark就活 for Business
従来の新卒採用市場では、学生と企業の情報格差やマッチングの非効率性が課題となっていました。Penmark就活は、累計ダウンロード数100万人の学生が利用する学習管理SNS「Penmark」に蓄積された「履修データ」「アンケートデータ」を活用し、これらの課題解決を目指します。
Penmark就活では、企業様が希望される特定のセグメント(例:履修データ/長期インターン経験/地方創生への関心等)の抽出や、企業独自の採用基準に合わせた“タグ”の作成・付与が可能です。例えば「地方創生に積極的に取り組んできた学生が欲しい」というご要望がある場合、Penmarkのアンケートを通じて、特定のペルソナに合致した学生にアプローチできます。
■会社概要
会社名:株式会社ペンマーク
設立:2018年12月21日
資本金:100,000,000円
代表取締役:横山 直明
所在地:〒153-0063 東京都目黒区目黒1-6-17 Daiwa目黒スクエア3F
■各種リンク
お問い合わせ窓口
法人向け広告掲載窓口「Penmark Ads」
https://corp.penmark.jp/program/ads
■お問い合わせ先
一般:info@penmark.jp
報道関係:press@penmark.jp
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