Tongali 「2025年度 GAPファンドプログラム 『ステップ2』」に名古屋大学 毛利雅弘 特任教授のテーマが採択、みらい創造インベストメンツが事業化推進機関として支援
音響最適化技術で自動運転車社会における乗り物酔いの解決をめざす
国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学(総長:杉山 直、以下、名古屋大学)未来社会創造機構 毛利雅弘 特任教授らの研究グループの研究テーマ「自動運転車における乗り物/映像酔いを改善する音響機器「Motion Sickness Care」の開発と事業化」が、科学技術振興機構(JST)「大学発新産業創出基金スタートアップ・エコシステム共創プログラム」採択プログラムのTokai Network for Global Leading Innovation (Tongali)「2025年度 GAPファンドプログラム『ステップ2』」に採択されました。株式会社みらい創造インベストメンツ(代表取締役社長:岡田 祐之)は本テーマについて事業化推進機関として伴走し、技術の事業化、スタートアップ創業を目指します。

採択テーマについて
【研究代表者】
名古屋大学 未来社会創造機構 特任教授 毛利雅弘
【採択課題名】
自動運転車における乗り物/映像酔いを改善する音響機器「Motion Sickness Care」の開発と事業化
【研究テーマの概要】
本テーマでは、自動運転車の乗り物酔い及び映像酔いを軽減する音響機器「Motion Sickness Care」の事業化に取り組みます。自動運転車の普及拡大と、それによる車内での過ごし方の変化により、乗り物酔い/映像酔いの深刻化が懸念されます。名古屋大学 毛利雅弘特任教授の研究グループは、名古屋大学が特許取得した特定の周波数と音圧が酔いの軽減に作用する技術をもとに、音響を最適制御することにより、個人の状態に合わせ酔いを軽減するソフトウェアおよびハードウェアの開発を進めております。既に実施している人に対する実証試験においても、乗り物酔い軽減に対し高い効果が認められています。この音響装置は、車両搭載の障壁が低く、低コストでありながら簡便な利用方法で酔い改善効果を示すことで優位性を持ちます。今後は、顧客候補企業との実証試験をさらに進め、自動運転社会における乗り物酔い/映像酔いを解決するスタートアップ創業を目指します。


【採択にあたってのコメント】

名古屋大学 未来社会創造機構 特任教授 毛利雅弘
(株式会社デンソー 上級キャリアエキスパート兼任)
日本では、約30%の方が乗り物/映像酔いに苦しんでおり、さらにその約半数の方々においては深刻な生活課題となっています。これはグローバルでみても近い傾向が見受けらます。そして私達は、更に電気自動車、自動運転車普及の加速に伴ない、特に乗り物酔いがさらに深刻な社会課題となることを懸念して、本研究開発チームを立ち上げました。この度は、事業化推進機関であるみらい創造インベストメンツ様の強力なご支援を頂いて令和7(2025)年度 GAPファンドプログラム 『ステップ2』 に採択されましたが、今後は一刻も早い社会実装を目指して起業の準備を進めていきたいと思います。皆様のご支援、どうぞよろしく願い致します。

株式会社みらい創造インベストメンツ キャピタリスト 相澤浩明
初めて、このMotion Sickness Careの着想を聞いて以来、本プロジェクトはこれからの電気自動車と自動運転車の普及に向けた一翼を担う可能性がある技術だと思い、毛利先生とチームの方とディスカッションを続けて参りました。チームが持つ、自動車サプライチェーンの深い造詣、そして名古屋大学の医学研究成果が合わさった、東海地域を代表する技術となり、世界へ発信されることを期待させて頂いております。継続し、支援を続けて参ります。
【関連URL】
Tongali 令和7(2025)年度 GAPファンドプログラム『ステップ2』 採択チーム一覧
https://tongali.net/x/gapfund2025-step2/#result
「Tongali GAPファンドプログラム」とは
令和6(2024)年1月に、東海地域に拠点をおく16機関が、Tokai Network for Global Leading Innovation (Tongali) プラットフォームとして、大学発新産業創出基金事業スタートアップ・エコシステム共創プログラムに採択されました。これは、Tongaliプラットフォームが、「ものづくり産業集積地としての基盤を活かした“ディープテックイノベーション”のグローバル拠点形成」を掲げ、未来に繋がる価値を創り、届けることができるトンガった技術を発掘・人材を育成し、技術・イノベーションの観点から描くスマート社会「Tech Innovation Smart Society」を具現化するスタートアップ・エコシステムの実現を目指します。
この取組の一環として、GAPファンドプログラムを実施します。ここでは、社会・経済にインパクトを生み、国際展開を含め事業成長するポテンシャルを有する、大学等のアカデミアから生まれるスタートアップの創出を、質・量ともに格段に充実させることを目的にしており、大学の技術シーズの発掘、研究開発課題の募集・選考を行い、採択後、研究代表者等に対して、研究開発費(GAPファンド)の適切な配賦、起業ノウハウ等の学習、ビジネスモデルのブラッシュアップ、想定顧客訪問サポート、人材のマッチングやEIR制度を通したCxO人材の供給、メンタリングプールを活用した支援、海外研修を実施し、更にはプラットフォーム内で Demo Day を開催し、同プログラムで支援を行った研究開発課題について、エンジェル投資家やVC、将来の提携事業先企業等に対し、活動成果を発表(ピッチを含む)する場を提供します。
GAPファンドプログラム『ステップ2』では、前半ではビジネスとしての可能性の評価と実証(PoC)を行い、起業にあたってクリアすべき課題の解決を目指します(概念実証)。
後半ではこれら取組に加え、大学等発スタートアップの組成とVCが投資判断できるレベルに向けて、PoCを継続して実施します(スタートアップ組成)。
※詳細については、Tongaliホームページをご確認ください
Tongali 令和7(2025)年度 GAPファンドプログラム『ステップ2』
https://tongali.net/x/gapfund2025-step2/
みらい創造インベストメンツについて
みらい創造インベストメンツは、研究開発型スタートアップの創業前から起業後の事業拡大まで、技術の社会実装に伴走し"みらいを創造する"活動を行っています。
2014年に創業し今年で11年目になる独立系のベンチャーキャピタルであり、2016年に東京工業大学と社会連携活動の推進に向けた組織的連携協定を締結し、ベンチャーキャピタルファンドを設立しました。現在は2つのファンドを運営し、東京科学大関連ベンチャーを中心に研究開発型スタートアップへ投資を行っており、実績としては4社が上場、4社がM&Aを実現しています。創業前の技術シーズからの事業化にも注力しており、大学発新産業創出プログラムや地域のスタートアップ・エコシステム共創プログラムにて複数採択され、研究者へ伴走しながら新たな産業の創出を推進しています。
NEDO「大学発スタートアップにおける経営人材確保支援事業(MPM)」に採択され、客員起業家(EIR)制度を運用しながら、研究開発型スタートアップへの経営人材供給・育成にも取り組んでいます。中小機構関東本部、つくば研究支援センター、北九州市、九州工業大学や大学系VC等と連携協定を結び研究開発型スタートアップをとりまくエコシステム形成を進めてまいります。
WEBサイト https://miraisozo.co.jp
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