視聴者をくぎづけにした4月クールのドラマは?初回放送とクール平均を比較 視られ方は変わったのか?
ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビの「視られている量」を測るREVISIO株式会社(旧TVISION INSIGHTS、所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:郡谷 康士、以下REVISIO)は、2023年4月にスタートした春ドラマについて、初回放送と4月クールの平均注目度ランキングを作成し、初回放送から視られ方に違いが生じたのかについて分析いたしました。注目度の値が高いことは、テレビの前の視聴者がくぎづけになっていたことを表します。
4月クールで一番注目されたドラマは、NHKの朝ドラ!
4月クールを通して視聴者によく視られた番組を明らかにするために、2023年4月1日~2023年6月26日に放送されたドラマの中で、主にプライム帯に放送されているドラマをピックアップして*、4月クールの平均注目度ランキングを作成いたしました。
*全てのドラマが対象となっているわけではありません
その結果、個人全体での1位はNHKの『【連続テレビ小説】らんまん』でした。このドラマは女性のランキングでも1位となっていました。2位はTBSの『日曜劇場「ラストマン−全盲の捜査官−」』で、男性ランキングでは1位となっていました。3位はTBSの『ペンディングトレイン−8時23分、明日君と』でした。上位にランクインした番組は、男性ランキングと女性ランキングでも上位に入りました。
1~3位にランクインしたドラマについて
1位:NHKの連続テレビ小説『【テレビ小説】らんまん』 主演:神木隆之介さん
日本の植物学者、牧野富太郎さんをモデルに、フィクションのドラマオリジナル作品として長田育恵さんが脚本を手がけています。男性が主人公となる朝ドラは3年ぶり12作品目です。男性からの人気は2位、個人全体と女性で1位と圧倒的に注目されました。後述のとおり、初回放送での注目も高く、視聴者はクール中、離脱せずに視聴していることがわかります。
2位:TBSの『日曜劇場「ラストマン−全盲の捜査官−」』 主演:福山雅治さん/大泉洋さん
全盲の人たらしFBI捜査官と、犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事が凸凹バディを組んで難事件に挑んでいく、新時代の痛快バディドラマ。脚本は、『グランメゾン東京』『TOKYO MER~走る緊急救命室~』『マイファミリー』など、日曜劇場で数々の極上のドラマを紡いできた黒岩勉さんが手がけました。このドラマは、男性ランキングで1位となりました。後述する初回放送のランキングでは4位だったので、クールを通して2位に浮上したことがわかります。特に女性のランキングでは初回放送で7位だったのが、2位へと急上昇。初回はあまり注目していなかった女性が、ドラマの展開が進むにつれて、はまっていったことが分かります。
3位:TBSの『ペンディングトレイン−8時23分、明日君と』 主演:山田裕貴さん
同じ電車に偶然乗り合わせた見ず知らずの乗客たちが突如、前代未聞の出来事に巻き込まれ、電波が通じないうえに水も食料もない極限下で懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描く、完全オリジナル、予測不能のヒューマンエンターテインメントです。後述する初回放送のランキングでも3位となっており、クールを通して変わらず注目されていたことがわかります。
4月クールの初回放送で一番注目されたのもNHKの朝ドラ!
日曜劇場は初回放送4位から2位に浮上
次に、4月にドラマがスタートした時の、初回放送の注目度のランキングを作成しました。初回放送の注目度と4月クールの注目度の平均を比較することで、内容が進むにつれて、視聴者の興味を惹きつけた番組がどれかがわかります。
NHKの『【連続テレビ小説】らんまん』は、初回放送と4月クールのランキングでともに1位でした。個人全体において、初回放送時では4位だったTBSの『日曜劇場「ラストマン−全盲の捜査官−」』は、4月クールのランキングでは2位に浮上しました。
今クールでは、初回放送以降で注目度に大きな変動があったドラマは少なく、同じドラマを見続けた視聴者が多かったのではないかと考えられます。
参考:※2022年の年間の、プライム帯(19‐23時)におけるドラマジャンルの平均注目度は62%
REVISIOでは、視聴者がテレビに目線をどれだけ向けたかというデータを独自に取得しております。テレビ番組では毎分、CMでは毎秒で視聴データを取得しております。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行う予定ですので、ぜひご確認ください。
■今回分析に利用した指標について
※注目度とは?
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかります。
【REVISIO株式会社について】
REVISIO株式会社は2022/10/1より、TVISION INSIGHTS株式会社から社名を変更いたしました。
人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。ご家庭のテレビに、REVISIOが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というREVISIO独自の注視データを広告主・広告会社・放送局など国内累計200社以上のクライアントにご活用いただいています。
現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組の視聴データ、ならびにコネクテッドTVの注視データを提供しています。
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