【キャンピングカー×防災】総務省と日本RV協会が「災害時におけるキャンピングカーの提供に関する協定」を締結
一般社団法人日本RV協会(会長:荒木 賢治、所在地:神奈川県横浜市、略称:JRVA)は、2024年11月20日に総務省と「災害時におけるキャンピングカーの提供に関する協定」を締結しました。国の行政機関との協定締結は初となります。
概要
協定名:災害時におけるキャンピングカーの提供に関する協定
締結日:2024年11月20日(水)
内容:大規模な災害等が発生し、総務省が被災地に職員を派遣する場合や、防災訓練を実施する場合のキャンピングカーの提供に関し必要な事項を定め、総務省の派遣職員の宿泊場所としてキャンピングカーを確保することによって、被災地における自己完結型の支援体制の構築及び円滑な支援の提供に資することを目的とし、キャンピングカーの貸与を行う。
都道府県や自治体との協定締結一覧
日本RV協会が都道府県や自治体と締結した協定は下記の通りです。「災害時におけるキャンピングカーの提供に関する協定」は、キャンピングカーの特性を活かし、災害発生時の支援や被災地の復興サポート等にキャンピングカーを活用するためのものです。
今後も日本RV協会では、自治体との協定の締結を通して、キャンピングカーを活用した災害対策や防災支援を全国に展開して参ります。
締結日 |
自治体/都道府県 |
協定名 |
2023年5月22日 |
宮城県栗原市 |
包括連携協定 |
2024年6月25日 |
静岡県浜松市 |
災害時におけるキャンピングカーの提供に関する協定 |
2024年7月17日 |
岐阜県大垣市 |
災害時等におけるキャンピングカー等の提供に関する協定 |
2024年10月22日 |
静岡県富士市 |
災害時等におけるキャンピングカーの提供に関する協定 |
2024年11月7日 |
山梨県中央市 |
災害時等におけるキャンピングカーの提供に関する協定
|
2024年11月13日 |
青森県 |
災害時等におけるキャンピングカーの提供に関する協定 |
2024年11月21日 (予定) |
石川県 |
包括連携協定 |
※JRVAの「防災への取組」はこちらからご覧いただけます。https://www.jrva.com/activity/disaster/
なぜ災害時にキャンピングカーなのか。その有用性とは
キャンピングカーは、すぐに利用できる点が大きなメリットとなります。災害発生時には素早く行動する必要がありますが、キャンピングカーは移動が容易であり、急な避難や立ち退きの際にも迅速に対応できます。また、車内はプライベートスペースが確保されており、安全な場所として機能します。物理的な身の安全だけでなく、ストレスや緊張から解放され、落ち着いて過ごすことができる環境の中で心の安定を保つことができます。
その他、キャンピングカーは電気や水、ガスなどの生活に必要な設備を備えている為、災害時においても基本的な生活をすることが可能です。トイレやシャワーといった装備が整った車両であれば、衛生的な環境を維持しながら過ごすことができます。
また、キャンピングカーはフルフラットの就寝スペースを備えており、長時間同じ姿勢で過ごすことによる健康リスクを軽減する効果もあります。災害時には避難所での滞在が長期化することも考えられますが、キャンピングカー内で生活することで、エコノミー症候群の予防に役立ちます。
災害時に不可欠な情報収集のための通信も、キャンピングカーの電力を活用することができます。キャンピングカーはエンジン用のメインバッテリーと居住空間用のサブバッテリーを搭載しているため、電力供給の確保が可能です。これによって、通信手段を維持しながら避難生活を送ることができます。
以上のように、キャンピングカーは災害時において身の安全を守り、落ち着いて過ごすことのできる生活環境を提供し、電力確保や通信手段の維持にも役立つ重要な存在となります。
被災地でキャンピングカーが活躍!その活用事例とは
令和6年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」では、1月5日に石川県からの要請を受け、会員企業に被災地派遣車両の募集を行い、1月11日より石川県珠洲市、輪島市への応援自治体職員の宿泊施設として、 キャンピングカー60台を派遣しました。被災地での宿泊場所の確保が難しい環境の中で、派遣したキャンピングカーは、全国からの応援職員の宿泊施設として活用されています。
その他、東日本大震災では、キャンピングカーがボランティアの方々の宿泊や休憩の場、災害対策本部の会議スペースとして活用されました。
局地的な被害が大きかった熊本地震の際には、JRVAから提供されたキャンピングカーが被災者の生活支援に貢献しました。この際、医療用のキャンピングカーも用意され、医療現場での活動や支援が行われました。
また、キャンピングカーの特徴である空間の広さ、就寝スペースが確保できる点を活かし、遠方から数日かけて大量の物資を運んだ事例もあります。キャンピングカーの積載能力が有益に活用されました。
このように、キャンピングカーの災害時の使用目的は多岐にわたり、宿泊所や休憩拠点、移動可能な避難シェルターなど、被災者を支援する方々にも活用されています。
※令和6年能登半島地震における日本RV協会の支援状況についてはこちらからご覧いただけます。
https://www.jrva.com/noto-peninsula/
※その他具体的な活動の紹介についてはこちらからご覧いただけます。
https://prtimes.jp/story/detail/xzmvV2teZXB
「一般社団法人日本RV協会」とは
くるま旅と車中泊の文化を創出することを目的とし「日本にキャンピングカーというカルチャーを!」をテーマに、普及・市場の育成・環境整備の活動を行っているキャンピングカー製造・販売事業者等の会員で構成された団体です。
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