大陸や日本本土と“国境の島”対馬との交流を物語る 「対馬博物館」が2022年4月30日(土)開館
~開館を記念した特別展「対馬の外交Ⅰ 以酊庵」を6月26日(日)まで開催~
対馬は古代から現代まで、朝鮮半島など大陸の国々や日本本土と活発な交流をしてきました。「対馬博物館」では、日本と諸外国との間で対馬が果たした役割を学ぶことができる展示をはじめ、大陸や本土との交流を物語る様々な資料を展示します。
館内は、平常展示室と特別展示室がある「博物館ゾーン」と講座室やギャラリーがある「交流ゾーン」に分かれます。「博物館ゾーン」の平常展示室では、歴史や考古、美術工芸など様々な分野の展示資料や、体験コーナー、映像コンテンツによって、古代から近現代までの対馬の歴史を知ることができます。古代から近現代の各展示室への導入となる「総合展示室」にはじまり、古代の人々の生活の様子を明らかにする「古代展示室」、交易や外交によって栄えた中世の対馬を描き出す「中世展示室」、江戸時代に対馬を治めた宗家(そうけ)の内政と外交を物語る「近世展示室」、そして激動の近代から現代までを振り返る「近現代展示場」を巡ることで、“国境の島“対馬が担った歴史に触れることができます。
特別展示場では、博物館所蔵資料だけでなく、対馬内外の資料を展示する、年2回程度の特別展を計画しています。4月30日(土)~6月26日(日)の期間には、対馬博物館開館記念特別展「対馬の外交Ⅰ 以酊庵」が開催されます。朝鮮通信使や訳官使関連資料に加え、京都五山から輪番で派遣された禅僧が朝鮮国との外交文書を取り扱う外交機関であった「以酊庵」関係資料など、京都にある両足院に遺されていた資料を公開する企画展です。「交流ゾーン」には、文化財を大切に守り、それらを世に伝えていく心を育むことができるよう、ワークショップができる体験学習室や自然史資料がみられる講義室を完備し、ギャラリーのほか、“展覧会の内容を紹介した図録”、“ツシマヤマネコやヒトツバタゴをモチーフにデザインしたオリジナルグッズ”などが買えるミュージアムショップも設けられています。
■対馬博物館 概要
住所:〒817-0021 長崎県対馬市厳原町今屋敷668-2
TEL : 0920-53-5100
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週木曜日(木曜日が祝日・振替休日の場合はその後の最初の平日)
年末年始(12月28日~1月3日) ※休館日は変更することがあります。
公式HP:https://tsushimamuseum.jp/
設置者:長崎県対馬市
アクセス:
① 空路をご利用の場合
・福岡空港または長崎空港から、航空機で対馬やまねこ空港へ(いずれも約35分)
・空港からバスで厳原バス停下車(約35分)
② 海路をご利用の場合
・博多港(博多ふ頭)からフェリー(4時間40分)またはジェットフォイル(2時間15分)で厳原港へ。または、博多港(那の津)からフェリー(4時間30分)で厳原港へ
・厳原港から徒歩(約10分)
平常展観覧料: ※企画展は展覧会ごとに異なります。
一般:個人550円/団体(15人以上)一人440円/年間鑑賞券(1人1年間)1,650円
高校生・大学生:個人330円/団体(15人以上)一人260円/年間鑑賞券(1人1年間)990円
小中学生:個人220円/団体(15人以上)一人170円/年間鑑賞券(1人1年間)660円
(参考)
■対馬朝鮮通信使歴史館(分館)
昨年10月にオープンした「対馬朝鮮通信使歴史館」は、江戸時代の朝鮮通信使の歴史と対馬の関わり、歴史から忘れ去られていた朝鮮通信使に再びスポットをあてた対馬市民の活動などについて皆様に知っていただくための施設です。実物資料、レプリカ資料や模型、映像やデジタルコンテンツなどから、対馬と朝鮮通信使の関わりについて学ぶことができます。
今回オープンする「対馬博物館」の徒歩圏内に位置しているため、博物館と合わせて来館可能です。
住所:〒817-0021 長崎県対馬市厳原町国分1430番地
TEL : 0920-52-0101
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週木曜日(木曜日が祝日の場合はその翌日)、年末年始
観覧料:
一般・大学生:個人220円/団体(15人以上)一人170円
小中学生・高校生:個人110円/団体(15人以上)一人80円
※対馬博物館の平常展観覧券で、対馬朝鮮通信使歴史館に入場することができます。
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