グローバル事業共創プログラム『SmartCityX』三年目プログラム、スズキ・日本航空・テレビ朝日・日本郵便など大企業がスタートアップなどとの事業共創成果を発表
~高齢者向けモビリティ、アクセシブル観光、メタバースの領域で新規事業の取り組み・議論開始~
本カンファレンスでは、海外スタートアップの日本でのサービス展開や日本企業との共創に関するパネルディスカッションや、国内外のグローバルスタートアップの最先端テクノロジーを体験いただけるデモブース設置が行われたほか、三年目の事業開発プログラムを経て生まれた大企業・スタートアップ間の事業共創プロジェクトの中から、SmartCityXとWell-BeingXのプログラムを代表する4つの案件を先行して発表しました。
◼︎大企業-スタートアップ間だけでなく、大企業同士の事業共創事例も
2023年度プログラムでは、日本の各業界を代表する大企業10社と世界中の国と地域から採択されたスタートアップが、6つの先進自治体・経済団体や専門家メンターとともにサービス・アプリケーションの開発に取り組み、今回のイベントで発表された事業共創案件をはじめとする、新たなコラボレーションの種が多く生まれました。本カンファレンスで発表が行われたSmartCityXから生まれた2つの案件、また、1年間の検討を振り返りお話しいただいたセッションをご紹介します。
(1) 移動を通じた高齢者の幸せ増進プロジェクト
●参加企業:スズキ株式会社&LOOVIC(ルービック)株式会社
●概要:スズキが発売するハンドル形電動車いす「セニアカー」と音声ナビのLOOVICがタッグを組んで、自宅にこもりがちな高齢者が、セニアカーを利用して街を周遊したくなる仕組みづくりを検討。11月には静岡県浜松市北部の天竜区で実証実験を実施しており、今後の展開について検討を進めています。
(2) アクセシブルツアー商品造成
●参加企業:日本航空株式会社&株式会社YAMADA
●概要:年齢や障がいにかかわらず、誰もが気兼ねなく参加し楽しめる「アクセシブルツーリズム」を推進する日本航空が、ゴムの力で歩行支援(アシスト)する歩行筋サポートギア「futto」を活用して、長時間の自力での歩行に不安があるお客さまが「自分の足で」歩いて観光できるツアー商品の造成に向けて検討を推進しています。
(3) SmartCityX セッション「日本におけるメタバース事業の動向」
●参加企業:株式会社テレビ朝日&日本航空株式会社&日本郵便株式会社
●概要:SmartCityX2023の主要テーマの1つとなったメタバースについて議論を重ねたパートナー企業3社により、これまでの各社取り組みのご紹介や、今後の展望を語るディスカッションセッションを開催しました。1年間の議論を経て各企業が感じた課題感や、来年以降の取り組みについてもお話しいただきました。
■ 各カテゴリを代表するスタートアップ6社をご紹介
SmartCityXでは定めた4つのカテゴリーに関連するスタートアップを300社以ソーシングし、その中から厳選したテクノロジーやサービスをご紹介してきました。このたびのイベントでは、事業共創に至ったスタートアップを含め、国内外から最先端のソリューションを持つ6社をご紹介しました。
【デモブーススタートアップ6社】
1. Augmental Tech [舌で操作するマウスピース型のコントローラー] 米国
https://www.augmental.tech/
手を使うのが困難な人に向けて、舌で操作可能なマウスピースのような形状の操作インターフェイス「MouthPad」を開発しています。
2. Geopipe [インタラクティブ3Dモデリング] 米国
https://www.geopipe.ai/
AIを活用し、リアル世界の詳細でリッチな没入型デジタルツインをスピーディに構築するサービスです。ゲーム、シミュレーション、建築などの現場で活用されています。
3. 株式会社YAMADA「Futto」 [歩行筋サポートギア] 日本
https://www.futto.jp/
電源・電池は不要。ゴムの力だけで、歩行に必要な骨格筋をサポート・代替してくれる歩行筋サポートギアです。
4. LOOVIC [音声AR ナビガイド〜バリアフリー〜] 日本
https://www.loovic.co.jp/ja
スマートフォン等の画面を見ずに、視覚的に見えている周りの景色上に目印(ランドマーク)を設定し、それを元に音声情報を用い、スマートフォンのGPS情報なども用いながら無人でナビゲーション&ガイドをしていくサービスです。
5. Virtual Motorsport Lab (VML) [eSportレースプラットフォーム] 日本
https://vml.pages.dev/
自動運転テクノロジーを競うeSportレースプラットフォーム。参加者は自動運転レーシングカーの開発を通して、自動車制御やAI技術の基礎を学ぶことが可能。スポーツ庁によるオープンイノベーションプログラム、SPORTS INNOVATION STUDIOに採択されました。
6. MENOPO CHECK FOR MEN [男性ホルモン検査キット] 日本
https://menopocheck.com/
髪の毛10-15本で手軽に検査ができる男性ホルモン検査キット。テストステロン量を数値化でき、男性力が4段階でわかります。
■ SmartCityXについて
プログラム概要
● 主催:スクラムスタジオ株式会社
● パートナー企業:日本航空株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、日本たばこ産業株式会社、ライオン株式会社、スズキ株式会社、株式会社テレビ朝日、株式会社博報堂(コミュニティパートナー)、日本郵便株式会社(コミュニティパートナー)、ウーブン・バイ・トヨタ株式会社(コミュニティパートナー)、パナソニックホールディングス株式会社(コミュニティパートナー)
● 自治体パートナー:福井県、三重県、渋谷区、石川県加賀市、茨城県鹿嶋市、神奈川県横浜市、大阪商工会議所
● リソースパートナー:アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社、カタルーニャ州政府貿易投資事務所、CIC Japan合同会社、日本貿易振興機構(ジェトロ)、Liil Ventures
● 公式ウェブサイト: https://www.smartcity-x.com/
● 開催期間:2023年2月から2023年12月迄
● スケジュール:
○ スタートアップ募集期間:2023/3月 ~ 2023/5月
○ メンタリング・事業開発期間:2023/3月 ~ 2023/11月
○ 成果発表:2023/12月
● 本プログラムで募集するスタートアップの主要4領域
① モビリティ
② メタバース
③ ローカルウェルネス
④ ライフスタイルトランスフォーメーション(サステナビリティ、サーキュラーエコノミー等)
■ SmartCityXの今後の方向性
来年上旬に予定しているプログラムのリニューアルでは、今期生まれた事業共創案件の継続的な議論に加え、新たに参画する大企業・スタートアップも募集しながら、新規の事業開発に取り組んでいきます。引き続き社会課題の解決に向けて、一人ひとりのニーズに合った選択があり、生活者目線で多様な幸せが実現できる、世界にも通用する社会づくりに挑戦してまいります。
※『SmartCityX』また来年のリニューアルプログラムへのご参画にご関心いただける企業様は、文末記載のお問い合わせ先までご連絡ください。
■ スクラムスタジオ株式会社について
日本企業とグローバルスタートアップの新規事業創出を手掛けるスクラムスタジオ株式会社は、オープンイノベーションの手法を活用し、各業界を代表する大企業パートナーとスタートアップとの共創を支援する「グローバル事業共創プログラム」や、ジョイントベンチャーによる大企業のスピンアウト起業といった「インキュベーション事業」を行っています。また米国から最新のスタートアップ&テック情報をお届けするオンラインプラットフォーム「Scrum Connect Online」も運営しています。スクラムスタジオ株式会社は、日本企業と世界中のスタートアップとの新たな事業、価値創造をドライブします。
会社名 : スクラムスタジオ株式会社
代表者 : 代表取締役社長 髙橋 正巳
本社所在地: 東京都港区
設立日 : 2020年8月
業務内容 : 新規事業創出スタジオ事業、オンラインプラットフォーム事業
URL :https://scrum.vc/ja/studio/
■ お問い合わせ先
【プレスリリースに関するお問い合わせ先】
スクラムベンチャーズ担当: 三浦
Email: contact@scrum.vc
【『SmartCityX』に関するお問い合わせ先】
スクラムベンチャーズ担当: 宇都宮
Email: scxpr@scrum.vc
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