フランス市場における<オーガニック乳製品>最新消費動向発表
「2021年以降消費量減少も、オーガニックの好イメージは定着」
オーガニックまたはBIOなどの認証を持つ食品は、今や世界中で流通し、日常生活に身近になってきました。酪農が盛んなフランスでも、オーガニック牛乳の生産はここ10年、年平均15%増と発展しています。しかし、オーガニック乳製品の消費動向については2021年以降、これまでになかった変化が見られています。
そこで、CNIELでは、2022年9月、農薬、合成化学肥料、遺伝子組み換え作物を使わずにつくられたオーガニック乳製品に対するフランス人の信頼度の測定を目的とした消費者動向調査を行い、「CNIEL-KANTAR 2022年指標」を発表しました。
そこで、CNIELでは、2022年9月、農薬、合成化学肥料、遺伝子組み換え作物を使わずにつくられたオーガニック乳製品に対するフランス人の信頼度の測定を目的とした消費者動向調査を行い、「CNIEL-KANTAR 2022年指標」を発表しました。
- 2021年以降フランスではオーガニック乳製品の購入がやや減少するも、イメージスコアやオンライン販売は堅調
- 値段、地域性VSオーガニック、環境…オーガニック乳製品の購入を左右する要素とは
- <オーガニック乳製品>の付加価値とは
- 小売業者・消費者へのアプローチを重ねる必要性
『今回の調査結果から、浮彫りになった課題を真摯に受け止め、デジタルキャンペーンや小売業者向けのオンライントレーニングと言ったアプローチを重ね、消費者が必要な情報提供をしながら意識喚起していきたいと考えています。<オーガニック乳製品>には高い価値があり、価格もそれに見合ったものであるということを再認識してもらうためです。
ひいては、酪農と環境の調和の証としての<オーガニック牛乳>生産の重要性を消費者に伝え、私たちも行動する、フランス酪農業界一体となる姿勢が、消費者の<オーガニック乳製品>にコミットしたい。という気持ちを後押ししてくれるはずです。』
- 地球環境への配慮と、多様性を尊重した乳製品を楽しめる未来へ
CNIELではこれからの時代の、消費者の信頼と評価は地球環境と多様性を考えたサステナブルな活動の実行や、情報の透明性によってのみ得られると考えています。CNIELはこれまで以上に、経済的、社会的、環境的な課題を乳業の持続可能性の中心に据えて取り組む行動指針「フランス・テール・ド・レ」を推進し、酪農、乳製品加工、流通、販売に携わるすべてのステークホルダーを支援していきます。日本でも、この指針に沿った普及活動を行ってまいります。今後もフランス産乳製品にまつわる最新情報発信にご注目ください。
<注>
※「AB認証」は、「Agriculture Biologic=有機農業」を意味する。フランス政府が1981年に指針を制定し、1985年以来国家によるビオ(オーガニック)認定マークとしてこのロゴを使用。最低3年間は有機農法実施していること、オーガニック材料を95%以上含むこと、EU圏内で生産あるいは、加工されたものに限るなど、厳しい基準を設け、1年ごとの抜き打ち検査も行われる。また、EU域内で有機食品として製造・販売されるすべての包装済みEU食品につけられる「ユーロリーフ認証」も併用されている。
【CNIEL について】: CNIEL (フランス全国酪農経済センター) は、国内の酪農家、および乳業メーカーが加盟する非営利団体であり、国内外で以下の活動を行っています。
1.酪農業界の経済動向、および乳製品が健康に与える影響に関するリサーチ
2.チーズを中心としたフランス乳業製品の良質なイメージの促進と消費拡大のための広報活動
3.2025年を目標に定め、経済的、社会的、環境的な課題を乳業の持続可能性の中心に据え、国際規格ISO26 000「社会的責任」の創設原則を尊重した社会活動「フランス・テール・ド・レ」を推進、毎年進捗を発表しています。
【キャンペーン公式 SNSアカウント】
https://instagram.com/homeofcheese_jp
https://www.facebook.com/homeofcheeseJP/
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