「開発教育」の未来担う若手へ、認定NPO法人開発教育協会(DEAR)が給付型奨学金を創設
未来の教育と社会をつなぐ研究を応援︕DEARが開発教育の実践・研究を担う若手に給付型奨学金を創設

認定NPO法人開発教育協会(DEAR)は、「共に生きることのできる公正で持続可能な社会」の実現に向けて、教育を通じた社会変革を推進しています。
このたび、開発教育の実践や研究に取り組む若手・中堅の人材を支援するため、「開発教育研究者育成奨学金(給付型)」を創設しました。
本奨学金は、開発教育分野の調査研究を担う研究者を育成し、日本における教育実践や学術の発展、そして地域や現場への普及・推進に貢献することを目的としています。給付対象は、国内外の大学院(修士・博士課程)に進学予定の個人で、学費相当額を上限として給付します。
■ なぜ今、開発教育に「研究者の支援」が必要なのか?
開発教育とは、社会の課題を学び、考え、他者と協働しながら、より良い社会づくりに参画していく力を育む教育のことです。SDGsや人権、多文化共生、貧困・気候変動など、地球規模の課題と向き合う学びとして、学校現場や地域社会での実践が進んでいます。
しかしその一方で、開発教育に関心を持ち、研究を志す若手人材に対する制度的・経済的な支援は乏しく、志半ばで進学や研究を断念せざるを得ないケースも少なくありません。
こうした課題に応えるべく、DEARでは奨学金制度を通じて、研究の道を志す人たちを長期的に支援し、実践と研究の両輪を強化していきます。

■ 奨学金の概要(抜粋)
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対象者: 開発教育分野での実践・研究経験を有し、大学院進学予定の若手・中堅(概ね45歳以下)
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給付額: 大学院在学中の学費(入学金・授業料等)を全額上限に給付
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給付人数: 年度あたり若干名
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募集期間: 2025年3月末まで随時募集(定員に達し次第締切)
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条件: 会員歴、研究計画の明確さ、地域での実践意志などを重視
■ 開発教育協会(DEAR)とは
認定NPO法人開発教育協会(DEAR)は1982年に設立され、「教育を通じて社会を変える」ことをミッションに、教材開発、教師研修、政策提言、国際連携など幅広い活動を展開しています。近年では、SDGs教育や市民性(シティズンシップ)教育の分野において、学校・大学・地域・国際協力団体などと連携しながら実践と理論の橋渡し役を担っています。
本奨学金制度は、こうした活動の基盤となる「調査研究」の強化と持続可能な人材育成に向けた新たな挑戦です。
■ 今後の展望
DEARでは今後、研究者ネットワークの構築や共同研究の促進、実践者との協働プラットフォーム整備を進めていきます。社会の変化が激しくなる今こそ、教育の可能性を再定義し、実践と研究を往還できる人材が求められています。
本奨学金を通じて、開発教育の未来を共に創る仲間を支援し、その知見を社会に還元していきたいと考えています。
認定NPO法人開発教育協会(DEAR)
開発教育協会(DEAR)は、開発教育の普及と深化を図ることを目的とした団体です。開発教育に関する研究、調査、普及活動、国際交流などを行っています。
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