エクイニクス、チェンナイにインド初のAI対応データセンター「CN1」を開設
持続可能性を重視した施設設計で、インドの経済成長とイノベーションを加速
インド・チェンナイ、2025年9月22日-グローバルなデジタルインフラストラクチャ企業®︎であるエクイニクス(Nasdaq:EQIX、日本法人代表取締役社長 小川 久仁子、以下「エクイニクス」)は、インドにおけるデジタル化の進展とAIエコシステムの拡大を支援するため、チェンナイにインド初となるInternational Business Exchange™(IBX®)データセンター「CN1」を開設したことを発表しました。CN1は、チェンナイ郊外のシルセリに位置し、約6エーカーの敷地に建設されました。ムンバイにある3つのIBXデータセンターで構成されるエクイニクス・キャンパスと相互接続され、インドのビジネスのデジタル化、レジリエンス強化、そしてAI開発を支える基盤として機能します。

CN1は、初期投資額6,900万ドルにより800キャビネットを収容可能な最先端データセンターとして開設され、最終的には4,250キャビネットまで対応可能な設計となっています。また、99.999%の高い稼働率を実現する信頼性の高い設計で、Equinix Fabric®を含むエクイニクスのインターコネクションサービスをフルに活用できる環境を提供します。これにより、企業はハイブリッドマルチクラウドサービスの利点を最大限に活用することができます。また、CN1は高密度かつ演算負荷の高いワークロード対応に不可欠な液冷技術にも対応しており、AIやその他の先進技術を支えるインフラとしての役割を果たします。イノベーション、研究、AI投資の主要拠点としての地位を強化するタミル・ナードゥ州において、チェンナイはインドのテクノロジー分野の進化をけん引する中心地として、デジタルサービスやAI開発におけるインドの国際競争力向上に貢献しています。
インドは、イノベーションと経済成長を促進するためにテクノロジーを積極的に活用し、特にAI分野で世界的なリーダーとなることを目指しています※1。その一環として、AI、量子コンピューティング、ブロックチェーン、エッジコンピューティングなどの先端技術への大規模な投資が進められています。これらの先端技術の進展には、大規模な計算能力とデータ処理リソースが不可欠であり、インドではデータセンター容量の拡張が急務となっています。CN1の開設は、こうしたニーズに応える重要なマイルストーンです。
エクイニクスは現在、インドで300社以上の企業にサービスを提供しており、その中にはネットワークサービスプロバイダと5つのインターネットエクスチェンジが含まれています。ムンバイ・キャンパスには3つの高性能なデータセンターがあり、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloudなど主要クラウドサービスプロバイダと直接接続できるオンランプを備えた、堅牢なクラウドエコシステムを構築しています。CN1の開設により、チェンナイのお客様はこの主要なデジタルエコシステムに低遅延でアクセスでき、ビジネスパートナーやお客様、サービスプロバイダとのシームレスかつ安全な接続が可能になります。
エクイニクス・インド マネージングディレクター マノージ・ポールのコメント
「チェンナイに最先端のIBXデータセンター『CN1』を開設し、インドにおけるエクイニクスの事業拡大と、同国のデジタル化の歩みを前進させる重要な一歩について発表できることを、大変嬉しく思います。当社がムンバイで構築してきた、クラウド、通信事業者、コンテンツ、そしてエンタープライズ向けの高度な相互接続エコシステムを、今後はタミル・ナードゥ州のお客様にも提供していきます。南インドのお客様により近い場所でサービスを提供したいと考えるグローバル企業にとって、チェンナイのエクイニクスIBX施設が利用可能になりました。この節目は、インドをグローバルなテクノロジーハブとしてさらに強化していくという私たちのコミットメントを示すものであり、持続可能性とイノベーションを事業の中心に据え続ける姿勢を反映しています。計画から建設に至るまで一貫してご支援いただいたタミル・ナードゥ州政府、産業省、州政府傘下の投資誘致機関であるガイダンス、州産業振興公社(SIPCOT)の皆様に心より感謝申し上げます。CN1の最先端機能を通じて、チェンナイをはじめインド全土の企業が、持続可能性を支え、将来に備えたスケーラブルなデジタルインフラを活用し、タミル・ナードゥ州および世界での事業拡大を実現できることを楽しみにしています。」
エクイニクスは、CN1の開設を通じて、インド国内で高まる計算需要およびAI需要に対応するとともに、サステナビリティと技術革新へのコミットメントをさらに強化しています。CN1には、効率性の向上と環境負荷の低減を目的とした複数の先進的な機能が組み込まれており、以下のような特長を備えています。
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99.999%の稼働率を実現する、耐障害性に優れた設計
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AI導入を支える液冷対応の設備設計
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複数の多様な光ファイバー接続の確保
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太陽光および風力エネルギーへの投資を通じた、再生可能エネルギーへの長期的なコミットメント
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エクイニクスのインターコネクションサービスであるEquinix FabricとEquinix Fabric Cloud Routerへの接続
エクイニクスは、世界36か国77都市において270以上のデータセンターを展開し、10,000社を超えるリーディングカンパニーのデジタルトランスフォーメーションを支援しています。アジア太平洋地域では、オーストラリア、中国、香港、インド、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポールといった主要都市に60以上のデータセンターを展開しており、力強い地域経済を支える相互接続およびデジタルインフラソリューションを提供しています。
主なポイント
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CN1のキャンパスは、州産業振興公社(SIPCOT)が管轄するシルセリ地区に位置し、約6エーカーの敷地に広がっています。活気のある中央ビジネス地区から約28キロメートルの距離にあり、今後設置が見込まれる海底ケーブルの陸揚げ地点に近接する重要な場所です。
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CN1は4階建ての建物で、最終的には4,250キャビネットの収容能力となる予定です。第1フェーズではまず800キャビネットを提供します。
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CN1はAI対応に適した施設であり、液冷ソリューションの導入が可能な設計となっています。これにより、高密度かつ演算負荷の高いワークロードに対応でき、将来的なAIや先端技術の進展にも柔軟に対応可能なスケーラブルなインフラを提供します。
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エクイニクスはCN1で、Equinix FabricやEquinix Fabric Cloud Routerといったソフトウェア定義型のインターコネクションを含む、強固な相互接続サービスを提供します。これにより、お客様はパートナー企業との直接接続や、ハイブリッド・マルチクラウド型インフラの構築を、容易かつ安全に実現することができます。
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エクイニクスは2024年、インドを含むグローバル全体で再生可能エネルギーの利用率96%を達成しました。
参考資料
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Equinix to Open a Strategic Interconnection Hub in Chennai [英語プレスリリース]
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How Liquid Cooling Enables the Next Generation of Tech Innovation [英語ブログ記事]
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Equinix to "Adjust the Thermostat" to Optimize Data Center Energy Use [英語プレスリリース]
[1] “India’s AI Strategy Aims to Democratise Technology, Address Local Challenges, Generate Employment, and Position Nation as Global AI Leader,” Government of India, Ministry of Electronics and Information Technology, July 25.
エクイニクスについて
エクイニクス(Nasdaq:EQIX)は、エクイニクスは、あらゆる場所を最も短いパスでつなぐ、グローバルなデジタルインフラストラクチャ企業®です。 一人ひとりの仕事と暮らしを豊かにし、持続可能な地球の未来に貢献します。エクイニクスは経済、国々、組織、そしてコミュニティを結びつけ、シームレスなデジタル体験と最先端のAIを、迅速かつ効率的に、あらゆる場所で提供します。
Forward Looking Statements
This press release contains forward-looking statements that involve risks and uncertainties. Actual results may differ materially from expectations discussed in such forward-looking statements. Factors that might cause such differences include, but are not limited to, risks to our business and operating results related to the current inflationary environment; foreign currency exchange rate fluctuations; stock price fluctuations; increased costs to procure power and the general volatility in the global energy market; the challenges of building, and operating, IBX and xScale data centers, including related to sourcing suitable power and land, and any supply chain constraints or increased costs of supplies; the challenges of developing, deploying and delivering Equinix products and solutions; unanticipated costs or difficulties relating to the integration of companies we have acquired or will acquire into Equinix; a failure to receive significant revenues from customers in recently built out or acquired data centers; failure to complete any financing arrangements contemplated from time to time; competition from existing and new competitors; the ability to generate sufficient cash flow or otherwise obtain funds to repay new or outstanding indebtedness; the loss or decline in business from our key customers; risks related to our taxation as a REIT; risks related to regulatory inquiries or litigation and other risks described from time to time in Equinix filings with the Securities and Exchange Commission. In particular, see recent and upcoming Equinix quarterly and annual reports filed with the Securities and Exchange Commission, copies of which are available upon request from Equinix. Equinix does not assume any obligation to update the forward-looking information contained in this press release.
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