【AI時代の上司と部下の本音調査】AIに本音を相談する社員9割。部下の本音の引き出しに苦戦する上司7割
AIが「業務の不安や弱音」を引き出すことで、上司が目標達成の注力へ
「この国の総労働熱量をあげる」をサービスビジョンに掲げる株式会社mento(本社:東京都渋谷区、代表取締役:木村憲仁、以下mento)は、100人以上の企業に勤める会社員832人(一般社員416人・中間管理職416人)を対象に「AI時代の上司と部下の本音調査」を実施いたしました。以下、概要をご報告いたします。
◾️調査結果サマリー
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上司の7割が「1on1が負担」と回答。要因は「部下への気遣い」「本音の引き出し」
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上司の7割が「本音の引き出しに苦戦」と回答。要因は「1on1が短い」「タイミングがない」
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部下の8割が「本音を話せていない」と回答。影響として「転職を考えた」「キャリアに不安」
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上司・部下が話したい“本音”の中身:1位「業務の不安や弱音」、2位「仕事やチームへの改善提案」
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部下の9割が「AIに本音を言いやすい」、8割が「AIのフィードバックは受け止めやすい」と回答
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一方で、“上司の役割”はAIに代替ではなく「上司とAIが分担しあう」と部下の7割が回答
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上司は、部下がAIに相談し「感情を整理してから相談してくれる」ことを期待
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削減された時間は「目標達成の取り組み」や「方針の意思決定」に再配分したい

◾️解説
AIが急速に職場に浸透する中で、マネジメントの在り方は大きな転換点を迎えています。
本調査では、部下の9割が「AIに本音を言いやすい」と回答。一方で、上司の7割が「部下の本音を引き出す」ことに苦戦していると明らかになりました。
ここでいう「本音」とは、愚痴や不満だけでなく、業務の不安や弱音、キャリアの希望、チームへの改善提案など多面的なものです。上司も部下も本当は「業務の不安や弱音」を話したいけれど話せていないということが分かりました。
AIが感情整理や本音の引き出しを担うことで、上司と部下は「未来を描く対話」に集中できる。mentoは、AI時代の新しいマネジメントのあり方を支援していきます。
◾️調査結果詳細
<上司と部下で話される“本音”の実態>
1.上司の7割が「1on1が負担」と回答。要因は「部下への気遣い」「本音の引き出しに苦戦」
上司に対して「部下との1on1や面談に心理的負担を感じることがありますか?」と聞いたところ、「負担を感じることがある」(29.8%)、「負担を少し感じることがある」(35.6%)と、上司の65.4%が負担を感じていると回答しました。その理由として「部下に気を遣っているから」(62.5%)、「本音を引き出すことが難しいから」(44.1%)、「フィードバックが難しいから」(43.0%)があげられています。

2.上司の7割が「本音の引き出しに苦戦」と回答。要因は「1on1が短い」「タイミングがない」「物理的に会わない」
上司に対して「1on1や面談で部下の本音を引き出すことに難しさを感じますか?」と聞いたところ、「とても感じる」(26.4%)、「少し感じる」(45.9%)と、上司の72.3%が難しさを感じると回答しました。その要因として「1on1で話せる時間が短い」(48.5%)、「声をかける適切なタイミングを見極めづらい」(45.2%)、「多拠点や直行直帰など物理的に会う頻度が少ない」(38.2%)があげられています。

3.部下の8割が「本音を話せていない」と回答。影響として「転職を考えた」「キャリアに不安を持った」
部下に対して「1on1や面談で上司に『本音を話せていない』と感じますか?」と聞いたところ、「本音を話せていないと感じる」(21.6%)、「あまり本音を話せていないと感じる」(36.8%)、「どちらとも言えない」(23.8%)と、部下の82.2%が本音を話せていないと回答しました。その影響として、第一に「転職を考えた」こと、第二に「キャリアに不安を持った」ことがあげられています。

4. 上司・部下が本当は話したい“本音”の中身:1位「業務の不安や弱音」、2位「仕事やチームへの改善提案」
部下に対して「本当は上司に聞いてほしい本音」を聞いたところ、第一に「業務の不安や弱音」、第二に「仕事やチームへの改善提案」があげられました。一方、上司に対しても「本当は引き出したい部下の本音」を聞いたところ、こちらも同様に第一に「業務の不安や弱音」、第二に「仕事やチームへの改善提案」があげられました。話したいこと、引き出したいことは共通しているものの、うまく本音を対話できていないという実態が分かりました。

<AI活用の可能性>
5. 部下の9割が「AIに本音を言いやすい」、8割が「AIのフィードバックは受け止めやすい」と回答
仕事の中でAIを利用している部下に対して「AIに本音を言いやすいと感じますか?」と聞いたところ、「とても感じる」(32.6%)、「少し感じる」(52.4%)と、部下の85.0%がAIに本音を言いやすいと回答しました。また、「AIからのフィードバックをどう捉えていますか?」と聞いたところ、「受け止めやすい」(25.1%)、「少し受け止めやすい」(55.1%)と、80.2%がAIのフィードバックを受け止めやすいと感じていることが分かりました。

6.一方で、“上司の役割”はAIに代替ではなく「上司とAIが分担しあう」と部下の7割が回答
部下に対して「チームにおいて『上司が担っている機能』はAIで代替できると思いますか?」と聞いたところ、「全て代替できる」と答えたのは7.5%のみでした。「ほとんど代替できると思う」(19.2%)、「一部しか代替できないと思う」(37.0%)、「ほぼ代替できないと思う」(16.6%)と、部下の72.8%が上司とAIが役割を分担し合うと思っていることが分かりました。

7. 上司は、部下がAIに相談し「感情を整理してから相談してくれる」ことを期待
AIが事前に部下の相談やケアを担うことに有効性を感じている上司に対して「有効性を感じる理由」を聞いたところ、「感情を整理してから相談してくれる」(70.7%)ことに最も期待していると分かりました。

8. 削減された時間は「目標達成の取り組み」や「方針の意思決定」に再配分したい
上司に対して「部下のマネジメントが楽になったときに、何に注力したいですか?」と聞いたところ、「目標達成のための取り組み」(57.2%)、「方針の意思決定」(38.2%)があげられました。

◾️代表コメント

株式会社mento CEO 木村 憲仁
今回の調査では、上司の7割が「部下の本音を引き出すことに苦戦」していることが明らかになりました。現場の管理職の方々の話を聞くなかでも、管理限界を超えた人数をマネジメントしていたり、テレワークや直行直帰で状況が見えなかったりと、プレイングマネージャーをしながら一人ひとりのメンバーと向き合うことの難しさをよく耳にします。
そんななか、部下の9割が「AIに本音を言いやすい」と回答していることも特筆すべき点です。AI時代のマネジメントでは、AIが事前に情報整理やケアを担い、上司とAIが役割を分担することができると考えています。
mentoはAI時代のマネジメントのあり方をアップデートし、今後も「この国の総労働熱量をあげる」ために事業を推進してまいります。
◾️「AI時代の上司と部下の本音調査」概要
調査名:AI時代の上司と部下の本音調査
調査期間:2025年9月1日〜2025年9月3日
調査機関:株式会社mento
調査委託先:株式会社ジャストシステム
調査対象:100名以上の企業で働く社員
有効回答数:832(一般社員416・中間管理職416)
調査方法:インターネット調査
◾️株式会社mentoについて
「夢中をふつうにする」
情報があふれ、無数の「正解」が手に入るこの時代だからこそ、人が自分らしく夢中に生きることをふつうにしたい。 私たちは世の中を人間のこころから変えていく挑戦を進めていきます。
【会社概要】
会社名:株式会社mento(メント)
所在地:東京都渋谷区渋谷2-11-5 クロスオフィス渋谷メディオ7F
代表取締役:木村 憲仁
設立日:2018年2月
事業内容:
・管理職向けマネジメントコーチ「mento」の開発・運営 https://mento.jp/
・個人向けコーチングサービス「mento」の開発・運営 https://i.mento.jp/
コーポレートサイト: https://mento.co.jp/
<本件に関するお問い合わせ窓口>
株式会社mento広報担当:岩田・坪井
アドレス:press@mento.co.jp、電話:050-5785-5579
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