日本政府、シリアの最もぜい弱な子どもと女性を支援するため、UNICEFを通じた計800万米ドルの支援を実施

UNICEF東京事務所

2025年3月16日 ダマスカス(シリア)発

日本政府は、シリアの最もぜい弱な子どもたちや女性に支援を行うため、国連児童基金(UNICEF)を通じて計800万米ドルの資金協力を実施します。うち、約520万米ドルの無償資金協力を通じて、UNICEFは栄養サービスや物資の提供、プライマリ・ヘルスケア・センターへのアクセスの改善を行い、約25万人の子どもたちと女性が恩恵を受けます。

UNICEFシリア事務所代表の木村泰政は、「本事業により、ダマスカス郊外に暮らす最もぜい弱な子どもたちや女性が、改善された保健・栄養サービスの恩恵を受けます。日本政府とのパートナーシップに心より感謝申し上げます。日本政府のご支援は、包括的で質の高い保健・栄養システムの強化において、極めて重要な役割を果たします。」と述べました。

本事業は女性たちの必要不可欠な保健サービスへのアクセスに重点を置いており、シリア保健省主導のもと、修復された保健センターで妊産婦や子どもたちに保健ケアを提供します。また、保健員の能力を育成し、認識向上キャンペーンを通じてコミュニティへの働きかけを強化することで、衛生習慣や予防接種の促進、新生児ケアの改善を図ります。

栄養支援は、栄養不良の子どもたちと妊娠および授乳中の女性の栄養不良の検査と治療ケアに重点的に取り組み、必要不可欠なサプリメントの提供やカウンセリングを行います。

また、令和6年度補正予算を通じた270万米ドルの資金協力で、上下水道設備の修復を行って安全で質の高い水と衛生サービスへのアクセスを改善させることで、約25万人が恩恵を受けます。そして、推定17万人の生徒に公平で質の高い教育へのアクセスを提供し、6,000人以上の若者に有意義な社会参加をできるようにするための能力育成を行います。

本事業は、コミュニティの人々の知識、姿勢、行動を強化することで持続可能な行動変容を促すとともに、若者たちが国づくりに貢献できるようにすることを目標としています。

UNICEFシリア事務所代表の木村泰政は、「日本政府の支援によるこれらの事業は、子どもたちとその家族のための前向きな変化と大きな希望をもたらす歴史的な機会が訪れている、まさに最も重要な時期に実施されます。本支援は、最もぜい弱な子どもたちや10代の若者、女性に対する保健、栄養、水、教育などの質の高いサービスを強化し、大きな変化を推し進める力となってくれることでしょう。」と付け加えました。

■UNICEFについて

国連児童基金(UNICEF)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190以上の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。

※UNICEF国内委員会が活動する33の国と地域を含みます

※UNICEFの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■UNICEF 東京事務所

UNICEF東京事務所は、ニューヨーク本部直轄の国連機関事務所として、日本政府からの政府開発援助(ODA)による資金協力や、国会議員、国際協力機構(JICA)、非政府組織(NGO)等との連携を促進しています。

https://www.unicef.org/tokyo/

すべての画像


ビジネスカテゴリ
国際情報・国際サービス
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

UNICEF東京事務所

4フォロワー

RSS
URL
https://www.unicef.org/tokyo/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都渋谷区神宮前5-53-70  国連大学本部ビル8F
電話番号
-
代表者名
ロベルト・べネス
上場
-
資本金
-
設立
-