M2Mセルラー通信の低消費電力化、高性能化、製品化時間の短縮を実現

STマイクロエレクトロニクス

ST32-M は高信頼性のFlashメモリと先進的なARM(R) Cortex(TM)-M3の
処理能力を組み合わせ、実績あるSIMカード用チップST32ファミリとの
ソフトウェア互換性を提供
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ICカード用チップの世界的リーダーであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:
STM、以下ST)は、マシン・ツー・マシン(M2M)セルラー通信のSIMデータ管理に
特化した、堅牢で低消費電力なプロセッサ・チップを発表しました。調査会社で
あるBeecham Researchのレポート(2009年8月)によると、M2Mセルラー通信市場は
成長中で、2013年までにモバイル接続数が2億件を超える可能性があります。

ST32-Mファミリは、独自仕様ではない先進的なプロセッサ・アーキテクチャの
メリットと、大容量・低消費電力の組込みFlashメモリを組み合わせることにより、
機器がセルラー網に接続して認証と通信を自動的に行うことを可能にします。
M2M機能を使用するアプリケーションの1つに、2010年の運用開始が計画されている
ヨーロッパのeCall交通事故警報システムがあります。これは、車両事故の発生場
所と詳細を救急サービスに自動的に通知することを可能にします。その他、
ユーティリティ・メータの自動検針、自動販売機の補充監視などの小売りシステム、
セキュリティ機器、および資産管理システム等のアプリケーションがあります。

ST32-Mは、セルラー網との通信を行うため、世界中の携帯電話用SIMカードに使用
されているSTのスマートカード・プロセッサST32と同様の性能とセキュリティ機能
が備わっています。ST32-MはM2Mアプリケーションに特化して設計されており、
より広い動作温度範囲(-40℃~105℃)が、過酷な環境でのM2M機器の動作
を可能にします。このチップは、標準的なSIMコントローラよりもはるかに多い
データ書込みサイクルに対応しており、拡張された耐用期間全体にわたる連続
した動作が可能になっています。また、高い信頼性によって10年以上データを
保持します。

ST32-Mは、ST32ファミリと同様に、業界標準のARM Cortex(TM)-M3プロセッサ・
コアを採用しています。これにより開発者は、高性能で低消費電力な最新世代
プロセッサ技術の活用と同時に、既存のST32用ソフトウェアおよび設計ツールを
再利用することで製品化までの時間短縮が可能です。さらにカード・メーカーに
とっても、ST32-Mファミリの組込みFlash技術を利用することによって、非常に
高い柔軟性と製品化までの時間短縮というメリットがあります。ST32-Mファミリは、
Flashメモリ容量に4種類のオプション(256/320/416/512KB)があります。内蔵
メモリは、ページ当り50万回またはセクタ当り5000万回の総データ・サイクルに
対応しています。

STのデジタル・セキュア・アクセス事業部 テレコム・NFCマーケティング・
マネージャであるLaurent Degauqueは、次の様にコメントしています。
「ST32-Mファミリは、従来のJava SIMカード用チップを対象とするST32シリーズと、
高セキュリティSIMカード市場向けのST33ファミリを補完するものです。これら3つ
のファミリは、共通して90nm組込みFlashテクノロジーとARM Cortex(TM)-M3/SC300
コアを採用しているため、ユーザは幅広いアプリケーションに亘ってJava OSの
開発に活用できます。さらに、アプリケーション専用ソフトウェア開発を統合した
ST32-Mファミリの拡張Flashメモリのデータ・サイクル能力によって、モバイル・
ネットワーク・オペレータ各社は、過酷な環境における数百万回のデータ・
サイクルを実現できます。」

最初のST32-Mは、2009年第4四半期にサンプル出荷を予定しています。
また同製品は、DFN8パッケージ(6 x 5mm)に搭載され、2010年第1四半期に
量産を開始する予定です。

本プレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/p2436s.html

STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な技術力
と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、
戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することにより、マルチメディア・
コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて他社の追随を許さない
リーダーとなることを目指しています。2008年の売上は98.4億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com

◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
MMSグループ
TEL: 03-5783-8240 FAX: 03-5783-8216

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会社概要

STマイクロエレクトロニクス

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URL
http://www.st.com/jp
業種
製造業
本社所在地
東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220
代表者名
マルコ・カッシス
上場
未上場
資本金
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設立
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