生徒の主体性は育成可能な「力」。エナジード、自己効力を軸にしたキャリアマネジメントシステム「LOUNGE」を正式リリース

株式会社エナジード

中高生・社会人の自己効力を育成するサービス「ENAGEED」を提供する株式会社エナジード(本社:東京都新宿区、代表取締役:氏家光謙、以下 エナジード)は、これからの学校教育に求められる“自己効力感(Self-Efficacy)の育成”と“教師の手応えある関わりを通じた『やりがい』”を実現するためのツールとして、「LOUNGE」の正式リリースをお知らせします。

2023年からの先行提供を経て開発された本プロダクトは、“見えにくい育ち”──自己効力感や主体性、思考力の変化などを捉えやすくし、生徒に対して個別最適な関わりができるようになる仕組みです。単なるICTツールではなく、学校の教育目標の実現に向けてデータで伴走するパートナーとして、自治体・学校・学習塾に向けた提供を開始します。

教育現場の課題と開発背景

いま、多くの先生方から「自分の意見を言える生徒が減った」「生徒が何を考えているか分からない」「探究やキャリア教育を『すること自体』が目的になってしまっている」といった声を伺うことが増えています。

こうした声の背景には、若者の自己理解や他者・社会とのつながり方に関する深刻な課題があります。

たとえば、「自分は価値のある人間だと思う」と答えた高校生の割合は、アメリカで89.1%、中国で87.7%、韓国でも75.0%にのぼるのに対し、日本はわずか45.8%にとどまっています(※1)。

また、こども家庭庁の調査(2023年)では、「今の自分が好き」と答えた日本の若者はわずか17.5%で、本調査対象となった欧米諸国の中でも最下位という結果でした(※2)。

さらに、OECDのPISA2022調査では、「自分の考えをはっきり言える」と答えた割合がOECD平均69.2%に対し、日本の生徒は37.1%。学力水準の高さとは裏腹に、自己表現や内面的な育ちといった“見えにくい力”への支援が行き届いていない実態が、国際比較からも明らかになっています(※3)。

こうした自己効力感や自己肯定感の低さが指摘される一方で、先生方の働く環境も厳しさを増しています。文部科学省の教員勤務実態調査(2024年)では、先生方のストレス過多ややりがいの喪失により、病休者数は過去最多を更新。多様化する生徒像や保護者対応の複雑化に直面し、日々の関わりに確信を持てないまま授業や指導にあたる状況が続いています。

「やったら、いけた」による「やったらいける」が「やりたい」を生む

学術的に自己効力感の向上は学力や社会性、進路意識などに良い影響を与えることが知られており、(※3)以前より“育成可能な自信”=自己効力感(Self-Efficacy)に特化したプロダクトを提供してまいりました。

このたび正式にリリースされたLOUNGEは、生徒だけではなく先生方も自己効力によってやりがいや楽しさを発揮できる状態を目指した新しいプロダクトになります。

先生方も「やったら、いけた」という小さな成功体験を起点に、「やったら、いけるかも」「やりたい・なりたい」といった主体的な感覚を育み、日常の中で生徒の成長を“見える化”することで、先生の関わる意欲と指導の精度を支援します。

「LOUNGE」の主な特徴

1. 生徒の「自信や頑張り」を捉えやすく、先生は行動判断できるようになる

AIによって生徒の実成長に向けた「観点」が生徒ごとに示されるため、クラス全体はもちろん、生徒一人ひとりへの適切な関わり方を先生が判断しやすくなります。

2. 教科授業の「準備負担の軽減」「授業力の向上」と「学びに向かう力の向上」を支援

教科授業は主体性や自己効力を育む上で重要な場と捉え、授業力の向上に向けた機能を搭載。

クラスの学習理解状況や、生徒のつまずき・理解の深さを分析。授業準備や評価の負担を軽減しながら、「学びに向かう力の育成」に先生方が具体的に取り組めるようになります。学研との協業による「自己効力と学力の補完性に関する実証」で経たノウハウを活かします。

3. キャリアパスポートのデータ化により進路指導・面談の質を大幅に向上

生徒は自身の日々の思考や取り組み、「頑張り」が蓄積することによって「変化の履歴」が蓄積され、成長を客観的に把握できるようになります。

サービスサイト:https://www.enageed.jp/lounge

学びの質と、関わる楽しさを同時に

LOUNGEは、探究・キャリア教育にとどまらず、教科授業・学校行事・日々の対話すべてを「生徒の自己効力感を育むための機会」と捉え、教育全体の質を向上させます。

プロダクトオーナーコメント:

これからの時代を築く教育に「先生」という存在は非常に重要であり、先生方の観点やモチベーション、やりがいによって生徒の成長や未来の社会は形成されていくと考えています。

しかし、生徒の多様化や急激な社会環境の変化により、先生がそのやりがいを実感しづらい時代が訪れています。

「先生方が先生という仕事を選んだ時に、やりたかったこと」を実現できる環境をつくれること。それこそが、未来の社会を形成する生徒一人ひとりの人生に直結すると考え、構想から5年をかけてこのプロダクトを開発しました。

LOUNGEは、生徒の小さな変化や成長を日々の中で確かに感じられ、先生がより生徒と関わりやすくなる仕組みを目指しています。

生徒だけではなく、先生も「やったらいけた。」が、「やったらいける。」となり、「やりたい。なりたい。」を生み出します。

先生という「人の力」がこれまで以上に発揮される教育環境をつくること。それにより、手応えと充実感をもって学びを支えられる社会の実現に向けて、これからも開発と改善を重ねてまいります。

【注釈】

※1 日本財団「18歳意識調査(第58回)」(2024年)

https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/pr/2024/20240403-100595.html

※2 こども家庭庁「子ども・若者の意識に関する国際調査」(2023年)

https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/d0d674d3-bf0a-4552-847c-e9af2c596d4e/3b48b9f7/20240620_policies_kodomo-research_02.pdf

※3 文部科学省「PISA2022の結果について」(2024)

https://www.mext.go.jp/content/20240208-mxt_syoto01-000033870_4.pdf

【免責事項】

本リリースに記載されている内容は、発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがあります。

【株式会社エナジード概要】

「かっこいい大人を増やす」

エナジードは、一人ひとりが自らの可能性を理解し、“自分の生き方に誇りを持てる社会”に必要な構造をつくるためのサービスやプロダクトを提供しています。

自己効力感(=“自分にはできる”という感覚)を核に、

学校・企業・地域社会と連携しながら、人と社会のあいだに新しい接続点を生み出す。

AIやデータ分析の力と、人の内にある可能性をつなぎながら、

自分で選び、自分で進む人生の背中を、そっと押せるように。

私たちは、今日も“未来を信じるための仕組み”を、社会に実装し続けています。

会社名  :株式会社エナジード

代表取締役:氏家光謙

事業内容 :中学校・高校向けの探究/キャリア教育プロダクトの開発・運営

      人材育成支援プロダクトの開発・運営

設立   :2012年10月1日

資本金     :6億5000万円(資本準備金含む)

本社   :東京都新宿区大京町22-1 グランファースト新宿御苑8階

企業URL :https://enageed.jp

【本件に関するお問い合わせ先】

E-mail: press@enageed.jp

担当:広報担当

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会社概要

株式会社エナジード

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URL
https://www.enageed.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都新宿区大京町22-1 グランファースト新宿御苑8階
電話番号
-
代表者名
氏家光謙
上場
未上場
資本金
6億5000万円
設立
2012年10月