【DigiTech Quest 2026】学生7チームがAIを活用し「岐阜の観光」に挑んだ3週間 ── 最優秀賞はバスで巡る謎解き観光「二日目のカレー」

体験型DXコンテスト第3回が8月29日に岐阜大学で最終発表会・表彰式。公益財団法人 岐阜観光コンベンション協会が課題を提供し、NTTドコモの人流データを活用して学生7チームが事業提案

株式会社ウォーカー

学生が企業・行政のリアルな課題にAIとデータで挑む体験型DXコンテスト「DigiTech Quest(デジテッククエスト)2026 in 岐阜」(主催:岐阜大学社会システム経営学環/地域ラボ・岐阜/地域ラボ・中津川、運営:株式会社ウォーカー)が、2026年8月29日(土)の最終発表会・表彰式をもって全日程を終了しました。8月8日(土)のキックオフから約3週間、7チーム・学生25名が岐阜市の観光課題に挑み、最優秀賞はバスで市内を巡る謎解き観光を提案したチーム「二日目のカレー」が受賞しました。

公式サイト:https://www.digitech.quest/events/2026-gifu

本リリースのポイント

・第3回のテーマ「岐阜市の観光課題解決」に、学生7チームが約3週間で事業提案。最終発表会は8月29日に岐阜大学で開催

・最優秀賞は、バス1日乗車券つきの周遊型 謎解き観光パッケージ(2,500円)。信長像にスマートフォンをかざすARの仕掛けまで実装し、初期費用130万円の回収計画まで提示

・優秀賞2チームは、推し活×地域周遊ARアプリ「ぎふっと」と、岐阜のアートと工芸を作り手ごとつなぐプラットフォーム「GIFU ART & CRAFT」を提案

・多くのチームがAIを活用して、動くプロトタイプまで制作

審査結果

最優秀賞 チーム「二日目のカレー」 研究奨励金 10万円 + 運営・協賛企業の事業化支援

優秀賞 チーム「JRL」 研究奨励金 5万円

優秀賞 チーム「チーム伊達」 研究奨励金 5万円

審査項目は、独創性・課題解決力・実現可能性・デザイン性・プレゼン力・総合力の6項目。発表は1チーム10分で行いました。


審査委員長:杉浦 正宏(株式会社NTTドコモ 関西支社 カスタマーサクセス部長)

審査員:飯尾 賢(株式会社岐阜文芸社 代表取締役)

審査員:大原基秀(岐阜大学 社会システム経営学環特任教授)

審査員:安田章男(公益財団法人 岐阜観光コンベンション協会 観光振興部長)

審査員:伊東雄歩(株式会社ウォーカー 代表取締役)

最優秀賞 チーム「二日目のカレー」

「岐阜城を見て終わる観光」から「街全体を巡る体験」へ

提案:「バスで巡る タイムトラベル謎解き 〜消えた花嫁と信長様の大作戦〜」(バス1日乗車券つき 周遊型 謎解き観光パッケージ、2,500円)

織田信長と濃姫の祝言の朝、婚礼衣装の濃姫が「嫁入り道具」とともに姿を消す ── 参加者は信長の命を受け、バスに乗って市内に散らばった暗号を解き、濃姫の救出を目指します。岐阜城、川原町、鵜飼ミュージアム、メディアコスモス、柳ケ瀬商店街、JR岐阜駅を巡る設計で、信長像にスマートフォンをかざすとARで「濃姫の間」に入れる仕掛けまで実装しました。謎の問題文は生成AIで作成し、制作コストを抑えています。

実際に作成したAR環境 歩き回って謎を探す

着眼した3つの課題

・回遊性:市内観光施設への平均立ち寄り地点数が1.38か所と少ない(目標:6か所以上)

・若年層:来訪者に占める30代以下が29.6%にとどまる

・経済波及:日帰り客1人あたりの観光消費額が3,869円と小さい

※いずれも「岐阜市 観光ビジョン」より

事業計画

販売価格2,500円に対し原価1,800円(バス乗車券・入館料・割引券)、粗利700円/人。初期費用130万円(AR開発60万円、キャラクターデザイン40万円、広報30万円。問題作成は生成AIのため0円)を1年目1,858個の販売で回収し、2年目は2,000個で140万円の利益とする計画です。運営主体には公益財団法人 岐阜観光コンベンション協会を想定し、利益を市内観光の発展に再投下する設計としました。「有名観光地に人は集まるが、周辺に人が流れない」構造を持つ他地域への横展開も提案に含めています。

メンバー:早川 大哉、安部 晴香、小川 紗葵、川瀬 心咲(岐阜大学)

ARデモ環境:https://nohime-ar.vercel.app/

優秀賞 チーム「JRL」

推し活×地域周遊 ARアプリ「ぎふっと」

「観光する」から「相棒と旅する」へ。利用者が育てたアバター(相棒)を連れて岐阜市内を周遊し、現地限定の衣装、AIガイドボイス、AR撮影を楽しむアプリです。撮影した写真がSNSで自発的に広がり、Z世代の新規来訪につながる導線を設計しました。対話AIと音声合成APIの選定によって、利用者1人あたり月1円以下という運営コストまで詰めています。

デモ環境も構築しており、ガチャを引いてパーツを獲得、着せ替えができる環境が用意されています。

収益は、利用者課金(250〜500円/回)、加盟店(月1万円+送客100円/件)、自治体・DMO(年300万円〜)の三方向。加盟店50店舗・課金利用者1,000人で黒字化する計画で、1か月目に柳ケ瀬商店街の5店舗へ実証協力を依頼するところまで、担当者名を入れて落とし込みました。

チーム名の由来:JRL=JK Real Locality。
メンバー:長谷川 いつき、大橋 歩佳、丹羽 柚月(愛知県立津島高等学校)

デモアプリ: https://gifutto.vercel.app/

トップ画面 オリジナルキャラと会話ができる

着せ替え画面 周遊ポイントを獲得して着せ替えパーツを入手できる

優秀賞 チーム「チーム伊達」

「GIFU ART & CRAFT」

岐阜のアートと工芸を「知る・体験する・買う・つながる」でひとつにまとめたプラットフォームです。最終発表の時点でプロトタイプが動いていました。着眼点は岐阜市の「分断」です。アンケートを元に分析し、強い観光資源はあるのに、周辺の作家・工房・店舗への消費導線が切れている、という仮説を立てました。

利用者は、作家や作品の物語を知り、工房見学や制作体験を予約し(和傘づくり5,500円〜、陶芸4,000円〜、提灯絵付け3,500円〜)、作品を買い、作家をフォローして単発または月額で支援します。旅行後も購入と支援が続き、別の地域の作家も探せます。作り手側には、作品・在庫・価格・体験枠の登録、注文と予約の管理、売上・支援金・入金の管理、閲覧・保存・購入データの分析を用意し、売上の91%を作家・工房へ還元する設計としました。

入口はデジタルの「Art Pass」(1DAY 600円/2DAY 900円/2DAY+1,500円、加重平均780円)です。ただしチームは「パスは収益の柱ではない。顧客獲得と回遊データ取得の入口」と位置づけ、使う人は観光客、最重要顧客は企画費を払う地域企業と整理しています。

メンバー:櫻井 理也、尾本 周作、長内 恵杜(東北大学、仙台青葉学院短期大学)

そのほかの参加チーム

チーム「ライチョー」、チーム「養殖新鮮魚」、チーム「freeee drive」、チーム「シナプスジャンパーズ」の4チームも、それぞれの切り口で岐阜市の観光課題に取り組みました。

開催概要

名称

DigiTech Quest 2026 in 岐阜(第3回)

テーマ

岐阜市の観光課題解決から ── 日本の観光を救うモデルを作る

会期

2026年8月8日(土)〜8月29日(土)/キックオフ:8月8日(土)・9日(日)/自主活動期間:8月10日(月)〜28日(金)/最終発表会・表彰式:8月29日(土)

会場

岐阜大学 全学共通教育F棟 アクティブラーニング教室(岐阜県岐阜市柳戸1-1)

参加者

7チーム・学生25名

参加費

無料

主催

岐阜大学社会システム経営学環/地域ラボ・岐阜/地域ラボ・中津川

運営

株式会社ウォーカー

特別協賛

株式会社NTTドコモ

ゴールド協賛

株式会社電算システム

協賛

株式会社岐阜文芸社、合同会社HighBridge、株式会社トライネット、株式会社Rebounder、次世代AI教育株式会社 東京支社、株式会社ソキュアス、渋谷 典之、柘植 沙織

課題提供・協力

公益財団法人 岐阜観光コンベンション協会

賞

最優秀賞 研究奨励金 10万円 + 運営・協賛企業の事業化支援/優秀賞 研究奨励金 5万円

公式サイト

https://www.digitech.quest/events/2026-gifu

人流データ「モバイル空間統計®」を初めて活用した第3回

第3回では、特別協賛のNTTドコモのもと、株式会社ドコモ・インサイトマーケティングが提供する人流データ「モバイル空間統計®」を、本コンテストで初めて学生チームが分析・活用できる環境としました。課題は公益財団法人 岐阜観光コンベンション協会が、現場の観光振興に基づいて提供しています。

岐阜という一地域の観光課題は、人口減少・インバウンド対応・回遊性の不足など、日本各地の観光地が共通して抱える課題でもあります。第3回では、岐阜発の解決策を「他地域にも横展開できるモデル」へ昇華させることを目指しました。

DigiTech Quest(デジテッククエスト)とは

 DigiTech Questは、「学生×企業が実社会のDX課題に挑む、体験型DXコンテスト」です。参加学生はチームを組み、企業・行政が抱えるリアルな課題に対して、AIを活用しながらアイデアを出し合い、プロトタイプの開発からプレゼンテーションまでを行います。

第1回(2024年):ぎふ地域創発人材育成プログラムの一環として始動

第2回(2025年):NTTドコモを特別協賛、岐阜文芸社を課題提供役に迎え、岐阜大学を会場に開催。審査・協賛企業の規模が大きく拡大

第3回(2026年):テーマを「岐阜市の観光課題解決」に設定。人流データ「モバイル空間統計®」を初めて活用 統合AI活用環境としてMirAI Pageを初めて活用

最大の特徴は、座学では得られない「実社会の課題を、自分たちの手で形にする」経験を学生に提供する点です。企業の現役担当者や経営者が審査・メンタリングに加わり、学生は社会人と同じ目線で「営業講習」「中間報告」「最終プレゼンテーション」のプロセスを踏みます。

運営は、AI・DX領域で実績を持つ株式会社ウォーカー(代表取締役・伊東雄歩/健全AI教育協会理事)が担います。

岐阜観光コンベンション協会の観光振興部長 安田様にヒアリングする学生チーム

第1回参加学生のプレゼンテーションシーン

課題について話し合う学生とサポート企業の皆様

「コンテストで終わらない」── 前回の最優秀賞は法人化し活躍

第2回(2025年)の最優秀賞チーム「オープンワールド」のリーダー・奥村 魁斗(おくむら かいと)さん(受賞当時:岐阜工業高等専門学校 電気情報工学科 在学/2026年度より同校 先端融合開発専攻へ進学)は、優勝アイデアである校務DXサイネージ「キミテラス」をそのまま事業化し、2026年2月に「株式会社Rebounder」を設立しました(学生起業/資本金50万円)。岐南工業高校で「キミテラス」の運用を開始しており、DCON2025本選出場やDSF採択も達成、同社は第3回では協賛企業として参画しています。

学生のアイデアが会社になり、その会社が次の学生を支える ── この循環が、DigiTech Questの目指す社会実装の姿です。今回の最優秀賞チームについても、運営・協賛企業の支援のもとで提案の実装に向けた検討を進めます。

主催者コメント

 今回、学生が扱ったのは実際の観光現場の課題でした。大人たちが、何年も何億円も注いで、まだ解決できていない課題への挑戦。学生はそこから逃げずに、自分たちの提案を何度も作り直しました。私たちが教えたかったのは正解ではありません。逆に正解なんてない課題について、AIとデータを使って自分で考え、形にするまでの経験です。3年目にして、その経験が起業や地域での実装につながり始めています。

── DigiTech Quest 運営/株式会社ウォーカー 代表取締役 伊東 雄歩

取材のご案内

本件および本イベントに関し、以下の取材・情報提供が可能です。日程調整のうえ、個別取材も承ります。

・受賞チーム(最優秀賞「二日目のカレー」ほか)への取材

・株式会社NTTドコモ(特別協賛)への取材

・主催者・運営(岐阜大学社会システム経営学環/株式会社ウォーカー 代表 伊東雄歩)への取材

・公益財団法人 岐阜観光コンベンション協会(課題提供)への取材

・第2回最優秀賞から学生起業:株式会社Rebounder 代表取締役 奥村 魁斗 氏への取材

・最終発表会・表彰式(8月29日)の写真素材の提供

お問い合わせ先

DigiTech Quest 実行委員会(運営:株式会社ウォーカー)

広報担当:伊東雄歩

TEL:090-6015-3588 / E-mail:contact@digitech.quest

公式サイト:https://digitech.quest/

※「モバイル空間統計」は株式会社NTTドコモの登録商標です。

受賞チームの提案資料(一部)

最優秀賞チーム「二日目のカレー」の提案「バスで巡る タイムトラベル謎解き 〜消えた花嫁と信長様の大作戦〜」(提案資料より)
優秀賞チーム「JRL」の提案、推し活×地域周遊ARアプリ「ぎふっと」の実装モデル案(提案資料より)

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会社概要

株式会社ウォーカー

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URL
https://www.walker.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都文京区湯島3-14-8 加田湯島ビル5階
電話番号
03-5829-6487
代表者名
伊東雄歩
上場
未上場
資本金
-
設立
2015年07月