SOMPOリスクマネジメントと東京大学先端科学技術研究センター 廣井悠教授、「KUG(帰宅困難者支援施設運営ゲーム)」で第11回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)「最優秀賞」を受賞
SOMPOリスクマネジメント株式会社(代表取締役社長:中嶋 陽二、以下「SOMPOリスク」)と東京大学先端科学技術研究センター 廣井 悠教授は、共同開発した「KUG(帰宅困難者支援施設運営ゲーム)」で、2025年4月22日に行われた第11回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)*1において最優秀賞を受賞しました。
「第11回ジャパン・レジリエンス・アワード」受賞団体(一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会)
(https://www.resilience-jp.biz/wp-content/uploads/2021/09/874a407a5e4718ae55fdee291b043ce0.pdf)
*1 ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)…
・強くてしなやかな国づくり、地域づくりに資する活動・取り組み
・防災・減災・国土強靭化に資する技術開発、製品開発等
を行う企業および団体を対象として、応募プロジェクトの「レジリエンス性」「公共性」「持続性」「波及性」「独創性」「実効性」に着目し、防災・減災・国土強靭化への長期的な影響力を評価する賞です。
1.KUG(帰宅困難者支援施設運営ゲーム)について
(1)KUGとは
大規模地震が発生した地域で円滑な災害対応を行うためには、大量な人の移動による過密空間や道路渋滞を発生させないことが重要です。そのため、事業者や団体組織等(以下、「事業者等」という。)には、事業者等が従業員を社内に安全に留めるための取組みや、民間一時滞在施設による帰宅困難者受入の取組みが求められます。
KUGは、事業者等が同取組みの検討を行うための汎用的図上訓練ツールです。
帰宅困難者対策の実働訓練を実施するには大掛かりな準備を要しますが、KUGを活用することで、事業者等は図上で「手軽に」「楽しく」「具体的な」帰宅困難者対策を検討できます。
外部の帰宅困難者を受け入れる場合と、自組織の従業員を一定期間安全に社屋内に待機させる場合では、検討すべき要素が異なるため、KUG①【一時滞在施設版】と、KUG②【企業内滞留版】の2種類があります*2。
*2 詳細はSOMPOリスクHPをご確認ください(https://www.sompo-rc.co.jp/services/view/519)

(2)KUGの普及状況
KUGは、共同開発者である東京大学先端科学技術研究センター 廣井悠教授のホームページで、取扱説明書を含む全コンテンツが編集可能な状態で公開されている「オープンイノベーション」の取組みです。事業者等は、必要なデータを自由にダウンロードし、編集して利用できます。
2015年の公表以来、2025年5月1日時点での利用実績はSOMPOリスクが把握している範囲に限っても50回以上、参加人数は延べ1600名以上にのぼり*3、参加者アンケートでは80%以上の方に高い評価を受けています。
内閣府「大規模地震の発生に伴う帰宅困難者等対策のガイドライン」の改定においては、事業者による対応として「図上訓練等による定期的な手順の確認と改善」が記載されており、今後もますますKUGが活用されるものと考えています。
*3 利用実績は、KUGを活用しWEB上で実施報告を公開している団体数を調査したものです。


2.今後の展開
大量の帰宅困難者発生は、群集雪崩や渋滞による消火・救急等災害対応の遅延等の事態を引き起こし、円滑な災害対応に大きく影響を及ぼしかねません。よって、発災後はできるだけ多くの人を安全な建物内に留めることが重要です。SOMPOリスクはKUGの普及を通じて、発災後の安全な滞留を促す草の根レベルでの取組みを継続的に支援し、都市レジリエンスの強靭化に貢献します。
SOMPOリスクマネジメント株式会社
SOMPOリスクマネジメント株式会社は、SOMPOホールディングスのグループ会社です。「経営コンサルティング事業」「リスクエンジニアリング事業」「データドリブン推進事業」「サイバーセキュリティ事業」を展開し、全社的リスクマネジメント(ERM)、事業継続(BCM・BCP)、サイバー攻撃対策などのソリューション・サービスを提供しています。
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