Stripe、2023 年度年次報告書を公開

決済処理総額は前年比 25% 増の 1 兆ドル超えを達成 キャッシュフローの大幅な黒字を達成するなど顕著な伸びを記録

ストライプジャパン株式会社

企業向け経済インフラ・プラットフォームである Stripe は、この度、2023 年度年次報告書を公開しました。その中で、Stripe を利用したビジネスの決済処理総額は前年比 25% 増となる 1 兆ドルを超え、世界の GDP の約 1% に相当していることが分かりました。また、Stripe のキャッシュフローは 2023 年に大幅な黒字となっており、2024 年もこの傾向が続くと予想されているなど、好調な伸びを記録しています。

【年次報告書ハイライト】

  • 2023 年に Stripe で構築されたビジネスの決済処理総額は前年比 25% 増の 1 兆ドル (約150 兆円) 超えに。これは世界の GDP の約 1% に相当することが判明

  • Stripe のキャッシュフローは 2023 年に大幅な黒字となり、2024 年も継続されると予想

  • Stripe 利用企業は増加傾向にあり、現在 100 社を超える企業がそれぞれ年間 10 億ドル以上の決済を Stripe 上で処理

  • 収益・財務オートメーションソリューション (RFA) は現在、数十万の企業に利用されており、来年には年間売上高が 5 億ドルを突破する見込み

  • 昨年 VC からの資金調達が 2018 年以降で最低水準になった中で、Stripe 全体でスタートアップ企業の設立が記録的なものとなった

  • 米国デラウェア州の企業の 6 社に 1 社が Stripe Atlas を利用して法人化。現在までに Atlas で起業した 5 万社は、合わせて年間 50 億ドル近い収益を達成

  • 2022 年と比較して 2 倍の AI 企業が 2023 年に Stripe を導入し、AI 企業の総収入は 249% 増加

  • Stripe がサポートする決済方法のポートフォリオは昨年 100% 以上増加し、Stripe で利用可能な決済方法は 50 種類から 100 種類以上に増加


2023 年度年次報告書(英語版)はこちら:https://stripe.com/en-jp/annual-updates/2023


■あらゆる企業がより多くの利益を得るためのソリューション

オンライン決済は、コンバージョン最適化が問題となります。Baymard institute によると、オンラインショッピングカートの約 70% が放棄されており、大きな機会損失があることが明らかになっています。Stripe の最適化された決済ソリューション(https://stripe.com/jp/newsroom/news/optimized-checkout-suite)には現在 100 以上の最適化された機能が含まれており、1 兆ドル以上の取引で複雑な改善における固定費を償却できるため、 Stripe のスケールメリットの恩恵を受けています。

  • Stripe の決済画面 (Payment Links、Stripe Checkout) と柔軟な UI コンポーネント (Stripe Elements) は、コンバージョン率の高いフローを簡単かつ迅速に設定できます。例えば、Slack では、最適化された UI にアップグレードしただけで、コンバージョンが 3% 以上向上しました。

  • 新しい決済方法が世界中で増える中で、昨年だけでも 50 種類以上の新しい決済方法が追加され、現在では 100 種類以上になっています。米国では、Block の Cash App Pay への対応を追加することで、アクティブアカウントの 3 分の 2 以上がミレニアル世代または Z 世代(https://s29.q4cdn.com/628966176/files/doc_financials/2023/q2/2Q23_Block_Shareholder-Letter.pdf)と言われる若年層にアクセスできるようになるなど各国での対応を進めています。

  • Payment Links はコードもウェブサイトも不要で、Stripe での決済を開始できる最速な方法です。今年、Payment Links のレンダリング時間を 300 ミリ秒短縮しました。

  • Stripe の Enhanced Issuer Network により、発行銀行と直接統合することで、取引リクエストの一部として帯域外の不正スコアを送信することが可能となり、カード所有者の銀行が誤って拒否する確率を減らすことができます。


数ヶ月前、東急株式会社が閑散期のホテルやリゾートの空室を埋めるための定額制宿泊サービス「TsugiTsugi」に Stripe を採用しました。同サービスは当初、新たな支払いプランの追加、キャンペーンの管理、定期的な料金の処理に苦戦していましたが、Stripe 導入後、コンバージョンが 20% 増加しています。このように、日本でも多くの企業が活用しています。


■決済と収益、財務の自動化

Stripe では、企業が包括的な財務ロジックを構築するお手伝いをすることが増えており、Stripe Billing、Stripe Tax、Stripe Revenue Reporting などを統合した収益・財務オートメーションソリューション (RFA) の提供を開始しました。


決済インフラを適切な方法で構築することができれば、運営コストの削減、収益の早期拡大、より良い顧客体験の提供という 3 つのメリットを実現できます。Stripe の RFA は決済システムを基盤としていますが、今では収益パイプラインの大部分を自動化するのに役立つまでに成長しました。この 1 年で、膨大な規模でビジネスを展開するユーザー企業からの要望を元に、マルチプロセッサによる税金のサポート(https://docs.stripe.com/tax/custom)、解約を減らすコード不要の収益回復自動化(https://docs.stripe.com/billing/revenue-recovery/automations)、定期期購入の変更を自動化するサブスクスケジュール(https://docs.stripe.com/billing/subscriptions/subscription-schedules)の追加を行いました。


収益の自動化に Stripe を利用している企業は、Roblox、Figma、OpenAI、Atlassian、Nasdaq などがあります。これらのプロダクトは何十万もの企業に利用されており、年間収益は 2024 年には 5 億ドルを超えると予想しています。


■エンタープライズの変革

Stripe のエンタープライズ部門は急成長を続けており、現在 100 社以上の企業が年間 10 億ドル以上を Stripe で処理しています。Stripe を導入している企業において、いくつか興味深いパターンが明らかになりました。

  • 多くの企業は顧客とより密接な関係を築き、仲介業者の役割について見直しを実施

    例:Zara は自社の製品が中古衣料品サイトで販売されているのを発見し、小売業者向け中古衣料品マーケットプレイスである Zara Pre-Owned で、中古品の買い手と売り手が簡単に資金移動が行えるようにしました。

  • 大企業において、昔から利用している技術スタックが「企業の健康状態」を圧迫

    例:大手米レンタカー Hertz、Dollar や Thrifty といったサブブランドを含め、対面決済とオンライン決済を一元化するために Stripe を選択しています。

  • 新たな支払い方法が新たな機会を創出

    例:Airbnb と Uber は Stripe を導入したことで、滞在ゲストや乗客の銀行口座からの決済が可能になり、コスト削減だけでなく、消費者に柔軟性を与えることもできています。

  • 定期購読などのサービス提供メディアは、Stripe 導入により顧客体験を向上

    例:日本経済新聞社は、デジタルプラットフォームである日経 ID に Stripe Billing を導入しています。


■相次ぐスタートアップ企業の設立

2023 年は、ベンチャーキャピタル資金調達額が 2018 年以来の最低水準を記録する中、起業家はできるだけ早く収益性の高い成長を実現することに注力するようになりました。これにより、Stripe 全体で記録的なスタートアップ企業の設立が見られました。特に、米国以外ではオランダ、スウェーデン、カナダが最も増加しています。

2022 年に設立されたスタートアップ企業は、2019 年に設立されたスタートアップ企業に比べ、1 年以内に収益を集め始める可能性が 60% 高く、1 年以内に 100 万ドルを処理する可能性が 57% 高いという結果が出ました。


Stripe Checkout と Payment Links は、Stripe でスタートアップ企業が最もよく利用するプロダクトです。2023 年は Stripe Checkout と Payment Links をよりカスタマイズできるようにし、配送指示や注文番号などの情報を収集するカスタムフィールド(https://docs.stripe.com/payments/checkout/custom-fields?locale=ja-JP)、無料注文のサポート(https://docs.stripe.com/payments/checkout/no-cost-orders)、新しい購入ボタン(https://docs.stripe.com/payment-links/buy-button?locale=ja-JP)、重複購読を避けるためサブスクリプションの制限(https://docs.stripe.com/payments/checkout/limit-subscriptions)、そして、特定の支払い回数後に Payment Links が失効する制限(https://docs.stripe.com/payment-links/customize#limit-payments)を設けました。Embedded Checkout (埋め込み可能なチェックアウト機能) では、リダイレクトなしで直接決済ができるようになるなどアップデートを重ねています。


現在、米国デラウェア州の新規企業の 6 社に 1 社が Stripe Atlas を利用しており、Atlas を利用して起業した 50,000 社以上の企業は、合計で年間 50 億ドルの収益を上げています。Atlas をスタートアップ企業にとって最も簡潔なものにするため、米国では 83(b)(https://docs.stripe.com/atlas/83b-election?locale=ja-JP) Election の申告を代行するサービスも提供しています。


2023 年、Stripe への AI 企業の流入はさらに増加しており、Perplexity や Mistral のような新たな先駆者を含め、2022 年と比較して 2 倍の AI 企業が Stripe 上での取引を開始しています。これらの企業は、OpenAI、Anthropic、Midjourney のような業界リーダーに加わり、Stripe で提供するサービスを拡大し、新製品を発表し続けており、スタートアップのエコシステムはかつてないほど活気に満ちていることを実感しています。


■信頼性を高めるエンジニアのあり方

 決済業界において「信頼性」は不可欠です。歴史を見ると決済 API は非常に不安定であり、ダウンタイムが多いなど十分とは言えませんでした。しかし Stripe は、信頼性こそが重要であるべきとの考えから、エンジニアが中心となり日々検証を行っています。


その結果、2023 年のブラックフライデー/サイバーマンデー (BFCM) では、Stripe は 3 億件以上の決済取引を処理しながら、99.999% を超える稼働率を維持しました。BFCM の総取引高は 186 億ドルで、4 日間で過去最大となり、31,000 以上の企業が Stripe で過去最高の 1 日となりました。Stripe チームは、この業界トップクラスの信頼性を提供するためにたゆまぬ努力を続けています。


Stripe はこの残り 0.001% の部分も妥協することなく、自動化された監視により、可能な限り多くの問題を検出することを目指しています。また、自動化されたシステムであってもすべてのインシデントを手作業で検査し、1 日平均 520 件の通知に対応するため 24 時間体制で専任スタッフを待機させるなど、信頼性担保のために尽力しています。


Stripe 日本法人代表取締役のダニエル・へフェルナンは以下のように述べています。

「我々 Stripe が掲げる “インターネットの GDP を拡大する” という使命を、2023 年は数字として実感することができました。世界の GDP の約 1% が Stripe を通して決済処理されていることを誇りに思います。世界のみならず日本国内を見ても、近年では様々な分野の企業様にご利用いただくことで、日本ならではの課題に取り組んだ事例が増加しています。これらのノウハウも踏まえサポートすることで、今後も、スタートアップからエンタープライズまで、企業規模に関わらず、ユーザー企業の皆様の更なる成長を後押ししてまいります。」


Stripe Atlas:https://stripe.com/jp/atlas

Baymard institute:https://baymard.com/lists/cart-abandonment-rate

Payment Links:https://stripe.com/jp/payments/payment-links

Enhanced Issuer Network:https://stripe.com/jp/newsroom/news/enhanced-issuer-network

東急株式会社:https://stripe.com/jp/customers/tokyu

「TsugiTsugi」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000077879.html

Stripe Billing:https://stripe.com/jp/billing

Stripe Tax:https://stripe.com/jp/tax

Stripe Revenue Reporting:https://docs.stripe.com/revenue-reporting?locale=ja-JP

Zara Pre-Owned:https://stripe.com/jp/newsroom/news/zara-and-stripe

Hertz:https://stripe.com/jp/newsroom/news/hertz-stripe

Airbnb:https://stripe.com/jp/newsroom/news/airbnb-and-stripe

Uber:https://stripe.com/jp/newsroom/news/stripe-and-uber

日本経済新聞社:https://stripe.com/jp/customers/nikkei

Embedded Checkout (埋め込み可能なチェックアウト機能):https://twitter.com/StripeJapan/status/1716270596294906132

Atlas:https://stripe.com/jp/atlas

Perplexity:https://www.perplexity.ai/

Mistral:https://mistral.ai/


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Stripe について
Stripe は、企業向けの経済的インフラストラクチャを構築する会社です。スタートアップから世界的な大企業まで、数百万におよぶ企業が Stripe を導入して支払いを受け取り、収益を成長させ、新たなビジネス機会を加速させています。サンフランシスコとダブリンに本社を持つ Stripe は、インターネットの GDP を拡大させることを使命に掲げています。


詳しくは https://stripe.com/jp をご覧ください。








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会社概要

ストライプジャパン株式会社

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URL
-
業種
金融・保険業
本社所在地
東京都渋谷区神宮前1-5-8 神宮前タワービルディング 22階
電話番号
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代表者名
平賀充、ダニエル・ヘフェルナン
上場
未上場
資本金
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設立
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