メルカリがNotion 全社導入で「AI-Native」企業への変革を加速
部門横断のAI Task Forceを編成し、AIを前提とした業務の再構築を推進
Notion Labs Japan合同会社(所在地:東京都、ゼネラルマネジャー アジア太平洋地域担当:⻄ 勝清)は、株式会社メルカリ(所在地:東京都港区、取締役 兼 代表執行役 CEO:山田 進太郎、以下 メルカリ)がコラボレーションソフトウェア「Notion」のエンタープライズプランを全社導入したことを発表します。メルカリは、2千人を超える規模の全社的な情報・ナレッジの一元管理基盤としてNotionおよびNotion AIを採用し、AIを前提とした経営と働き方への転換「AI-Native」実現に向けた取り組みを本格化していきます。

「AI-Native」を実現するためのツールとしてNotionを採用
フリマアプリ「メルカリ」のサービス提供開始から12年を迎えたメルカリでは、グループ全体のテーマとして昨年度から掲げている「Back to Startup」に加え、今年度は「AI-Native」をテーマに設定しています。「AI-Native」は、AIの活用を前提とした組織・業務設計やマインドセットを指し、「業務フローやプロダクトの根本的な再設計」「全社員のAIリテラシー向上」「AIを活用した組織構造や評価制度の変革」など、企業活動全体をAIドリブンに進化させることを目的としています。このテーマを推進するため、同社では部門横断で100名規模のAI Task Forceを編成し、既存業務へのAI適用に留まらず、「AIを前提としたゼロベースでの業務再構築」を進めてきました。
「Back to Startup」「AI-Native」を実現するツールとして、同社は2025年8月にNotionのエンタープライズプランの全社採用を決定。全社員および連携パートナーを含む2千名以上での利用を開始しました。導入にあたっては、ナレッジマネジメント推進のための横断組織であるCKM(Central Knowledge Management)コミッティーをITチームやEngineering組織、AI Task Forceを中心に組成、推進しています。検索精度や多言語対応に優れている点や、AIが組み込まれたUI/UXによってユーザーが直感的にAIを使うことができる点、フローからストックまで全情報を一元管理でき、長期的な運用設計の柔軟性がある点から、NotionがAI-Nativeの実現に最適であると判断しました。
また、同社ではマーケットプレイス事業やフィンテック事業といった膨大な個人情報を取り扱う事業を有しています。そんな同社の厳しいセキュリティ基準をエンタープライズプランが満たしている点も評価軸の一つとなりました。
情報格差をなくし意思決定を迅速に メルカリがNotionに託す役割
「Back to Startup」「AI‑Native」という方針のもと、メルカリはNotionに主に次のような役割を期待しています。
第一に挙げているのが、社内の情報とナレッジを一元化する中核基盤としての役割です。これまで複数のツールに分散していた情報をNotionに統合し、AIを活用した横断検索やナレッジ共有を通じて、情報アクセス性とコラボレーション効率を大幅に向上させることが目的です。
また、同社ではNotion AIの機能を活かした議事録や進捗レポートの自動生成やテンプレート運用を通じて、ナレッジ管理の標準化を推進しています。このAI活用を前提としたドキュメント生成・運用負荷の軽減という役割に加えて、Notionによる経営会議の設計や意思決定プロセスの標準化・質向上についてもAI Task Force主導で取り組んでおり、経営層による経営モニタリングの高度化にも期待しています。
最後が、「AI-Native」な働き方を象徴するプラットフォームという役割です。検索や要約などのAI機能を日常業務に自然に組み込み、各種AIエージェントが情報を参照する基盤として、Notionに大きな期待を寄せています。
社内ドキュメントの一元管理やAI支援による検索・分析を通じて業務プロセスを改善
メルカリでは、経営会議やプロジェクト管理などにおいて、すでにNotionが幅広く活用されています。例えば、プロジェクト進捗や会議議事録をデータベースで一元管理し、テンプレートやSlack通知、AI機能と組み合わせて効率化を図っています。特に、AIミーティングノートは議事録の作成コストやタスクの抜け漏れを明確に防ぐことができており、利用数も社内からのポジティブなフィードバックも非常に多い機能となっています。また、SlackやGoogle Workspaceを含む横断検索についても、精度の高さが評価されています。
メルカリは、Notionを全社的な情報・ナレッジの一元管理基盤としながら、AI時代にふさわしい顧客体験と働き方を追求し続け、社会に新しい価値を提供し続ける方針です。
株式会社メルカリ
執行役員 CTO 木村 俊也 氏のコメント
メルカリは「Go Bold」「All for One」「Be a Pro」「Move Fast」というValueを軸に、大胆な挑戦を後押しし、組織の垣根を越えて学び合い、成果に責任を持つカルチャーを大切にしてきました。Notionを全社共通のナレッジ基盤として位置づけ、このValueを体現し、日々の意思決定とコラボレーションに自然と反映される環境を作ることができると考えています。
私たちは「AI‑Native」な働き方へ今踏み出そうとしています。Notionを活用することで、人だけでなく、AIも利用しやすい形で情報、ナレッジを蓄積し、AI時代において競争性を保つための基盤を作っていきたいと思います。
Notion Labs Japan合同会社
ゼネラルマネジャー アジア太平洋地域担当 西 勝清(にし・かつきよ)のコメント
メルカリ様がNotionを通じて実現する「Back to Startup」「AI-Native」の取り組みは、私たちが目指す未来の働き方と重なります。メルカリ様のAI-Nativeのテーマ実現のパートナーとしてNotionが選ばれたことに興奮しています。また、2千名を超える大規模組織においても柔軟性とスピードを両立させて導入ができることの証明となりました。さらに、AI Task Forceを中心とした業務再設計は、他の企業のみなさまにとっても非常に参考となるのではないかと思います。Notionは単なるツールではなく、組織の知識を構造化し、AIと人間が共に協業できる基盤を提供します。今後もメルカリ様の挑戦を全力でサポートし、日本企業のAI トランスフォーメーションを支援していきたいと考えています。
メルカリについて
株式会社メルカリは、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」をグループミッションに掲げ、物理的なモノやお金に限らずあらゆる価値を循環させることで、誰もがやりたいことを実現し、人や社会に貢献するための選択肢を増やすことを目指しています。個人間での不要品の売買を簡単に行えるフリマアプリ「メルカリ」をはじめ、スマホ決済サービス「メルペイ」、暗号資産サービス「メルコイン」、Eコマースプラットフォーム「メルカリShops」、スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」、モバイルサービス「メルカリモバイル」など、さまざまなサービスを展開しています。
Notionについて
Notionは、ドキュメントの作成・共有、プロジェクトの管理、ナレッジの整理、すべてが一箇所で実現できるコネクテッドワークスペースです。ユーザーは美しいドキュメント、ロードマップ、ナレッジベースなどを作成、カスタマイズすることができ、チームの生産性向上、コラボレーションの促進・強化、チームでの働き方の改革を加速化させます。Notionは次世代のスタートアップから大企業まで、世界中で最高のチームを支えています。日本でもトヨタ自動車社や三菱重工社、サイバーエージェント社、セプテーニ社といった大手企業への導入が進み、信頼を得ています。
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