デジタルとリアルはどう溶け合っていくのか「メタサピエンスレポート」発表
ー日本において溶け合うことへの賛否は50:50の二極化。人類の意識変化を読み解くー
「ビジネスの課題」と「社会の課題」を同時解決するソリューションを提供する株式会社SIGNING(サイニング、本社:東京都港区、代表取締役社長:牧貴洋、以下SIGNING)は、監修・佐久間洋司(NOUS)と共にデジタルとリアルが溶け合う未来に向けて人類がどう変化しているのかを探る「メタサピエンスレポート」をリリースします。日本においては、デジタルとリアルが溶け合うことに対する賛否が完全に2極化するなど、デジタルとリアルの付き合い方を模索する過渡期にあることがわかりました。これからの未来において、デジタルとリアルを上手に組み合わせ、人生を豊かにする考えを「メタサピエンス」として提案しています。
■概要
デジタル技術が日々進化し続け、多くのものがデジタル化されつつある現代。技術の進化とともに、企業や生活者もデジタル化に対応することが期待されるようになっている中、リアルだからこその価値も見直され始めています。
これからわたしたち人類はどのようにデジタル化を受け入れて、どんな方向に向かっていくべきなのでしょうか。
本レポートでは、リアルとデジタルの価値を上手に組み合わせて、一つの次元に限定せずにリアルとデジタルを楽しむ考えを「メタサピエンス」と提案します。「メタサピエンス」な考え方を通して、テクノロジーの変化の先に待つ「人類の変化」について探求していきます。
・『メタサピエンスレポート』は、下記URLからダウンロードしてご覧いただけます。
URL:https://signing.co.jp/pdf/metasapiens-report.pdf
■調査概要
調査対象 15 ~ 69 歳の男女
調査地域 日本・アメリカ・フランス・中国
調査方法 インターネットリサーチ
調査時期 2024 年 2 月
有効回答数 【日本】1400 サンプル 【海外】420 サンプル(各国)
調査実施機関 株式会社マクロミル
■レポートでわかったこと
1.日本においてデジタルとリアルが溶け合うことに対する賛否は「完全に2極化」(図①)
2.A I に対して、日本は友だちのような「ヨコ関係」ではなく先生のような「タテ関係」で捉えている(図②)
3.デジタルとリアルを切り分けずに、前向きに融合させる考えを持つことで人生そのものを豊かにする、日本らしいデジタル化なのではないか? (図③)
4.デジタルとリアルをメタ的に上手に組み合わせようとする考えを「メタサピエンス」として名付けました(図④)
5.メタサピエンスな価値観がいつか当たり前になった未来の日本はどんな姿なのか? (図⑤)
本レポートに寄せたコメント プランナー 牧之段直也
日本と海外諸都市に対して「デジタルとリアルがつながった社会に対して賛成か?反対か?」と問いかけると、海外は意見がどちらかにわかれる一方で、日本は完全に半分半分になりました。日本は今、日本らしいデジタル化の方向性を見つける過渡期にあるのではないか?そんな問いを持って、本レポートではデジタルとリアルを切り分けずに人生を豊かにする「メタサピエンス」という考えを提唱。誰かを取り残してしまうような可能性のあるデジタル化でなく、人と人、人とAI、人と社会が人間らしいつながりで豊かになるデジタル化を、未来への兆しとして感じていただけると幸いです。
牧之段直也
1997年生まれ。2020年に博報堂入社。商品開発から未来洞察まで経験し、2023年よりSocial Business Studio「SIGNING」に参画。未来世代に向けたグローバルアジェンダの普及に取り組み、バーチャルとリアルが溶けた未来や、ネイチャーポジティブとヒューマンポジティブが実現した未来社会を調査研究。2025年大阪・関西万博では「地球の未来と生物多様性」におけるプログラムを手がける。
監修者コメント 佐久間洋司
このメタサピエンスレポートは、「メタサピエンス」とも呼ぶべき最先端のデジタルウェルビーイングを実践している人々を見出し、彼らのデジタルとリアルが溶け合うような過ごし方についての調査結果を紹介したものです。日本や海外の都市における人々のデジタル環境を様々な観点から調査したもので、ほかの調査ではみられない国際比較や興味深い質問項目も含まれています。このデジタルとリアルが溶け合うような未来というお題に対する未来像のシナリオも提示しました。
私たちがお互いのことを想像し合えるようになるテクノロジー、心理的安全性を実現する新しいデジタル環境、自分らしく振舞ってくれるエージェントの社会における活躍や合意形成の支援など。私たちの存在感を取り巻く多様な重ね合わせがテクノロジーを通じて可能になってきています。
多様な条件をとらえて未来を想像するのは難しいように思われますが、どんな融合もあくまで私たちの身体や感覚器を通じて、ひいては「存在感」を通じて起こるのではないかと考えれば、思いのほかシンプルに未来像が想像できるかもしれません。わたしとあなたが溶け合う未来、わたしとAIが溶け合う未来、わたしと社会が溶け合う未来。メタサピエンスな生き方の先にあるのは、分断ではなく調和に満ちた未来だと信じています。
佐久間洋司
1996年東京都生まれ。アバターやエージェントを用いた新しいコミュニケーションの研究に取り組む。2025年大阪・関西万博では大阪パビリオンのディレクターを務め、「未来のバーチャルビーイング」の展示を統括する。2021年には国家プロジェクトのひとつであるムーンショット型研究開発事業の調査研究でチームリーダーを務めた。2022年には日本オープンイノベーション大賞文部科学大臣賞を受賞。日本SF作家クラブ会員他。Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023に選出。
会社概要
SIGNINGは、「ビジネスの課題」と「社会の課題」を同時解決するソリューションを提供するソーシャルビジネススタジオです。
現代のビジネス環境は、テクノロジーの進化や世界情勢の激変により、めまぐるしい変化にさらされています。そのような環境下で、多くの企業が、先の予測できない環境下で、既存のビジネスモデルや競争ルールにとらわれない、新たな成長領域の開拓を迫られています。また、こうした変化の激しい時代に社会と共生し持続的な成長を実現するための方法論として、SDGsやソーシャルビジネスへの関心も急速に高まっています。
SIGNINGは、多くの企業が直面するこうした社会背景をふまえた(1)社会課題を解決しソーシャルグッドを推進していく「Social Design」、(2)事業の新たな成長機会を発見し新市場を創造していく「New Market Design」、という2つの領域に特化しています。
コミュニケーション領域にとどまらず、事業・商品・サービス開発領域まで融合した「Social Business Studio」をコンセプトに掲げ、統合的なソリューションを提供してまいります。
・所在地:〒108-0073東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル16F
・代表:牧貴洋
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