【レポート】Snowflake Summit 2025 データ、AI、アプリケーションの未来が動き出す 最新のイノベーションを発表

Snowflake合同会社

2025年6月11日(日本時間):AIデータクラウド企業であるSnowflake(ニューヨーク証券取引所:SNOW)は、過去最大規模となる年次ユーザーカンファレンス「Snowflake Summit 2025」を、6月2日~5日にかけて米国サンフランシスコで開催しました。Snowflakeのお客様やパートナー、業界のスペシャリストらが参加し、3つの基調講演、500以上のセッションなどを実施しました。

2日のオープニングキーノートでは、Snowflake CEOのSridhar Ramaswamy(スリダール・ラマスワミ)が登壇し、AIが各組織にもたらす影響や、Snowflake のAIデータクラウドがエンタープライズAIの加速にどのように寄与しているかについて講演しました。Sridharは、Snowflakeの使命は「シンプルさを核とする設計を原則として、データとAIを活用してすべての企業がその可能性を実現できるようにすること」と語り、「データ戦略なしにAI戦略は成り立たない」ことを強調。何千もの顧客がデータやアプリケーションを共有するデータの接続性、 ガバナンスとセキュリティが組み込まれたエンタープライズグレードの信頼性などについて説明しました。オープンソースPostgresテクノロジーの主力プロバイダーであるCrunchy Dataの買収(※)についても発表しました。

Snowflake、Crunchy Dataの買収により、エンタープライズ対応PostgresをAIデータクラウドで提供

OpenAIの創業者兼CEOのSam Altman(サム・アルトマン)氏らとの対談では、企業のAI導入の成熟度や、AIシステムにおけるメモリーと検索の役割、AIエージェントの能力など、新しいAI時代の未来について議論しました。Altman氏は、企業のリーダーに対し、「物事が急速に変化している時は、最も素早く反復できる企業、つまり失敗のコストを最小限に抑え、成功の可能性を最大限に高める企業が勝利する」とアドバイス。次世代のモデルについて、「GPT-3からGPT-4への飛躍で見たように、企業は以前の世代のモデルでは全く不可能だったことができるようになる」と語りました。

3日のプラットフォームキーノートでは、共同創業者兼プロダクト担当プレジデントのBenoit Dageville(べノワ・デイジビル)プロダクト担当EVPのChristian Kleinerman(クリスチャン・クライナーマン)らが登壇し、エンタープライズデータとAIに関する新しいイノベーションを発表しました。

Benoitは、「AIはシンプルで、接続性があり、信頼できるものであるべき」とし、摩擦のない完全管理型プラットフォーム、サイロ化されていないデータとビジネス、セキュアなLLMとアプリケーションの実行環境――というSnowflakeの3つの価値を強調。「Snowflakeはこれらの価値を通じて、組織がアプリケーションとAIを構築・使用・共有できる統合プラットフォームを提供する」と力を込めました。

続いてプロダクト担当EVPのChristianが、機能別ではなく顧客のニーズに焦点を当てた観点で最新の製品発表について語りました。Christianは、Snowflakeが単一の統合プラットフォームという考えで設計され、イノベーションを続けていることについて言及。「重要なのは、Snowflakeのセキュリティ境界内でAIを実行できるということ。 最新かつ最高のモデルをSnowflakeに導入することを約束する」と呼びかけました。プラットフォームキーノートでは、データとアプリケーション開発にAIを安全に導入している多様な顧客事例も紹介されました。

【今回の製品発表について】

Snowflake、AI時代に向けた分析基盤を刷新 - Cortex AISQLとSnowConvert AIを発表 -:SnowflakeのエンタープライズグレードのAI機能群であるSnowflake Cortex AIを拡張する主要な新機能を発表しました。これにより世界中の組織が、現代のAI環境に合わせてデータアナリティクスの刷新を実現します。Snowflakeは、レガシープラットフォームからSnowflakeへの移行を加速するエージェント型自動化ソリューションの「SnowConvert AI」を発表しました。SnowConvert AIによりデータプロフェッショナルは、より迅速に、よりコスト効率よく、より少ない手作業でデータインフラストラクチャを刷新することができます。Snowflakeへのデータ移行が完了すると、Cortex AISQL(現在パブリックプレビュー中)が生成AIを顧客のクエリに直接組み込み、マルチモーダルデータ全体からインサイトを抽出し、クラス最高のパフォーマンスとコスト効率を確保しながら、SQLとAIを使用して柔軟なパイプラインを構築できるようにします。

Snowflake IntelligenceとData Science Agent、エンタープライズAI/MLにおける次世代データエージェントの可能性:エンタープライズデータとビジネスアクションの間のギャップを埋める、新たなエージェントAIの革新を発表しました。これにより、AIおよび機械学習(ML)のワークフローを技術系・非技術者を問わず、誰にとっても「簡単に」「つながり」「信頼できる」ものとなります。「Snowflake Intelligence(近日中にパブリックプレビュー)」は、インテリジェントなデータエージェントによる一元化された対話体験を提供するもので、ビジネスユーザーやデータプロフェッショナルが自然言語で質問を投げかけ、構造化されたテーブルと非構造化ドキュメントの両方から実用的なインサイトを即座に得ることができます。またSnowflakeは、MLモデル開発の定型業務を自動化することでデータサイエンティストの生産性を向上させるエージェント型コンパニオンの「Data Science Agent(近日中にプライベートプレビュー)」を発表しました。これらのイノベーションにより、Snowflake内で自然言語でのやり取りを通して、AIやMLのワークフローを簡素化し、ビジネス全体でデータアクセスを民主化し、ビジネスの意思決定を遅らせる原因となる技術的な追加負担をなくします。

Snowflake、より高速で効率的なウェアハウスおよびAI駆動のデータガバナンスを実現する新たなコンピュートのイノベーションを発表:最新データインフラストラクチャの基準を引き上げ、より高速なパフォーマンス、利便性の向上、より高いコストパフォーマンスを提供するコンピューティング技術革新の次なる進化を発表しました。これに含まれるのは、Snowflakeの仮想スタンダードウェアハウスに次世代のハードウェアを追加し分析性能を2.1倍(※1)高速化した改良版、スタンダードウェアハウス – 第2世代 (Gen2)(現在GA中)です。さらに、Snowflake アダプティブコンピュート(現在プライベートプレビュー中)も発表しました。これは自動的なリソースのサイズ調整と共有により効率を最大化し、リソース管理負荷を軽減する、新たなコンピュートサービスです。アダプティブコンピュートを使って構築されるウェアハウスであるアダプティブウェアハウスは、コストの上昇なくパフォーマンスを高速化し、ひいてはAI時代におけるデータ管理のあり方を刷新します。

※1 Snowflakeの性能向上は2024年5月3日(Standard Warehouseを使用)および2025年5月2日(Gen2を使用)に測定されたベンチマーク結果に基づいています。

Snowflake Openflow、データの完全な相互運用性を確保し、AIイノベーションを加速するデータ移動を可能に:データ移動に変革をもたらすSnowflake Openflowを発表しました。これはマルチモーダルのデータ取り込みサービスで、ユーザーは実質的にあらゆるデータソースへの容易な接続を実現し、あらゆるデータアーキテクチャから価値を引き出すことができます。Snowflake Openflowは、データの統合や相互運用性に対するSnowflakeの取り組みを示すものであり、あらかじめ構築された拡張可能なコネクタを活用することで、世界中の数千社にのぼる顧客が、自社のエンタープライズデータエコシステム全体を、Snowflake上でAIモデル、アプリケーション、データエージェントと直接連携させることが可能になります。Snowflake Openflowは、断片化されたデータスタックと、データチームが取り込み作業に費やしてきた膨大な手作業を排除し、データ移動をシームレスにします。Snowflake OpenflowのBring Your Own Cloudの展開モデルは現在AWSで一般提供されています。

Snowflakeマーケットプレイスで、ニュース、調査、市場データを提供する主要企業のAI対応データと、エージェント型製品を提供開始Snowflakeマーケットプレイス上でエンタープライズ全体でのエージェント型AI(Agentic AI)の導入を加速する新たな製品群を発表しました。Snowflakeマーケットプレイスで提供するCortex Knowledge Extensions(近日中にGA開始)により、企業はサードパーティプロバイダーが所有する非構造化データを活用してAIアプリやエージェントを強化することが可能となり、プロバイダーはその知的財産を保護し、適切な出典表示を確保することができます。例えば、The Associated Pressから厳選されたビジネス記事やコンテンツにより、AIシステムから得られる結果の有用性をさらに向上させることができます。USA TODAYおよびUSA TODAY Networkからのリアルタイムのニュースやコンテンツをはじめ、CB Insights、Packt、Stack Overflowなどのサードパーティが提供するコンテンツもCortex Knowledge Extensionsを通じて利用できます。

このプレスリリースには、明示または黙示を問わず、(i)Snowflakeの事業戦略、(ii)開発中または一般に提供されていないSnowflakeの製品、サービス、テクノロジー、(iii)市場の拡大、トレンド、競争状況に関する考察、(iv)Snowflake製品とサードパーティプラットフォームの統合およびサードパーティプラットフォーム上でのSnowflake製品の相互運用性と可用性についての言及など、将来の見通しに関する記述が含まれています。これらの将来の見通しに関する記述は、さまざまなリスク、不確実性、前提に左右されます。これには、Snowflakeが証券取引委員会に提出するForm 10-Q(四半期レポート)やForm 10-K(年次レポート)内の「リスク要因」などのセグメントに記載されているリスク、不確実性、前提が含まれます。これらのリスク、不確実性、前提を考慮すると、将来の見通しに関する記述において予想または暗示されている結果と比較して、実際には大きく異なる結果や反対の結果に至る可能性があります。  これらの記述は、初回記述日の時点に限った記述であり、かかる記述の時点で入手可能な情報に、および/または経営陣がかかる時点で抱いていた誠実な信念に、基づいています。法律で義務付けられている場合を除き、Snowflakeには、本プレスリリース内の記述を更新する義務または意図は、一切ありません。そのため、将来の見通しに関するいかなる記述も、未来の出来事についての予測として利用してはなりません。 

©2025 Snowflake Inc All rights reserved. Snowflake、Snowflakeのロゴ、および本書に記載されているその他すべてのSnowflakeの製品、機能、サービス名は、米国およびその他の国におけるSnowflake Inc.の登録商標または商標です。 本書で言及または使用されているその他すべてのブランド名またはロゴは、識別目的でのみ使用されており、各所有者の商標である可能性があります。 Snowflakeが、必ずしもかかる商標所有者と関係を持ち、または出資や支援を受けているわけではありません。

Snowflakeについて

Snowflakeは、簡単かつ効率的で信頼性の高いエンタープライズAIを実現します。世界最大規模の数百の企業を含めた11,000を超える世界中のお客様が、SnowflakeのAIデータクラウドを利用して、データ共有、アプリケーション構築、AIによるビジネス強化を実践しています。エンタープライズAIの時代が到来しました。詳しくは、snowflake.com(ニューヨーク証券取引所:SNOW)をご覧ください。

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会社概要

Snowflake合同会社

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URL
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業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア39階
電話番号
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代表者名
東條英俊
上場
未上場
資本金
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設立
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