(2014年卒) 新卒採用意欲は堅調も、厳選採用は継続
採用活動に関する企業調査<2012年12月調査> ~ 2013年3月卒業予定者および2014年3月卒業予定者 ~
1.14年度新卒採用見込み、13年度に引き続き堅調な動き
2014年度の新卒採用見込みは、従業員規模別、業界別の属性別などすべての属性で「増加」が「減少」を上回る結果となりました。業界別にみると、最も増加が多かったのが「金融」で、次いで「IT」が続きます。(別紙図表1参照)
今回の調査結果を見る限り、新卒採用は前年に引き続き堅調といってよさそうです。ただし、日中関係の悪化が自社の採用意欲に影響するか否かを聞いた設問に対し、15%強が「影響がありそう」と回答するなど、今後の政局次第では、採用意欲に影響も出てくる可能性がありそうです。
2.選考と内定開始時期は、「4月」にさらに集中
選考の開始は前年同様4月上旬がピークで、24.5%と4社に1社に上ります。従業員1000人以上の大手企業に限ると39.7%と4割近くとなっており、日程集中による激しい競争は今年も緩和されそうにありません。一方で3月以前に選考を開始する企業が前年より増える見込みで、3月までの選考開始を合計すると、52.7%と半数を超えることになります。(別紙図表2参照)
また、内定の開始は、4 月下旬が16.4%で最も多く、4月が内定出しのピークになる点は前年と変化ないですが、全体的に前倒し傾向にあり、より4月に集中する可能性が高まりそうです。
3.企業の採用スタンスは、「厳選採用は継続しながらも、必要数を確保」
2014年度採用のスタンスを聞いたところ、「採用予定人数の確保よりも、学生の質を優先させる」が、3年連続でその割合を下げたものの、90.6%と依然大勢を占めました。しかし今回は大手企業が85.3%にまで下がっており(前年は92.9%)、採用数増加で質の追求から数の確保へと方針を切り替えざるを得ない事情もありそうです。
また、採用活動の方向感にも変化が見られ、「学内セミナー」「自社セミナー」ともに、「増やす」が前年よりさらに増え、「採用活動を行う地域」でも、「拡大」が「縮小」を上回り、地方採用を見直す動きもあります。(別紙図表3参照)
4.2013年度新卒採用は、学生にとって厳しい終盤戦に・・・
2013年度の採用活動を「終了した」と回答した企業は、全体の75.8%。前年同期調査(72.6%)よりもやや早いペースで、全従業員規模で7割を超えていました。広報開始時期が2カ月遅れ、採用数も増えましたが、その割に終了率は高いと言え、まだ就職先を決めていない学生にとっては、かなり厳しい終盤戦となりそうです。(別紙図表4参照)
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