Yper、OKIPPAのLCAを実施、OKIPPA利用20回目でカーボンニュートラル達成を証明。再生ポリエステル素材100%のOKIPPAで環境負荷低減をさらに加速
~ OKIPPA玄関前プラットフォームで脱炭素社会実現への貢献めざす ~
その結果、OKIPPAを使って再配達を削減した回数が利用者1人あたり20回を超えた時点で、OKIPPA1個分の製造や流通、廃棄の過程でのCO2排出がオフセットされ(カーボン・オフセット ) (*2) 、カーボンニュートラルとなることが証明されました。 (*3) (*4)
OKIPPA利用の輪を拡大し自然に脱炭素社会を実現
今回のLCA結果から、OKIPPAの利用によって再配達が削減でき、20回以上使っていただいている利用者がCO2の排出削減に直接的な影響を与え、環境負荷低減に貢献することが裏付けられました。LCAでは、OKIPPAバッグ製造のための原材料調達、生産、流通、使用、廃棄にいたるまでのOKIPPAの製品ライフサイクルにおけるCO2排出量が定量的に算出されています。
現在の消費者の生活インフラとしてラストマイルの配送インフラは無くてはならないものとなっていますが、コロナ禍でのEC利用率増加に伴う配送荷物の激増を受け、置き配が普及する中にあっても再配達をゼロにすることはまだ難しい状況です。 (*5) OKIPPAは利用者にとってより少ないスペースで玄関前に安全な荷物受け取り環境を整備でき、再配達削減とともに、継続して利用することで社会的課題と環境的課題の両方の解決へ自然と貢献できるアイテムです。
Yperは、利用者の利便性を高めながら再配達削減を実現するだけでなく、OKIPPAをより継続利用しやすくするためにも、利用期間内無料の置き配保険やバッグ・付属品の無償交換を提供するサブスクリプションサービス「サブスクOKIPPA」等の拡充を進めます。
LCAで明らかになったこと:
- 利用者1人あたりOKIPPA利用回数20回目でOKIPPAライフサイクルのCO2排出量をオフセット
- 利用者1人あたりOKIPPA利用回数20回以降は社会全体で排出されるCO2排出量削減に貢献
- OKIPPA1個のライフサイクルで排出するCO2量は6.91kg
- ライフサイクルで最もCO2排出量が多いのは「原材料調達段階」の 5.41kg (78.3%)
- ライフサイクルで最もCO2排出量が多いのは原材料の「生地の調達段階」58.5%
再生ポリエステル素材100%バッグでサーキュラーエコノミー構築を加速
この度Yperは、2021年1月より再生ポリエステル素材「RENU®(レニュー)」を100%使用したOKIPPAバッグの製造を開始します。なお10月より製造開始したRENUを30%使用したOKIPPAは年内に出荷を開始します。
発売以来OKIPPAバッグ生地の素材としてバージンのポリエステルを使っていました。今回のLCA結果において原材料調達段階での現状の生地によるCO2排出量が58.5%と一番多かったことを踏まえ、原材料調達段階での再生ポリエステル比率を100%に上げることで、衣料廃棄物削減を通じた製品の環境負荷低減も推進します。
(全国で使用されているOKIPPAバッグ16万個がすべてRENU素材100%として換算)(*4) (*5) (*6) (*7) (*8)(*9)
●再配達削減効果
・CO2排出削減量:約768トン/年(杉の木換算 約87,300本)
・規荷物受入れに代替可能な 人件費:約5.4億円/年(時給1,500円換算)
・再配達に費やす労働時間削減:約79万時間/年
●再生素材利用効果
・廃棄物再利用量:約22万6,500枚(Tシャツ1枚200g換算)
・削減できる水の量:約10万8,720本(ペットボトル500ml)
(*1) LCA (Life Cycle Assessment)ライフサイクル・アセスメント
製品のライフサイクルにおける、投入資源、環境負荷およびそれらによる地球や生態系への環境影響を定量的に評価する方法。
https://sumpo.or.jp/https://sumpo.or.jp/consulting/lca/din2eh000000018f-att/LCA_SuMPO20190930.pdf
(*2) (CO2排出の)オフセット(カーボン・オフセット)
日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方。
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html
(*3) カーボンニュートラル
ライフサイクル全体で見たときに、二酸化炭素(CO2)の排出量と吸収量とがプラスマイナスゼロの状態になることを指す。
https://ideasforgood.jp/glossary/carbon-neutral/
環境省の定義(カーボン・オフセット フォーラムより)
市民、企業、NPO/NGO、自治体、政府等の社会の構成員が、自らの責任と定めることが一般に合理的と認められる範囲の温室効果ガス排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実施すること等により、その排出量の全部を埋め合わせた状態をいう。
http://offset.env.go.jp/about_cof_cn.html
(*4) 宅配の再配達の削減に向けた受取方法の多様化の促進等に関する検討会報告書(2015年9月)
https://www.mlit.go.jp/common/001106397.pdf
・配送荷物1個あたりの配達によるCO2排出量の算出方法は(P5)を基に算出
1[個配送] × 0.58[km/個] × 75[%] × 1[t] × 0.000808[t-CO2/tkm]
= 0.00035148[t-CO2] = 0.35148 [kg-CO2] 配達1回あたり
・RENU素材OKIPPAバッグの環境効果は(P6)を基に算出
(*5) 国土交通省 再配達率のサンプル調査 (2020年12月11日)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001377302.pdf
(*6) (2020/3)大阪府八尾市と実施した実証実験で再配達7割削減に成功
https://www.yper.co.jp/20200326/1027/
(*7) (2020/5) 宅配バッグOKIPPA 95%の配送員が「普及してほしい」と回答
https://www.yper.co.jp/20200520/1088/
(*8) 補足:OKIPPAが普及することによる再配達の削減によって、配送員の労働賃金が適正に支払われるようになり(現状大手配送会社と下請け配送会社の雇用形態は個建て精算が多く、再配達になると配送完了してないので賃金が払われないことが多い)、労働環境の改善と向上、雇用の安定に繋がる。
(*9) 東京都環境局 排出量取引に関する調査結果(取引価格の査定結果等)
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/climate/large_scale/trade/#cmssateikakaku
【参考情報】
今回のLCA 使用条件:
- OKIPPAは使用段階ではエネルギー等の使用が無いため、使用段階の影響は「0 kg-CO2eq」で算定
- 廃棄リサイクル段階は、全量「焼却処理」で算定
- 算定はすべてバージン素材ポリエステル100%でのデータを使用
- OKIPPAのユーザー地域から倉庫から消費者までの輸送距離は500kmを想定
- ポリエステル繊維等の生産時プロセスデータの根拠は文献値を利用
- 置き配による再配達のCO2削減効果については国土交通省の算定式を利用
- バッグの耐用年数は2年を想定
- LCI データベース IDEAv2.3を利用
※一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)による https://sumpo.or.jp/
■再生ポリエステル素材「RENU®」について
伊藤忠商事がファッション業界の廃棄問題を解決し、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指すプロジェクトとして2019年春にスタートした「RENUプロジェクト」。そのプロジェクトの第1弾が再生ポリエステル「RENU®」の展開です。再生ポリエステルの製造には、使用済みペットボトル原料を利用したものがよく知られているが、RENUでは、衣料品の生産時に発生する端切れやポリエステル素材の使用済衣料品等が原料になっています。
(ブローシャ)https://renu-project.com/wp-content/uploads/2020/11/RENU__2004_v08_JP.pdf
■置き配バッグ OKIPPAについて
OKIPPAは煩雑な再配達受け取りを不要にする吊り下げ式簡易宅配ボックスです。不在中だけでなく在宅時でも、非対面で荷物の受け取りが可能です。
玄関ドアノブに簡単に取り付けができ、設置工事は不要。使用時以外は手のひらサイズに折りたたんでおけるため、常設していても玄関の場所を取りません。EC(ネット通販)のヘビーユーザーや、宅配ボックスがない住居にお住まいの方などに好評をいただき、2018年9月の一般発売以来、全国で16万個以上が販売されています。(2020年12月1日時点)
盗難や個人情報漏洩対策として、2種の鍵(ドアノブ専用ロックと、シリンダー式南京錠の内鍵)構造を採用。連携可能なアプリでは、盗難補償保険に加入できるだけでなく(*) OKIPPA荷物通知を受け取ることができ、いつでもどこにいても荷物の受け取りと到着確認が可能になります。
(*) 東京海上日動と共同開発した専用の盗難補償「置き配保険」
https://www.okippa.life/insurance/
2020年12月に「玄関前プラットフォームOKIPPA」を開始、利用期間内無料の置き配保険やバッグ・付属品の無償交換が含まれるOKIPPAのサブスクリプションサービス「サブスクOKIPPA」と、おうち時間がより楽しくなる非日常体験キット「OKIPPA BOX」を提供しています。
■ OKIPPAアプリ(iOS/Android)
配送会社9社の配送状況表示に対応。OKIPPAに荷物が配送されると、配送完了通知が届きます。
アカウント情報やメールをアプリと連携させると、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ユニクロなどの通販サイトで購入した商品情報を自動で取得し、配送状況をいつでもすぐに確認することができます。
iOS:https://itunes.apple.com/jp/app/%E8%8D%B7%E7%89%A9%E7%AE%A1%E7%90%86nr/id1334541155?mt=8
Android: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nr_yper
■ 置き配バッグ OKIPPA 製品概要
世界3大デザイン賞受賞のエコバッグ「Shupatto」を開発した生活雑貨メーカー株式会社マーナと共同開発。
品名:OKIPPA(バッグ・専用ロック・内鍵、 専用バンド、取扱説明書他7点セット)
カラー: ネイビー(オリジナルデザインでのカラーバリエーションあり)
通常販売価格:「買い切りプラン」4,980円(税・送料込み)
※サブスクOKIPPA開始による価格改定(2021年1月13日)※旧価格 3,980円(税・送料込)
材質:本体/ポリエステル(撥水加工)
耐荷重:13kg
サイズ:バッグ使用時/約70×66cm(容量57L)
折りたたみ時/約13×13cm(厚さ5cm)
■ Yper株式会社について
商号: Yper株式会社
設立: 2017年8月3日
本社住所: 〒150-0036 東京都渋谷区南平台町13-15
代表者: 代表取締役 内山智晴
OKIPPA製品公式サイト: https://www.okippa.life/
Yper企業サイト : https://www.yper.co.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像