『動画配信市場調査レポート2025』発行について
――激動する動画配信ビジネスの「いま」と「これから」を一冊に――
⼀般財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、『動画配信市場調査レポート2025』を発⾏しました。本レポートは動画配信の市場規模を把握するためDCAJが独⾃で調査した結果をまとめたものです。

2024年の日本国内における動画配信サービス市場は、成長の鈍化が見られたものの、依然として拡大傾向にあります。定額制動画配信(SVOD)市場の規模は、対前年比106%の5,710億円に達しました。コロナ禍による急激な拡大フェーズから、ユーザーの定着を経て、市場は成熟期に差し掛かっています。
有料動画配信サービスは、事業者間の連携や統合が進み、サービス内容や料金体系の多様化が進展しています。特に「広告付き低価格プラン」の普及が進み、ユーザーの負担軽減と選択肢の拡大に貢献しています。さらに、スポーツのライブ配信ではマルチアングル視聴や見逃し配信といった機能が支持を集め、視聴体験の向上に寄与しています。
また、スマートフォンによる視聴の増加により、短尺動画と長尺動画の棲み分けが進み、各社は利用シーンやニーズに応じた戦略的なコンテンツ提供を展開中です。
コネクテッドTVやスマートTVの普及によりオンデマンド視聴は一層拡大し、AIによる視聴体験の個別最適化も進むと見込まれています。今後は、リアルタイム性の高いスポーツや音楽ライブに加え、AR/VR・メタバースを活用した没入型コンテンツなど、多様化する視聴スタイルに対応した新たな成長が期待されます。
これらの技術革新と視聴スタイルの進化を背景に、市場は引き続き成長を続け、2029年には6,780億円規模に達すると推計しました。
2024年の調査結果を収めた本レポートでは、市場の成熟が進む海外動向についてビデオマーケット 代表取締役社長 小野寺氏による特別寄稿「動画における海外配信市場の現状・トレンドのまとめと今後起こる変化に関する考察」を巻頭に配するとともに、成長ペースこそ落ち着いてきたものの、依然として拡大を続けている動画配信市場の現状と課題、主な動画配信事業者の動向を紹介いたします。
●2024年の動画配信市場規模は 5,710億円
今回の調査では、2024年の動画配信市場規模を、5,710億円(前年⽐106%)と推計しました。

動画配信市場では、海外プラットフォームがシェアを維持する一方、国内事業者はサービスの統合や連携を進め、シェアを拡大しています。これにより競争環境は多様化し、ユーザーは複数サービスの併用や、価格・機能面での選択をより重視する傾向が強まっています。
特に広告付きプランの導入が進み、手頃な価格での利用を可能にすることでユーザーの支持を集めています。また、スポーツのライブ配信ではマルチアングル視聴や見逃し配信など、デジタルならではの価値が提供され、視聴体験の充実につながっています。
●2029 年には市場規模は6,780億円まで成⻑
今後は技術革新と視聴スタイルの多様化を背景に、市場の成長が続くと見られ、2029年には6,780億円規模に達すると推計しました。

独占コンテンツを強みに持つ動画配信プラットフォームの市場拡大は、今後も継続すると見込まれています。ストリーミングサービスの選択肢が増える中、各プラットフォームはコンテンツの強化や機能改善に注力し、より高度な視聴体験の提供を目指しています。
こうした動向を背景に、動画配信市場ではプラットフォーム間の競争が一層激しさを増しており、サービスの質の向上を促進する原動力となっています。今後も競争環境を軸とした市場成長が続くと予測されます。
<レポート3つの特長>
・業界トレンドを的確に把握し、将来を展望
主要事業者へのヒアリングを通じて、現状の市場構造と事業者戦略を分析。中長期的な業界動向を見据えた示唆を提供します。
・独自推計による国内市場スコープの明示
2011年より継続的に実施している市場調査を基に、国内動画配信市場の規模と推移を独自に算出。将来の成長予測も含め、戦略立案に有用な数値を提示します。
・成熟市場である海外事例の分析と示唆
市場の成熟が進む海外の最新動向についてビデオマーケット小野寺圭一氏による特別寄稿を巻頭に掲載。国内市場との比較を通じて、今後の展開に向けたヒントを提示します。
<こんな方におすすめ>
・事業戦略・投資判断を担う経営層・ビジネスデベロップメント担当者
・新規サービス企画・広告販促を担当するマーケター・プロダクトマネージャー
・研究・政策立案に携わるアナリスト・行政・学術機関のみなさま
※動画配信の定義
動画配信とは、インターネットやケーブルテレビなどのネットワークを経由し、ユーザーが観たい動画コンテンツを好きな時に視聴することができるVODサービス(Video On Demand)に加え、新しいジャンルとして⽴ち上がっているライブ配信(⽣配信)サービスも、本レポートでは動画配信市場の範疇とする。
※本レポートにおける動画配信の範囲
本レポートでは、有料の動画配信サービス を対象とし、その市場規模は2024年1 ⽉〜12⽉までにユーザーが⽀払った代⾦の総額としている。本市場規模には、動画配信事業者が得る広告費は含んでいない。
■書誌情報
品 名: 動画配信市場調査レポート2025
制作・発⾏: ⼀般財団法⼈デジタルコンテンツ協会
(調査協力 株式会社シード・プランニング)
仕 様: PDF形式143⾴
発 ⾏: 2025年4⽉23⽇
価 格: 定価13,200円(本体12,000円+税10%)
販 売: SPIインフォメーション
■購⼊⽅法
動画配信市場調査レポート2025【ダウンロード】SPIインフォメーション
https://www.spi-information.com/categories/detail/41321
※本リリースに記載の内容を利⽤される場合は、出所の明記をお願い致します。
例:デジタルコンテンツ協会『動画配信市場調査レポート2025』
■本件のお問合せ先:
⼀般財団法⼈ デジタルコンテンツ協会 調査部
東京都千代⽥区麹町⼆丁⽬14番地2麹町NKビル1F
e-mail: vod_report@dcaj.or.jp
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