国際規格に完全適合、ギャップレスFFT機能を搭載 EMIレシーバー「ER9000」販売開始
~伝導ノイズの測定時間を大幅に短縮、利便性の向上と高精度な評価を実現~
本EMIレシーバーは電子機器が放出する電磁波ノイズを測定するための機器で、電磁波ノイズ測定における国際規格に完全適合し、ギャップレスFFT機能を搭載したことで、測定時間を短縮し、且つ持ち運び可能なサイズを実現しました。
2023年7月26日(水)から3日間、東京ビッグサイトで開催される「TECHNO-FRONTIER 2023」にて、実機を初展示いたします。
背景/概要
電子機器の多くは、販売される国や地域、もしくは製品群ごとに決められたEMC(※1)規格への適合を確認するため、販売前にEMC試験を実施する必要があります。このEMC試験において重要な測定の一つであるEMI測定では、電子機器が放出する電磁波ノイズを測定し、規定以上のレベルのノイズが出ていないかどうかを確認します。
EMI測定の実施には、電波暗室や測定機器といった試験設備が必要で、自社で試験設備を持たない場合、商用試験サイトにて試験設備をレンタルするなどして実施しなければなりません。また、正確な測定には、熟練の試験エンジニアの知見や長年の経験が必要な場合もあり、EMI測定の効率性や精度が設備や技術者によって限定されてしまうことが課題です。
このたび発売する「ER9000」は、国際規格「CISPR 16-1-1」に完全適合しており、性能評価を高精度で実施できるEMIレシーバーです。ギャップレスFFT(※2)機能を搭載したことで、測定時間を短縮し、より正確な測定を簡単に実施できます。持ち運び可能なサイズを実現し、前面にカラーディスプレイを搭載することで、携帯性と使いやすさを改善しています。「ER9000」は、現場でのEMI測定において、利便性の向上と高精度な評価を実現します。
東陽テクニカは、45年以上にわたりEMC試験ソリューションを提供し続けており、システム構築や試験用ソフトウェア開発の中で培った知識と経験に基づき、さまざまなお客様のニーズに応えることで、製品開発の効率化や品質向上に寄与してまいります。
※1 ElectroMagnetic Compatibility:電磁環境両立性や電磁両立性と呼ばれる。EMC試験では、電子機器が放出する電気的ノイズが他の機器へ影響を与えないこと、外部からの電気的ノイズにより電子機器の正常動作が妨害されないこと、という二つの特性を測定し、評価する。
※2 ギャップレスFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換):電磁波ノイズをFFTベースで測定する場合、周波数幅をずらす際に生じていた測定していない時間(ギャップ)のない測定方法。
主な特長
-CISPR 16-1-1フルコンプライアンス
-ギャップレスFFT機能による高速測定
-コンパクトで軽量 (235 x 105 x 300 mm、5kg)
-容易な操作を可能にするカラータッチスクリーン搭載
-充電可能なリチウムイオンバッテリーを使用
製品データ
製品名:EMIレシーバー「ER9000」
販売開始日:2023年8月1日
価格:360万円 ER9000/00(10Hz-30MHz)、650万円 ER9000/01(10Hz-3GHz)
製品ページ:https://www.toyo.co.jp/emc/products/detail/id=38769
【 「TECHNO-FRONTIER 2023」出展概要 】
開催展名:「TECHNO-FRONTIER 2023」
会期:2023年7月26日(水)~28日(金) 10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト・東展示棟 (ブース番号:2I-14)
出展お知らせページ:https://www.toyo.co.jp/mecha/seminar/detail/techno-frontier_vr2023_sensor.html
展示会公式サイト:https://www.jma.or.jp/tf/ (要事前登録)
< Narda Safety Test Solutions S.r.l.について>
Narda STS社は、電磁界測定機器の開発と製造の世界的リーディングサプライヤであり、この分野において多くの特許を所有しています。EMCの分野において要求の高いアプリケーションに対応するため、新しい技術や製品を絶え間なく開発できる豊かな創造力をもつメーカーです。
Narda Safety Test Solutions S.r.l. Webサイト:http://www.narda-sts.it/eng/
<株式会社東陽テクニカについて>
東陽テクニカは、1953年の創立以来、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、技術革新に貢献してまいりました。その事業分野は、情報通信、自動車、エネルギー、EMC(電磁環境両立性)、海洋、ソフトウェア開発、ライフサイエンス、セキュリティなど多岐にわたります。5G通信の普及、クリーンエネルギーや自動運転車の開発などトレンド分野への最新の技術提供に加え、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力し、国内外で事業を拡大しています。最新ソリューションの提供を通して、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。
株式会社東陽テクニカ Webサイト:https://www.toyo.co.jp/
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