タブレット導入+教科書併用で平均の重さが3.97kg→4.28kgに悪化「ランドセル症候群」から子どもを守るには?

体への負担がより少ないカバンがあれば買い替えを検討したい親は64.5% 小学生1~3年生1,200名に聞いた 2022年ランドセルの最新事情

フットマーク株式会社

フットマーク株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:三瓶 芳)は、昨年に引き続き、通学にランドセルを利用している小学1~3年生とその保護者1,200組を対象に「ランドセルの重さに関する意識調査」を実施いたしました。その多くの小学生が通学時にランドセルを重く感じていており、親は子どもの体への負担が軽減されるカバンがあれば、買い替えも検討する意向があることがわかりました。
調査結果について、長年ランドセルの重さと児童への影響を研究している白土健先生(以下、白土先生)に解説および、ランドセルの重さ問題についての解決策をお聞きしました。

  •  調査サマリー


 1) 小学生の約9割がランドセルが重いと実感。ランドセルの平均の重さは4.28kgで昨年より増加
 小学生の93.2%が「ランドセルが重い」と感じていると回答。保護者の89.5%もランドセルが重すぎるのではないかとかと感じていることが分かりました。ランドセルの平均の重さは4.28kgで、昨年度の3.97kgより増加。さらに3Kg以上背負っている子どもは68.9%で昨年(65.8%)より増加している結果となりました。
 
 2) 3.5人に1人が通学時に肩や腰・背中など身体の痛みを訴えた経験がある
 ランドセルが重いと感じている小学生のうち、3人に1人が通学を嫌がった経験があり、さらに3.5人に1人が通学時に肩や腰・背中など身体の痛みを訴えたことがあることが判明、「ランドセル症候群」が懸念される結果となりました。 
 
 3)置き勉が禁止されている小学生は41.7%
 前年度に46.8%に比べ、やや減少したものの依然として半数近くが置き勉を禁止されていると回答。また小学生の90.2%がランドセル以外に体操着入れなどの他のカバンをもって登校することがあることがわかりました。
 
 4)体に負担の少ないカバンに買い替えを検討したい親は64.5%に大幅増
 前回51.0%から大幅に増え64.5%の親子がより良いカバンに買い替えを検討したいと回答。革製以外のランドセルの存在も41.8%の親が認知しており選び方、選択肢が広がりつつある結果となりました。
  

  • ランドセルの平均の重さは昨年より増加。教科書+タブレット導入の影響は?

 昨年の調査よりランドセルの平均の重さは3.97kgから4.28kgに増加。白土先生によると「2020年度からスタートした新学習指導要領により、ICT教育推進が推進され、電子端末の支給がはじまりました。それに伴いランドセルの中身は教科書+タブレットの併用で重さが増したと考えられます。加えてコロナ禍の影響から水筒の持参、衛生観念の徹底により副教材(絵具、習字道具、上履き、給食服など)も持ち帰りが必要とされる実態もあります。」とコメント。
 
 文部科学省が発表している「端末利活用等の実態調査(※1)」によると公立小学校96.1%がすでに端末の利用が始まっています。パソコンやタブレット端末に文字や画像を表示して使う「デジタル教科書」の導入が、2024年から学校現場で本格導入される予定ですが、当面は紙との併用が望ましいとの見解を同省は発表しており、白土先生は「現在は過渡期ですので、ランドセルの中身の重さ問題には、各人での工夫が必要になってきます」コメントしました。
 
 実際に今回の調査でも小学生の90.2%がランドセル以外に体操着入れなどの他のカバンをもって登校していることがわかりました。


   

  • 小学生の9割が「ランドセルが重い」と回答。小学生の3.2人に1人が実感する「通学ブルー」+「身体の痛み」

 今回の調査で3kg以上の荷物を背負う小学生は68.9%で、このまま荷物を背負って登校を続けると「ランドセル症候群」に陥る可能性があることが判明しました。「楽しいはずの学校に通う高揚感から一転、重さによる憂鬱さなどに加え、コロナ禍で学校では黙食などが徹底されている地域もあり「通学ブルー」に拍車がかかっている」と白土先生は現在の学校状況を分析しました。
 また学年があがるにつれ、荷物が重くなる傾向にあることも調査でわかりました。これは塾や習い事の影響も大きいと見られ、中には10kg以上の荷物を持つ人もいました。
 
 白土先生は「高学年になるにつれ、教わる教科も増え、内容も厚くなってきて、副教材も増加することが推察されます。また購入時は幼稚園年長組であることから、身体の成長と共に好みも変わってくることでしょう。長く使う、または成長に合わせて身体に合った鞄を使うという選択も必要になってくるのではないでしょうか」とカバン選びについてコメントしました。

   

  • ランドセル症候群から子どもを守るには?革製のランドセル以外の選択肢の幅が広がる

 今回の調査では64.5%の親子が「身体に負担の少ないカバンがあるなら買い替えを検討したい」と回答。さらに5人に1人の親が「ランドセル症候群」という言葉を認知していることがわかりました。また「革製のランドセル以外にナイロン製・ポリエステル製のランドセルがあることを知っている」親は41.8%で、白土先生は「小学生=革製のランドセルという根強いイメージがある一方で、従来の価値観からの脱却とも言え、選択肢の幅が広がっているのではないか」との見解を述べました。
 
 例えば「北海道小樽市」では1970年頃から独自のナイロン製バッグが誕生し、今では新入生の7割が使用しています。他にも軽量化された通学カバンは京都府をはじめ、長野、岐阜、埼玉、茨城の一部の地域で使われています。また最近では自治体が新一年生に軽量カバンを提供するケースも見られます。「これらの例を見ても、デザイン、カラーの多様化により同じものを持つことから、素材も含めて違うものを持っても良いという同調圧力の解放が広がっている傾向にあると思います」と白土先生はコメント。
 
 さらに「ランドセルは高価だけれども長持ちというイメージでしたが、最近は革製以外の背負い式バッグも軽量でファッショナブル、丈夫で手頃な価格のものも増えています。ランドセルと一口に言っても多様化しており、その中でより軽さを求めたポリエステル製やナイロン製のランドセルも選択肢としてあげられるのではないかと思います。」とコメントしました。
 
  ※ランドセル症候群とは…自分の身体に合わない重さや大きさのランドセルを背負ったまま長時間通学することによるココロとカラダの不調を表す言葉です。具体的には、小さな体で3kg以上の重さがある通学カバンを背負いながら通学することによる筋肉痛や肩こり、腰痛などの身体異常だけではなく、通学自体が憂鬱に感じるなど気持ちの面にまで影響を及ぼす状態です。(2021年に大正大学・白土健教授、たかの整形外科 院長・髙野勇人先生が提唱)
  

  • 監修者プロフィール

白土 健(しらど・たけし)大正大学教授
 明治大学政治経済学部卒、多摩大学大学院経営情報学研究科修了。株式会社プリンスホテル、財団法人日本ホテル教育センター(現一般社団法人日本ホテル教育センター)企画開発室長、シダックス株式会社社長室、育英短期大学、松蔭女子大学を経て現職。子どもの関わる消費ビジネスを主に研究し、小学生のランドセルの重さに関する調査を実施。
  
 
 【調査概要】
 タイトル:ランドセルに関する意識調査
 調査対象:小学校1~3年生とその親1,200組
 調査期間:2022年10月
 調査方法:インターネットによる調査(クロスマーケティング)
 調査地域:全国
 実施機関:フットマーク株式会社

  • 11月15日発売 子どもたちの成長に合わせた 重さを感じにくいランドセル「RAKUSACK® JUNIOR-PLUS」

 ※11月1日より予約販売開始
 低学年用 https://www.ukiuki.jp/SHOP/101351-lg.html
 高学年用 https://www.ukiuki.jp/SHOP/101351-ug.html
  
 フットマークでは「RAKUSACK® JUNIOR」シリーズの新モデル「RAKUSACK JUNIOR-PLUS(以下、ラクサックジュニアプラス)を発売します。かぶせフタの部分を合皮にし、撥水加工を追加。革製のランドセルと見た目の違和感がないデザインに仕上げています。また3Dパターンで形成された肩ベルトを改良し、より体に密着する構造になりました。
 今回の調査では64.5%の親子が身体に負担の少ないカバンがあるなら買い替えを検討したいと回答しましたが、買い替えをする上でいくつかの懸念点の一つである「デザインが革製のランドセルと違うこと」を解決するモデルです。
 またラクサックジュニアプラスは低学年モデルと高学年モデルの2サイズ展開で、成長に応じて買い替えを想定しています。身体合ったカバンを選ぶ(密着性を高める)ことで、負担がかかりにくくなることを目的としています。


 自在にまとめる『ブックストラップ』(商標登録済/特許第6793435号・2020年11月登録)
 独自開発のブックストラップ(教科書固定ベルト)で厚みの違う教科書を簡単に区別し整理。重い荷物を背中側に密着させ荷物の揺れを防ぎ、身体への負担を最小限に抑えます。
 
 <従来品からの改良点>

 ■タブレット・ノートPCが収納できる独立ポケットを配置
 独立しているため取り出しやすく、重さを感じにくい工夫として背面に配しています。



 ■かぶせフタを合皮に
 本体は表面に撥水加工、裏面はPVC(塩ビ)コーティング。防水機能が向上しました。



 ■肩ベルトの形状を改良。より密着する構造
 さまざまな身長のお子様が、高い位置で背負えるように肩ベルトの型紙(パターン)を見直し、密着性の高いベルトに変更しました。
 
  

  • 2020年より無料貸出サービスを開始。利用者の約半数がそのまま購入へ

 体験して機能を実感していただくために、2020年より1週間の貸出サービスを開始。利用者の約半数がそのまま購入しています。革のランドセルを購入したものの、いざ学校へ登校してみると重くて体が痛いと子どもが訴えてくる、といった悩みを抱えての申し込みも多くあります。利用者からは実際に使用してみた感想や改善要望を多くいただており、RAKUSACKはこのお客様の声に支えられ、進化しています。 

  •  セカンドバッグとして

 ポリエステル製・ナイロン製のカバンは新1年生はもちろん、ランドセルの2個目のカバンの役目も果たします。また夏場に重いランドセルを背負うと熱中症の危険も高まるため、季節に応じてRAKUSACKに買い替えるという声もあります。荷物が多い曜日に使用するなどの用途も想定されます。
  

  • 無料貸出サービスを実施中

 対象商品を無料で1週間貸し出しを実施しています。ご希望の方は、RAKUSACK公式サイト下記リンクより必要事項を明記の上、お問い合わせください。
 https://www.rakusack.jp/post/news-try-rakusack-junior
  

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会社概要

フットマーク株式会社

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URL
https://www.footmark.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都墨田区緑2-7-12
電話番号
03-3846-3382
代表者名
三瓶 芳
上場
未上場
資本金
8500万円
設立
1950年04月