マカフィー、最も詐欺に悪用されたセレブのランキングを発表

若年層は、有名人を装った偽の広告をクリックする確率が全体の約2倍であることが明らかに

マカフィー株式会社

オンラインのセキュリティ対策製品を提供しているマカフィー株式会社(本社:東京都千代田区)は、本日、最新調査「有名人を装ったディープフェイク詐欺に関する調査」の結果を発表しました。本調査では、日本を含む世界7か国に在住する18歳以上の8,600人に、偽造またはAIが生成した有名人の広告が消費者に与える影響について包括的に聴取し、日本の結果についてまとめました。

今回の調査を通して、日本人の38%が生成AIなどで偽造された有名人の広告を見たことがあり、7%が詐欺であることが明白な商品の広告やプレゼントキャンペーンをクリックしていることが判明しました。また、被害者は平均115,000円の損失を被ったという結果になりました。こうした詐欺がまん延する理由は、ファンが大好きなスターに寄せる「信頼」を、サイバー犯罪者たちが悪用していることが要因です。声や顔だけではなく、SNSの投稿を模倣するほか、偽の商品を販売したり、疑わしいプレゼント企画を持ちかけたり、一見もっともらしい投資や暗号資産の儲け話を仕掛けたりするなど、さまざまな工夫を凝らすことで、金銭を騙し取ります。

主な調査結果は次の通りです。

1. 若年層(18〜24歳)は、有名人を装ったディープフェイク詐欺によりだまされる:18〜24歳の14%がこのような詐欺リンクをクリックした経験があり、全体(7%)の2倍にあたる

2. ディープフェイク詐欺は、インフルエンサーを利用することで、より幅広い年齢層を標的に:全体の14%が、インフルエンサーやSNS上の人気者によるディープフェイクの広告に遭遇したと回答

3. 外国の有名人の方が、偽広告や有名人を装ったディープフェイク詐欺でより悪用される: 最も詐欺に悪用されたセレブトップ10のうち、日本人はわずか2人にとどまる

若年層(18〜24歳)は、有名人を装ったディープフェイク詐欺によりだまされる

日本人の38%が、偽造またはAIが生成した有名人の広告を見たことがあると回答しています。これらの広告は主に以下の分野で確認されています:

l 仮想通貨やさまざまな投資・取引プラットフォーム - 15%

l 無料プレゼントや懸賞キャンペーン - 14%

l スキンケアまたは美容製品 - 12%

l ダイエット、またはフィットネスプラン - 11%

l 減量製品、またはサプリメント - 9%

l ガジェット、または「生活必需品である」デバイス - 7%

l キッチン用品、または家電製品 - 5%

また、全体の7%は、有名人の名前や顔を使った偽の商品広告やプレゼント企画をクリックした経験があると回答しています。さらに若年層(18〜24歳)の14%が偽の広告をクリックしたと回答し、最も騙されやすい年齢層であることが分かりました。次いで25〜34歳の8%がクリックしたと回答し、これらの年齢層が全体を上回っています。なお、偽の広告をクリックしたと回答した高齢者はごくわずかで、55〜64歳および65〜74歳の年齢層では、わずか4%に留まりました。また、65〜74歳のうち約8割(79%)が「そのような偽広告を見たことがない」と回答しており、これは18〜34歳の55%と比べて大きな差があることが判明しました。なお、この結果は広告が偽物であることに気がついていない方が多い可能性も考えられます。

偽の有名人が掲載されたコンテンツをクリックした人のうち、3%が金銭または個人情報を失っており、被害者の平均損失額は115,000円にのぼります。若年層(18〜24歳)のうち、偽の広告をクリックした人の5%が金銭やデータを失ったと回答しており、今回の調査において、最も被害を受けやすい層であることが判明しました。

ディープフェイク詐欺は、インフルエンサーを利用することで、より幅広い年齢層を標的に

詐欺師たちは、従来の有名人だけでなく、インフルエンサーやSNSの人気者をも悪用しています。全体の14%がこのような広告を見たと回答しており、特に若年層(18〜24歳)は全体の約3倍にあたる38%が「見たことがある」と回答しました。次いで25〜34歳では24%と、ほぼ2倍の割合で遭遇していることが分かります。

一方で、9割以上の55歳以上の年齢層は、「そのようなコンテンツを見たことがない」と答えています。

外国の有名人の方が、偽広告や有名人を装ったディープフェイク詐欺でより悪用される

偽広告もしくはAI生成による広告で最も頻繁に見かけた有名人を挙げてもらったところ、上位10名は以下の通りでした。

BTS(防弾少年団)のメンバー全員 イーロン・マスク 木村拓哉 テイラー・スウィフト トム・ハンクス ジャスティン・ビーバー エマ・ワトソン 柴咲コウ クリスティアーノ・ロナウド キム・カーダシアン

このリストに挙げられた有名人たちは「加害者」ではなく「被害者」です。詐欺師たちは、彼らの肖像や声を無断で利用し、人々が親しみや信頼を寄せるその顔を悪用して詐欺を働いています。

マカフィー 最高マーケティング責任者 ステファニー・フリード(Stephanie Fried)は、次の通り述べています。

「これまで、有名人やインフルエンサー文化は人々の購買行動に影響を与えてきましたが、今では犯罪者の詐欺手口にまで影響を与えるようになっています。私たちの調査によると、詐欺師たちはその影響力を悪用しており、有名人やインフルエンサーの偽のコンテンツをクリックした人のうち3%が金銭または個人情報を失っていることが分かりました。私たちは、最も悪用されている有名人の名前を明らかにすることで、ファンの方々が危険な兆候を見抜けるようにするとともに、AIを活用したツールと組み合わせて、被害が発生する前に偽物を見抜く力を高めていただきたいと考えています。」

マカフィーは、皆様がより安全にインターネットを利用するために以下を推奨しています。

情報の出処を検証する: SNSは、誤情報や詐欺がまん延しています。マカフィーの調査では、全体の67%が、有名人のディープフェイクを見抜く自信が「あまりない」または「まったくない」と感じており、「非常に自信がある」と答えた人はわずか5%に留まりました。そのため、コンテンツには懐疑心を持って接しましょう。衝撃的な主張や疑わしい発信を見つけた場合は、信頼できる情報源やサイトなどで事実検証をしましょう。

注意して使用する: 不確かなコンテンツの共有や利用は避けましょう。投稿にコメントすることやリンクをクリックするだけでも、詐欺や誤情報に遭う可能性が高くなります。

ディープフェイクを検知する: 不自然な瞬きや目の動きのほか、不自然な手や歯、音声が話者の唇と一致していない、音質が歪んでいるなど、コンテンツにわずかでも不整合がないかを確認しましょう。

自分の判断力を活用する: 動画や音声で、特に有名人が予想外の主張や宣伝を行っている場合は、一度立ち止まり、正当なコンテンツかを疑ってみましょう。また、事実よりも感情に強く訴えかけるコンテンツには注意が必要です。そのようなコンテンツは、しばしば合理的な分析を回避し、即時の反応を引き起こすように設計されています。

McAfee+のような総合的なオンライン保護に投資する: 個人情報、プライバシー、デバイスを最大限に保護する製品の活用も対策の1つです。不審なリンクやサイト(最新の芸能ニュースなど)を検知し、保護する機能で、自分自身や家族のオンラインでの安全を確保し、より安心してオンラインライフを楽しむことができます。

調査方法

2025年8月に、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、日本、インドの18歳以上の8,600人を対象に、詐欺と消費者への影響に関する調査を実施しました。加重ランキングは、標準的なポイント方式を用いて算出されました。

マカフィーについて 

マカフィーは、消費者と中小企業向けのオンライン保護のグローバル・リーダーです。デバイスだけでなく人を保護することにも重点を置くマカフィーの消費者および中小企業向けのソリューションは、常時オンラインの世界におけるユーザーのニーズに適応し、適切なタイミングとセキュリティで家族、地域社会、ビジネスを保護する、総合的で直感的なソリューションを通じて、ユーザーが安全に生活できるよう支援します。 

詳細情報については、https://www.mcafee.com/ja-jp/index.html をご覧ください。 

*McAfee、マカフィー、McAfeeのロゴは、米国およびその他の国における米国法人 McAfee, LLCまたはその関連会社の商標又は登録商標です。 

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会社概要

マカフィー株式会社

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URL
https://www.mcafee.com/jp/index.html
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区有楽町1-13-2 第一生命日比谷ファースト12階
電話番号
03-6892-5524
代表者名
栗山憲子
上場
未上場
資本金
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設立
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