「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選定

　株式会社日立ハイテク（社長：宮﨑 正啓／以下、日立ハイテク）は、このたび、経済産業省がダイバーシティ推進の取り組みを経営成果に結びつけている企業を選定する「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選出されました。今回の選定において日立ハイテクは、多様な働き方を可能とする制度の整備や女性に対するキャリア開発支援への取り組みなど、環境整備・組織風土醸成を継続的に行ってきたことが、経営の成果として業績拡大につながったとの評価を受けました。

　事業環境や社会情勢の変化に伴い、グローバルな顧客のニーズにスピード感を持って対応するためには、多様な感性と視点を持ち、さまざまな機会やリスクを迅速に察知できる人財の活躍が不可欠です。最先端分野で事業展開する日立ハイテクグループがグローバル市場で今後も持続的に成長し続けるためには、ソリューションの提供により顧客ニーズを具現化できる人財の確保やイノベーションを生み出せる組織風土の醸成がますます重要と考えています。
　その実現のために、日立ハイテクグループでは人財を最も重要な経営資源の一つと位置付けるとともに、「多様な人財の育成と活用」を、社会課題解決のために取り組むべき重要課題（マテリアリティ）の一つに設定しています。

　日立ハイテクグループでは、「グローバルに通用する人財の育成」を図るため、一人ひとりの違いを尊重し、多様なバックグラウンドを競争優位の源泉として活かす「ダイバーシティ経営」を推進しており、従業員一人ひとりが自身の持つ力を十分に発揮できる風土の醸成や仕組みの充実に注力しています。
　特に、「経営トップのコミットメント強化」「女性の能力・意識向上」「働きやすく活躍できる組織風土」を重点方針として、専任組織である「ダイバーシティ推進グループ」を設置し、「働き方改革」や「女性活躍推進」に取り組んでいます。働き方改革への取り組みでは、2015年度から生産性の高い働き方の実現に向けた「20-20（ニーマルニーマル）プロジェクト*」を展開し、すべての社員がいきいきと活躍できる会社づくりを推進してきました。また、「管理職女性比率、役員女性数、新卒女性比率」に関する女性活躍KPIを掲げ、全社員に対するダイバーシティ意識の浸透、仕事と育児・介護等の両立支援制度の整備に加え、キャリア開発に対する意識向上を目的とした研修・異業種交流会派遣、男性育休の推進などを通じて、女性リーダーの育成を促進しています。これらの取り組みを進めるとともに、世の中の変化に対応して「変わり続ける」ことの重要性を経営トップが継続的に発信してきたことで、変化を恐れないマインドセットとそれを推奨する企業文化を組織全体に浸透させてきました。
　こうした継続的なダイバーシティ経営に関する取り組みが、業績向上に結び付くなど経営の成果として表れていることが高く評価され、今回の選定につながったと考えています。

　日立ハイテクグループは今後も、ダイバーシティ・マネジメントを加速し、多様な人財の活躍を推進することで、社会・環境価値の創出に取り組み、持続的な企業価値向上をめざしてまいります。

* 20-20プロジェクト： 2015年度から開始したChallenge 20-20では、残業平均20時間／人・月以下、年休行使20日／人・年以上を目標に、勤務時間の効果的な活用とメリハリのある働き方を創意工夫することで、従業員一人ひとりの力の発揮と組織力向上をめざす活動を進めてきました。また、2019年度から開始したActive 20-20では、個人の多様性を活かし、一人ひとりが能力を発揮して活躍することを通じて、会社の成長の実現をめざす取り組みを進めています。

【新・ダイバーシティ経営企業100選】
　ダイバーシティ経営に取り組む企業のすそ野拡大を目的に、多様な人材の能力を活かし、価値創造につなげている企業が選定されるもので、2012年度に創設されました。経営課題の解決に向け、多様な人材の活躍を経営戦略として位置付けることで、ビジネス上の成果につなげるといったストーリーの一貫性や、経営トップのコミットメントを始め組織全体におけるダイバーシティ経営の意義の浸透度等の観点から、先進的な取り組みを行う企業等が選定されます。
 
■参考ウェブサイト
経済産業省Webサイト「新・ダイバーシティ経営企業100選」
http://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/kigyo100sen/index.html

日立ハイテクWebサイト　CSRへの取り組み「労働慣行」
https://www.hitachi-hightech.com/jp/about/csr/social/labor_practices/