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特定非営利活動法人 開発メディア
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外国語を学ぶことが国際協力に! レッスン料がベネズエラ人を救う『命のスペイン語レッスン』の受講生を募集します

ウクライナより多い難民を出しても注目されない国ベネズエラをサステナブルに支援できる“新しい国際協力のカタチ”

特定非営利活動法人 開発メディア

途上国・国際協力をテーマとするメディア「ganas」を運営するNPO法人開発メディアは、深刻な経済危機が5年以上続く南米ベネズエラの人からスペイン語をオンラインで学び、レッスン料の大半が現地支援に回る「ベネズエラ人を救う『命のスペイン語レッスン』」の受講者を募集し始めました。今回(5月8日~10月31日)が8期目。これまでに延べ500人以上に受講していただいており、ベネズエラ講師らの家族の生活は劇的に改善されました。

国民の8割近くが「極貧」に陥ったベネズエラ(国民のおよそ2割が難民に)の人からスペイン語をオンラインで学び、しかもレッスン料の大半が現地支援に回る「ベネズエラ人を救う『命のスペイン語レッスン』」の2022年5月8日~2022年10月31日(第8期)の受講者を募集します。ベネズエラで起きている危機は何年にもわたって続いているにかかわらず、ウクライナ危機と違って日本ではまったく注目されませんが、実は、米国の通信社が毎年発表する「最も惨めな国ランキング」で6年連続1位になるほど深刻なのです。

60年前の経済レベルに後戻り

南米のベネズエラといえば、経済が完全に破綻した国。その国の経済規模を表す国内総生産(GDP)をみると、ベネズエラのGDPはわずか3年(2017~20年)でなんと半減しました。1人当たりに換算すると、驚くことに60年以上前(1960年ごろ)の水準に戻ってしまったのです。極貧を含む「貧困層」の率はいまや9割を超えます。

インフレ率は最大で200万%以上を記録。ハイパーインフレが始まって数年、ベネズエラの通貨であるボリーバルの価値は99%失われたといわれます(数回にわたるデノミネーションでゼロをいくつとったのかわからないほど)。

想像しやすいように日本にあてはめて説明すると、400万円だった年収が4万円に、100万円あった貯金が1万円に激減したということ。凄まじいです。こうしたありえないことが起きているのがベネズエラなのです(日本のメディアはほぼ報道しませんが、いまも続いています)。

ごみの中から食べ物を探すベネズエラの人たちを撮った衝撃的な写真を目にしたことがある方もおられるでしょう。食べ物も、薬も、水も、ガスも、電気も、仕事も十分にない。それゆえに、ここ数年でベネズエラ国民のおよそ2割以上(2021年12月時点で約605万人。ご参考までにウクライナ難民の数は3月30日時点で405万人)が難民として国外へ逃れました。

ベネズエラ難民の数は890万人(国民の3割以上)に達するとの予測も国連は出しています。もしこれが現実のものになれば、約660万人といわれるシリア難民の数を超えて世界最大となります。ベネズエラでは紛争も、自然災害も起きていないというのに‥‥。

当然のごとく、ベネズエラ人はこう口をそろえます。「難民になった知り合いをもたないベネズエラ人はだれもいない」

苦境に陥ったベネズエラ人を何とかしたい、とganasが立ち上げ、運営するのが、ベネズエラの人たちに仕事をつくる『命のスペイン語レッスン』です。ベネズエラ在住のベネズエラ人にスペイン語の講師をしてもらい、受講者の皆さまからいただいたレッスン料の大半を米ドル(現地通貨は紙くずですので)で現地に届けます。新しい国際協力のカタチ。

現地に送金する金額(レッスン料は6カ月分)は下のとおりです。

・お申し込みの枠が「ganasサポーターズクラブのパートナー/サポーター」の場合:レッスン料1万7600円のうち1万6000円を送金します(送金手数料込み)。残金は経費・運営費となります。

・お申し込みの枠が「一般」の場合:レッスン料2万2000円のうち1万6000円を送金します(送金手数料込み)。残金は経費・運営費となります。

・お申し込みの枠が「お試しコース」の場合:レッスン料1万2500円のうち8000円を送金します(送金手数料込み)。残金は経費・運営費となります。

6年連続で「最も惨めな国」

ベネズエラの経済危機のきっかけを作ったのは、反米・社会主義を掲げたものの経済政策の失敗を重ねたチャベス前大統領(2013年に死去)と、その後継者のマドゥロ現大統領です。

ベネズエラで何が起きたのか、をものすごく単純化して説明します。

チャベス前大統領は2000年代、貧困層にお金を回すために、外資系の石油会社を国有化したり、モノの価格を統制(安い価格にした)したりしました。一見すると、良さそうな政策に映るかもしれません。ところが結果は、想像を絶する最悪の事態(最大200万%超のハイパーインフレ)を招いたのです。

外資系の石油会社を国有化したところ、新規の油田開拓や経営がうまくいかず、石油生産量は落ちていきました。国際的な石油価格の下落と相まって、石油収入は激減。石油からの収入はベネズエラの国家収入のおよそ8割を支えていただけに、インパクトは半端ありません。

モノの価格を統制したら、どうなったのか。生産側からすると、モノを作っても儲からなくなりました。国内の産業はつぶれていきます。輸入への依存度は高まるばかり。結果として、ベネズエラ経済は「死に体」となってしまったのです。

財政赤字を埋めようと、国営の石油会社(PDVSA)の利益を増税などでより多く吸い上げたら、新規投資どころか、石油設備のメンテナンスに回すお金が不足。石油の生産量が減り続けていく悪循環に拍車をかけていきます。

国家財政が立ち行かなくなり、貨幣をたくさん刷った結果起きたのがハイパーインフレ。そこに追い打ちをかけたのが米国の経済制裁(簡単にいうと、米国企業と取引できなくなった)。国民の9割以上が貧困に陥り、国民の2割以上が難民となったのは前述のとおりです。

2000年代は「反米の旗手」ともてはやされたベネズエラは悲しいことに、米国の通信社ブルームバーグが毎年発表する「最も惨めな国ランキング」で6年連続1位になってしまいました。

最低賃金は1日たったの123円!

ご存知ですか? ベネズエラの1カ月の最低賃金がわずか30ドル(約3700円)であることを。ただこれでも半年前の215円(10ボリーバル)から17倍になりました(信じられないぐらい低いですよね?)。最新の最低賃金を30日で割ると、1日1ドル(約120円)。大幅アップしても、とうていありえない数字であることは変わりません。

これではさすがに暮らしていけません。しかもこの金額で家族を支えないといけないのです。

ちなみに世界銀行が定める貧困ラインは1日1.9ドル(約230円)です。ベネズエラ人の暮らしがいかに悲惨(この言葉はあまり使いたくありませんが)かがおわかりいただけると思います。

ベネズエラの主食であるトウモロコシの粉は1袋(1キロ)1.2~1.5ドル(140~180円)。ドルで払わないといけないため、ドルをもっていない庶民は1日1食にしたり、収入を少しでも増やそうと家で食べ物を作って路上で売ったり、山へ金を掘りに行ったり、ごみを漁って食べ物を探したりしてなんとか糊口を凌いでいます。

ベネズエラのガソリンの値段は、ブラックマーケットで入れると、日本の2~3ドル(240~360円)はします。にもかかわらず、列を作って3日待つことも。それでも入れられないときもあります。運良く入れられても、軍にガソリンを取り上げられてしまったり‥‥。不条理。

ベネズエラは世界最大の石油埋蔵確認量をもつ国です。なのにイランから2020年、ガソリンを輸入し始めました。

ガソリン不足で物流が止まってしまったベネズエラは、食べ物だけでなく、電気も、ガスも、水(給水車の前で列をなす)もまともにない。配給(CLAP)も機能していません。それにもかかわらずマドゥロ大統領は「危機は起きていない」と繰り返します。

ですが、現実として生きていけない。だから難民として国を去る。これは否定できない事実です。

「給料では何も買えない。なのに警察や軍隊は、検問(ベネズエラではどこに行くのにも検問があります)を通る一般人を捕まえて、お金や所持品を巻き上げるんだ」。これはベネズエラ人の口癖です。

かといって政府を批判すると、どうなるのか。命の危険にさらされます(マドゥロ政権をSNSで批判するベネズエラ人のほとんどは国外に住んでいる人たち)。

国連人権委員会は2020年9月、マドゥロ政権が「司法を無視した処刑」「不法な拘留」「強制失踪(政府に拉致され、行方不明になること)」「拷問」にかかわっていると糾弾する報告書を出しました。

市民を直接取り締まる軍には、汚職で私腹を肥やす幹部も。マドゥロ政権が倒れない最大の理由は、こうした軍への配慮があるからです。汚職はますます増えていきます。

ベネズエラでは2020年12月6日、議会選挙が実施されました。ですが野党がボイコットしたため当然、与党は勝利。ただ投票率はたったの30%超でした。野党だけでなく、有権者も選挙をボイコットしたのです。独裁がますます強まるなか、「マドゥロ大統領に歯向かうと命を狙われる。ベネズエラ人の多くはもう諦めている‥‥」とベネズエラ人の多くはため息をつきます。

国際社会からの支援はほぼない

問題は、マドゥロ政権が国際社会からの支援の受け入れをほぼ拒否していることです。これは、国連やNGOなど外部の組織からの援助すら国民にほぼ届かないことを意味します。

チャベス、マドゥロ両政権が引き起こした経済危機、米国の経済制裁、コロナ禍、さらに国際社会からの支援がほぼ入らないこともあって、日々の食べ物にも事欠く「極貧層」の割合は増えるばかり。イエズス会系のカトリカ・アンドレス・ベジョ大学(UCAB)が実施した調査によると、極貧層の割合は2021年には国民の76.6%(貧困層の割合は94.5%)に達しました。2012年ごろまでは10%弱だったので、およそ8倍です。

世界から見放された国、ベネズエラ。ここが、ウクライナやシリア、ミャンマーなどとの決定的な違いです。大手メディアが取り上げないこともあってか、日本の団体で、シリアやミャンマーを支援するところはいくつかあっても、ベネズエラは聞いたことがありません。おそらくganasだけです。

窮地に追い込まれたベネズエラ人を助けるプロジェクト、それが『命のスペイン語レッスン』なのです。といってもお金をただ渡すことはしません。ganasが提供するスペイン語講師の仕事をきちっとやることで、彼ら自身が責任をもって稼ぐのです。なぜなら寄付は永続的ではありませんし、ベネズエラ人にとってスキルを身につけ、それを使って稼ぐことは長い人生で必須ですから。また、たとえ“国ガチャ”に外れたとしても(ある意味、不運な国、不運な時代に生まれた)、ベネズエラ人にはプライドがあります。

『命のスペイン語レッスン』は2020年5月に正式スタートしました。嬉しいことに、過去7回(合計2年)で延べ510人(おかげさまでリピーターの方が多いです)の社会人・学生に受講していただきました。ベネズエラ人講師の家族の生活は劇的に改善されました(心から感謝を申し上げます)。下は、彼らから届いた声です。

「家族全員が普通に食事をとれるようになった」

「家族の服を買えるようになった」

「病気の夫のために薬を買えるようになった」

「電気の供給を受けられるようになった(壊れていた機器を直した)」

「家族が病気になったときに困らないよう蓄えも少しずつできるようになった」

(レッスン料の一部は、講師の家族ではない貧しい子どもたちや高齢者、障がい者へ服、サンダル、食事、薬などを渡すお金に使っています)

第8期(2022年5月8日~10月31日)は4人のベネズエラ人が講師を務め、それに加えて2人が教材をつくる担当となる予定です(100人の受講者を募集します)。6人にはそれぞれ支えないといけない家族がいます。

皆さま、苦境のなかを必死に頑張るベネズエラ人(スペイン語の講師を任せるので、優秀で責任感のある人を厳選しています)を応援していただけませんか?

絶対に忘れてはいけません。人はだれも生まれる国を選べないことを。悲しいかな、危機はウクライナだけではないのです。

『命のスペイン語レッスン』の3つのメリット

①スペイン語をマンツーマンで好きな時間に学べる!
②政治・経済・文化も知れる!
③頑張るベネズエラ人を支援できる!

これまでの受講者の皆さまの声(抜粋)

「今まで参加したことのある外国語教室の中で一番楽しい。先生のお人柄とプロ意識が質の高いレッスンに結び付いていると思う。ベネズエラのことももっと教えて欲しいし、もっと聞くことが出来るようにがんばりたい」

「スペイン語が初心者の私に、先生は真摯に対応してくれたので、学習意欲が増した。お互いの国の写真を送り、それについての情報や考えを交換できたのは私にとって大変良い刺激になった」

「テキストとボイスメッセージのやりとりなので不安があった。でもボイスメッセージの音はかなりクリア。また写真も受信でき、問題なくレッスンできた。ビデオ通話のようなリアルタイムのコミュニケーションではないけれど、その分、しっかり考える時間がもてるし、先生の質問にも落ち着いて答えられる。私にはこっちのスタイルが合っていた」

「先生の熱意がすごい。レッスンの日時が選びやすい」

「個人のレベルに合わせてレッスンを受けられるところがいい」

「講師の質が高い。間違いをていねいに訂正してくれ、弱点を強化するような宿題を出してくれる。私はwritingを練習したいのでWhatsAppでのやりとりが適している」

「先生の音声の後から、かすかに鳥のさえずりが聞こえてきた。地球の裏側を感じることができた」

「いままではスペインでしかスペイン語を学んでこなかったため、ベネズエラの文化や暮らしぶりに驚かされた。それでも遠い地で懸命に生きている人の姿を見て、心を動かされるものがあった」

「ベネズエラの政治や地理、文化をコンテンツに問題を出してもらえるのが良かった。スペイン語力を向上させるだけではなく、ベネズエラについても深く知れる」

「ベネズエラのインフレ、ドル取引の現状などを教えてもらった回が、ベネズエラ経済がよくわかり印象に残った」

「停電があったり、生徒のレッスンスケジュールの変更があったりして先生も調整が大変だと思う。そんななか、いつもきちんとレッスンをしていただいて感謝している」

期間

2022年5月8日(日)~10月31日(月)。ただし8月1日~3日はお休みさせていただきます。時間帯(日本時間)は7~12時、19~25時。この中から選んでいただきます。レッスンを受けられるのは30回(各回1時間)までです(お試しコースは15回まで)。受講期間が終わった後ももちろん、次のタームでレッスンを継続できます(募集は半年単位です)。

レッスン料(半年分)

・ganasサポーターズクラブのパートナー/サポーター(50人まで優先枠を確保します): 1万7600円
・一般:2万2000円
・お試しコース:1万2500円

定員と締め切り

100人(先着順)

申し込み方法

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScDawWsqsX-G-aCVvMH_TPqFLohrbEl7hzqVg-lYnO_VGMP1Q/viewform?usp=sf_link

*上のリンクをクリックして手続きしてください。完了されましたら、その旨をメールでもお知らせください(お申し込みの際にメールアドレスを誤って記入されますと、こちらからメールを差し上げられません)。

こんな方におススメ

・単なる寄付ではなく、自分がスペイン語を習うことが支援につながるこのプロジェクトに協力したい!
・アメリカ大陸で広く話されるスペイン語を気軽に学びたい(寝っ転がりながらでも、移動中でも、食事中でもOK)!
・青年海外協力隊のOB・OGで、ラテンアメリカをウォッチし続けながらスペイン語を忘れないようにしたい!
・スペイン語を勉強中なのでネイティブにチェックしてもらいたい!
・スペイン語だけでなく、ベネズエラや他のラテンアメリカのことも知りたい!
・難民を多く出すベネズエラの現状をベネズエラ人から直接聞きたい!
・新型コロナで海外に行けないいま、海外とかかわりたい!
・JICA海外協力隊に行きたい!

主催

特定非営利活動法人開発メディア(途上国・国際協力に特化したNPOメディア「ganas」の運営団体)

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2012年08月
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