リリースから2 ヶ⽉で全国からの応募者数が100 組超えの大反響!『東邦レオと東京大学『モリキャラ×LABO』協働開発:都市緑化の専門知×次世代育成の実践型ESDプログラムが8月開催
東京・九段ハウスで開催の小学1−3年生を対象とした次世代教育プログラム
都市緑化の専門知と次世代育成を融合したESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)プログラム『モリキャラ×LABO』が、2025年8月、東京都千代田区の歴史的建築「九段ハウス(*1)」にて5日間(8月1–3日、22–23日)にわたり開催されます。
本プログラムは、都市緑化を中核事業とする東邦レオ株式会社(*2)と、東京大学総合教育研究センター副センター長・栗田佳代子教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科に在籍する舟引氏、ならびに東京大学味埜名誉教授との協働により、2年にわたる共同研究の中で開発されています。
<2ヶ月で全国からの応募者数100組超え!>
6月から募集を開始し、現在までで全国各地より100組を超えるご応募をいただきました。
ご参加いただく方、またご応募いただきましたが今回残念ながらご参加いただけない方、誠にありがとうございました!

<ESDとは:国際的な定義と意義>
UNESCO(2020年)や文部科学省(2022年)によれば、ESDは持続可能な社会の担い手として必要な知識、価値観、態度を涵養する教育であり、「創造性」「批判的思考」「多様な他者との協働力」など、21世紀型スキルを育むことが重要とされています。また国立教育政策研究所(2022年)はESDを「社会変革を促す学び」と位置づけており、教育を通じて個人と社会の相互変容を目指す教育理念が求められています。
<企業のコアバリューとESDの融合>
『モリキャラ×LABO』は、「緑の専門家、森の守り手、都市の未来をつくる職人集団」としての東邦レオの理念を次世代へ継承する、企業の哲学と教育が融合したプログラムです。本プログラムでは、ESD能力の中から、東邦レオのコアバリューである「都市緑化の専門知」を次世代を担う子どもたちに継承することを目的とし、東京大学の栗田教授、舟引氏、味埜名誉教授との対話や考察を重ね、以下の6つのESD能力の開発に注力しています。
1. 未来志向力 (未来を見通す力)
2. システム思考力 (関係性を理解する力)
3. 批判的思考力 (問い直す力)
4. 協働力 (ともに創る力)
5. 自己認識力 (自己を振り返る力)
6. 価値判断力 (価値を選択する力)

ESDプログラムの提供者である、東邦レオが得意とする、「都市緑化の実践知」をプログラムの中心にすえおき、東邦レオに在籍、もしくはパートナーとして関わっている、庭師、樹木医のスタッフらとともに、体験、森の生き物「モリキャラ」の創作、親子協働の学びといった体験活動が設計されています。これらは東京大学名誉教授・味埜俊氏の監修のもと、学術的な枠組みで体系化され、参加者の学びを多角的に支援します。
<学術研究としての意義と分析視点>
本プログラムは、単なる教育実践に留まらず、以下のような問いに対する実証的研究が進められています:
1. 保護者のサポートの有無が子どものESD能力に与える影響
2. 保護者が期待する能力と子ども自身が育てたいと考える能力の乖離
3. 子どもが創作したモリキャラにESD学習内容がどう反映され、どのように学習の可視化と達成感につながるか
<社会実装モデルとしての先進性と展望>
企業の有する「職人知」「空間編集力」「都市緑化の専門性」と、大学が担う教育理論・学術的評価手法が融合した本プログラムは、都市に暮らす子どもたちに「自然」「つながり」「共創」を再認識させる、ESDの社会実装モデルの先駆的事例です。
また、ESDスキル診断表、キャラクター創作シート、親子の対話記録などの成果物は、今後の教育機関への導入や全国展開に向けた実証ツールとしての可能性も期待されます。
■ 開催概要
名 称 : 『 モリキャラ×LABO 』
開催日 : 2025年8月1日(金)〜3日(日)、22日(木)〜23日(金)
会 場 : 九段ハウス(東京都千代田区)
対 象 : 小学1-3年生とその保護者
主 催 : 東邦レオ株式会社
協 力 : 東京大学 大学総合教育研究センター
特別監修: 東京大学名誉教授 味埜俊氏
※6月の募集開始から2ヶ月で、全国より100組を超える応募をいただいております。

■ 本プログラムの協力者

庭師 猪鼻 一帆 氏
1980 年京都生まれ。一級造園技能士。建築とは異なり、自由な線と生きもので構成される庭の空間に魅了され、高校卒業と同時に庭の世界へ。熊本で修行を積んで帰京した後、師である父・猪鼻昌司の下で庭づくりを開始。後年にいのはな夢創園を継承。日本庭園が培ってきた動的平衡感覚を用い、場に内包されたリズムと呼応する庭を創る。国内ではkudan house(東京)や竹中大工道具館(兵庫)、無量山永興寺(京都)などの作庭を手がけるほか、国外ではモンゴルの某国大使館をはじめ、アメリカやドイツ、ベトナムなどで作庭を行う。

樹木医 田中 克奉 氏
東邦レオ株式会社にて、10数名在籍する樹木医の一員として活躍。現在は、「人の生き方で未来の風景をつくる」という企業ミッションをベースに、樹木医のスキルだけでなく、プロデュースやデザインなど幅広い領域でも価値を提供する。

東京大学 大学総合教育研究センター
副センター長 栗田 佳代子教授
東京大学教育学部卒業、同大学教育学研究科修了、大学評価・学位授与機構、スタンフォード大学客員研究員等を経て、2012 年11月より東京大学大学総合教育研究センターに奉職、2021 年4月より現職。博士(教育学、東京大学)。未来の大学教員を育てる「東京大学フューチャーファカルティプログラム」を開講以来担当。リフレクション手法としてのティーチング・ポートフォリオの作成支援を研究テーマとする。

味埜 俊 氏(東京大学 名誉教授)
東京大学工学部卒業、同大学院工学系研究科修了・博士(工学)。東京大学大学院工学系研究科を経て、同大学院新領域創成科学研究科にて教授・研究科⻑、同大学東京カレッジにて特任教授・副カレッジ⻑を務める。この間、アジア工科大学院・国連大学などで教育・研究に従事。東京大学名誉教授。生物を利用した排水処理、サステイナビリティ学を専門とし、サステイナビリティに関わる教育プログラムの開発・実践をライフワークとする。

東京大学大学院 新領域創成科学研究科 人間環境学専攻 博士課程
舟引 美咲 氏
テレビ局でアナウンサーとして報道番組の出演や子ども向け教育番組の企画制作に携わった後、Luxury 企業にて10 年以上、ブランド・マーケティングや社会貢献活動を担当。ブランド理念と社会価値の統合を実践してきた経験をもとに、現在は東京大学大学院において、企業の理念的・文化的資産を教育資源として活用するESD(持続可能な開発のための教育)プログラムの設計と、参加者間に生じる相互変容の研究を行っている(研究紹介動画:https://youtu.be/nuTy3dooS6s?si=HnCUawY6ML8hKOMM)。本プロジェクトでは、プログラム名称「モリキャラLABO」の命名をはじめ、本プログラム内容と研究の設計に至るまで多角的に参画している。
■ 企業理念を教育資源へ:東邦レオの挑戦
東邦レオは、都市緑化事業にとどまらず、「人と自然のつながり」を再構築する空間設計、共創的な地域プロジェクト、そしてESD実装の推進など、多様な事業領域で社会的価値を創出しています。本プログラムは、企業が教育の担い手として果たすべき役割と可能性を体現する取り組みでもあります。
【注釈】
(*1)東邦レオについて ー「企業理念を教育資源に変える」先駆者 ー
東邦レオは、都市緑化や空間演出の分野において、自然・文化・地域との共創を通じた独自の価値を生み出してきました。その強みは、単なる施工技術にとどまらず、「人の記憶や想いが交差する場を編集する力」や、「異なる文脈や人をつなぐ翻訳的コミュニケーション力」などUNESCOが提唱する、持続可能な発展を遂げるために伸ばすべき能力とも深く接続しています。
・緑地や都市空間を生態系・文化・経済の交点として構想し、地域資源を起点に、教育・事業・社会を結ぶプログラム設計力と共創の姿勢。
・自然とのかかわりを通じて、企業も個人も自らのあり方を問い直す視点を持ちながら、感性や美意識を社会的価値へと昇華させる事業統合力。
これらのESD能力を礎としてに、東邦レオ社は空間の設計やランドスケープにとどまらず、企業理念を教育として可視化する“社会実装型ESD”を全国へ広げています。
東邦レオはこれまでも、そしてこれからも、「緑を活かし、人と社会を育む」企業として、次世代と共に持続可能な未来をつくる学びの森を全国に広げていきます。
(*2)九段ハウスについて

1927年竣工。登録有形文化財である<旧山口萬吉邸>をリノベーションした会員制のビジネスイノベーション拠点。次世代のビジネスリーダー層を対象としたビジネスサロンの開催や特別なイベント、撮影場所などとして利用されています。
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