全国の開業医351人を調査した「開業医白書2023」を初公開

医師の過重労働、不十分なネット対応、医師と患者のコミュニケーションギャップの実態が浮き彫りに

株式会社ギミック

クリニックのDX化によって地域医療サービスの向上に貢献する、株式会社ギミック(本社:東京都渋谷区、代表取締役:横嶋 大輔、以下「当社」)は、全国の開業医351人を調査した「開業医白書2023」を発表しました。


  • 「開業医白書2023」を取りまとめた理由

厚生労働省は今年10月、日常の健康相談から病気の治療まで長期的に患者を診る「かかりつけ医」機能の制度整備に向けた議論をスタートしました。時間外診療や在宅医療の有無など、クリニックが開示すべき項目を定め、2024年夏のとりまとめを目指すとしています。


このように患者にとって最も身近な医療機関であり、地域医療を支えるクリニックの役割はますます重要となっています。これまでクリニック「だけ」を対象とした多面的な調査はほとんど存在しなかったため、一般の患者はもちろんのこと、開業医自身も、クリニックの実態や取り巻く環境を客観的に把握することはできませんでした。


当社は日本最大級のクリニック情報サイト「ドクターズ・ファイル」を運営し、全国2万5000以上のクリニックの取材を行ってきました。


豊富なクリニックの取材実績を持つ当社が調査を行うことで、クリニックの現実、そして地域医療にあたる開業医たちの悩みや課題を浮き彫りとし、世の中に広く伝えることができるのではないか。弊社が「開業医白書」を発信することで、患者、医師、行政や地域社会がそれぞれの立場から「新たな知見」を得て、より良い地域医療を実現するきっかけとしてほしい。そんな想いから生まれたのが、「開業医白書2023」です。今回の2023年版が初の刊行となります。


  • 「開業医白書2023」概要

 【目次】

■調査概要

1.     開業医“人物”実態調査

・開業医の労働時間、睡眠、休日の実態

・開業医のやりがい、自己研鑽率は

・電子カルテ・オンライン診療・WEB予約の導入率


2.     開業医“悩み”実態調査

・開業医の悩みとは

・患者とのコミュニケーションの課題とは

・スタッフの採用方法、採用課題、スタッフを定着させる工夫

・人事評価制度の導入率、スタッフマネジメントの課題

・経営の相談相手について


3.    “開業するということ”実態調査

・開業に伴う満足感と開業に伴う不満足感

・開業した動機、開業準備期間

・開業医の引退時期と承継問題

 

▼「開業医白書2023」のダウンロードはこちら

https://cl-mirai-lab.doctorsfile.jp/category/practitioner-white-paper/


  •  主な内容

・医師の過重労働、そして若い医師ほど長時間労働となる傾向

開業医の労働時間は25%が10時間以上となっています。特筆すべきは40代以下の開業医で、3人に1人が10時間以上の労働時間となっています。

・開業医の8割近くが「週休2日」を確保できていない

開業医の77.8%が1週間のうち休日が0日、もしくは1日と回答しています。「令和4年就労条件総合調査」(厚生労働省)によると、何らかの形で週休2日制を取っている労働者は86.7%に達しています。開業医の休暇取得状況は一般の企業と比べても、劣っている実態が明らかとなりました。


また、週に2日休める開業医でも、休診日は平日1日と日曜日というように連休が難しいケースが多く存在します。地域の医師会によっては、休日や夜間の診療を持ち回りで受け持つケースも少なくないのが現状です。

・クリニックのネット対応は「道半ば」

新型コロナウイルスをきっかけに、 WEB予約システム、オンライン診療の導入が進んだとの見方があります。ですが実際はオンライン診療の導入率は19.7%、WEB予約システムも23.4%とまだまだ不十分であることが明らかとなりました。

しかし年代別では、オンライン診療では60代以上が19.6%、50代が15.6%である一方、40代以下は27%。またWEB予約システムも60代14.5%、50代25.7%に対し、40代以下では44.4%となっています。若い世代ほどインターネットの導入に熱心である実態が浮き彫りとなっています。



・患者と医師のコミュニケーションに大きなギャップ

患者とのコミュニケーションへの課題を抱いている開業医は全体の28.8%に止まっています。

一方、患者側では71%が「聞きたいことが聞けない」などの不満を抱えていることが明らかとなりました。

・開業医の7割以上が患者とのコミュニケーションにストレスを感じた経験あり

医師や看護師、医療スタッフが、患者(ペイシェント)から受ける「ペイシェント・ハラスメント」に注目が集まっています。今回の調査でも「患者と接した際に嫌な思いをした経験がある」と答えた開業医は71.8%に達します。ワクチンなどへの考え方の違いやコミュニケーションの取り方などから、「モンスター・ペイシェント」に悩まされた開業医は少なくないようです。

  • 調査方法

・調査期間:2023年3月24日(金)〜11月30日(木)

・回答数:351人

・対象:全国の開業医

・調査方法:インターネット調査。インターネット調査後に複数のクリニックにインタビューなどの定性調査を実施

※インターネット調査のパネル委託先:医師専用コミュニティサイト「MedPeer」によるパネル調査

https://medpeer.jp/


  • 「クリニック未来ラボ」とは

「クリニック未来ラボ」は、開業医、開業を目指す勤務医・医学生に向けたクリニック経営支援メディアです。 独自の視線で調査・研究し、より良い医院経営に役立つ情報として発信しています。 より良い医院経営にお役立ていただけるような全国のドクター向けの医療コラムを掲載しています。

https://cl-mirai-lab.doctorsfile.jp/


  • 「ドクターズ・ファイル」とは

「ドクターズ・ファイル」は、身体の症状・悩みに合わせ、全国のクリニック・病院、ドクターの情報を調べることができる地域医療情報サイトです。診療科目、地域、沿線・駅、診療時間、医院の特徴といった情報からだけではなく、気になる症状、病名、検査名などからも、最適なクリニック・病院、ドクターを探すことができます。「ドクターズ・ファイル」では全国のドクターの想いを編集部が直接取材し、診療方針や医療の道を志したきっかけ、専門としている治療や検査などを紹介しています。クリニック・病院の総取材数は25000件以上にのぼる、日本最大級のクリニック情報サイトです。

https://doctorsfile.jp/


  • 会社概要

株式会社ギミック

代表取締役社長 兼 社長執行役員 CEO:横嶋 大輔

本社:東京都渋谷区南平台町2-17

https://www.gimic.co.jp/


代表の横嶋大輔が株式会社リクルートフロムエー(現・株式会社リクルート)入社後、商品企画部長、営業企画部長を歴任した後、2003年に社内独立制度を利用し、起業。クリニックのDX化によって、最も身近な地域の医療サービスの向上に貢献し、新医療文化の創造を目指しています。地域医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」をはじめ、クリニック専用の情報共有アプリ「メディパシー」、クリニック・医療機関に特化した人材マネジメントシステム「ドクターズ・ファイル クリニコ」、医療機関従事者向け求人メディア「ドクターズ・ファイル ジョブズ」などを展開。


ドクターズ・ファイル: https://doctorsfile.jp/

メディパシー: https://medipathy.doctorsfile.jp/

ドクターズ・ファイル クリニコ: https://clinico.doctorsfile.jp/

ドクターズ・ファイル ジョブズ: https://doctorsfile.jp/jobs/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社ギミック

5フォロワー

RSS
URL
https://gimic.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区南平台町2番17号 A-PLACE渋谷南平台3階・5階(総合受付) ・7階
電話番号
03-6277-5939
代表者名
横嶋大輔
上場
未上場
資本金
2億8750万円
設立
2003年12月