【映画館でオペラを】ロイヤル・オペラ『ラインの黄金』12/15(金)公開!/新制作の『指環』に絶賛の嵐!人気演出家バリー・コスキー×音楽監督アントニオ・パッパーノが強烈な演出で描き出した衝撃作!
この度、オペラ・キュレーター・井内美香氏の解説とともに、
『英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン 2023/24』にてオペラのオープニングを飾る
ロイヤル・オペラ『ラインの黄金』の見どころを一挙ご紹介!
ロイヤル・オペラ・ハウスが4年かけて上演する、ワーグナーの四部作『ニーベルングの指環』の序章となる『ラインの黄金』がついに幕を開ける。世界を支配する力を持った黄金の指環を巡り、神族と人間、地底のニーベルング族が繰り広げる、愛と憎しみと裏切りのドラマだ。
今回の新制作で演出を務めたのは、世界的な人気演出家のバリー・コスキー。井内氏はコスキーについて「インタビューなどで“僕はユダヤのゲイのカンガルー”と自らを形容していることからも分かるように、人間の本質を痛烈な表現で観客に突きつける演出が持ち味」とコメントしており、本作で描かれる神々の傲慢から世界が滅亡の危機に陥るというストーリーはさまざまな解釈が可能である中、大胆なアイデアで観るものの想像をはるかに超える舞台を創り上げている。さらに「コスキー演出は『指環』の世界を、今の人間社会が地球を破壊している様子に見事に重ねているのである。」と井内氏が語るように、社会風刺を効かせているような演出にも注目だ。
そして音楽監督は、英国ロイヤル・オペラで2002年以来音楽監督を務め、今シーズンがラストとなるアントニオ・パッパーノ。かつてないほどにパワフルな指揮で本作の強烈な世界観を彩っている。井内氏は「次作以降にも重要となるライトモチーフ(物語のさまざまな事象を示す音楽的なモチーフ)群が巧みに鳴らされるのを聴くと、今後の展開への期待に胸がワクワクする。」と2作目以降への繋がりを感じさせる音楽表現に期待を寄せている。
なお、ロイヤル・オペラ・ハウスで幕を開けた本作は大評判となり、「キャストは弱い歌手が見つからず全員が素晴らしい出来栄えで、パッパーノ指揮はワーグナーの壮大さと緻密さの両方を見事に表現した(ガーディアン紙)」「バリー・コスキー演出の《ラインの黄金》は不気味で、鮮やかで、強烈だ(ニューヨーク・タイムズ紙)」「《ラインの黄金》が、アントニオ・パッパーノの指揮で開幕し、物語性の高い、起伏ある演奏が空前絶後の賛辞を受けた(音楽の友誌)」といった絶賛のコメントが世界中のジャーナリストから寄せられている!
井内美香(音楽ジャーナリスト/オペラ・キュレーター)『ラインの黄金』解説全文はコチラ
https://tohotowa.co.jp/roh/news/2023/12/14/kaisetsu_das_rheingold2023/
<ロイヤル・オペラ『ラインの黄金』作品情報>
【STORY】ライン河の乙女たちが〈ラインの黄金〉守っているところにアルベリヒがやってくる。醜い容姿をかえりみずに乙女たちに迫って手ひどく拒絶されたアルベリヒは怒り、「愛を諦めた男のみがラインの黄金から指環を作り世界を支配できる」と知ってラインの黄金を奪い去る。神々の長ヴォータンは妻フリッカの願いでもあったヴァルハラ城を建設するために巨人族に約束した支払いができず、彼らは借金のカタに豊穣の女神フライアを連れ去る。ヴォータンは火の神ローゲの入れ知恵で地底の国を支配しているアルベリヒをだまして指環を奪うが、指環の呪いを避けるようにという大地と知恵の神エルダの助言で指環を手放す。神々は完成した城に入場していく。
《ラインの黄金》(全一幕)
【音楽・台本】:リヒャルト・ワーグナー
【指揮】:アントニオ・パッパーノ
【演出】:バリー・コスキー
【美術】:ルーフス・デイドヴィスス
【衣装】:ヴィクトリア・ベーア
【照明】:アレッサンドロ・カルレッティ
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
【キャスト】
ヴォータン:クリストファー・モルトマン
アルベリヒ:クリストファー・パーヴェス
ローゲ:ショーン・パニッカー
フリッカ:マリーナ・プルデンスカヤ
フライア:キアンドラ・ハワース
エルダ(の声):ウィープケ・レームクール
ドンナー:コスタス・スモリギナス
フロー:ロドリック・ディクソン
ミーメ:ブレントン・ライアン
ファーゾルト:インスン・シム
ファーフナー:ソロマン・ハワード
ヴォークリンデ:カタリナ・コンラディ
ヴェルグンデ:ニアフ・オサリバン
フロスヒルデ:マーヴィック・モンレアル
エルダ(俳優):ローズ・ノックス=ピーブルス
ロイヤル・オペラ『ラインの黄金』
12/15(金)~12/21(木) TOHOシネマズ 日本橋 ほか1週間限定公開!
■公式サイト:http://tohotowa.co.jp/roh/
■配給:東宝東和
『英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン 2023/24』
【全8演目と公開日】※1週間限定公開※
1. ロイヤル・オペラ『ラインの黄金』:2023年12月15日(金)
2. ロイヤル・バレエ『ドン・キホーテ』:2024年1月26日(金)
3. ロイヤル・バレエ『くるみ割り人形』:2024年2月16日(金)
4. ロイヤル・バレエ『マノン』:2024年4月5日(金)
5. ロイヤル・オペラ『蝶々夫人』:2024年6月7日(金)
6. ロイヤル・バレエ『白鳥の湖』:2024年6月14日(金)
7. ロイヤル・オペラ『カルメン』:2024年9月6日(金)
8. ロイヤル・オペラ『アンドレア・シェニエ』:2024年9月20日(金)
<料金:一般¥3,700円 学生¥2,500円(税込)>
<上映劇場>
*札幌シネマフロンティア(北海道)
*フォーラム仙台(宮城)
*TOHOシネマズ 日本橋(東京)
*イオンシネマ シアタス調布(東京)
*TOHOシネマズ 流山おおたかの森(千葉)
*TOHOシネマズ ららぽーと横浜(神奈川)
*ミッドランドスクエア シネマ(愛知)
*イオンシネマ 京都桂川(京都)
*大阪ステーションシティシネマ(大阪)
*TOHOシネマズ 西宮OS(兵庫)
*中洲大洋映画劇場(福岡)※バレエ『くるみ割り人形』まで上映
*kino cinéma天神(福岡)※バレエ『マノン』より上映
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