【世界初】オリジナルCLT構法が岡山で着工【木造ビル建築の可能性拡大へ】

CLTのオリジナル構法として注目を集めるLC-core構法。木造ビル建築の新たな可能性を探る。

岡山の住宅メーカーであるライフデザイン・カバヤ株式会社（代表取締役：野津基弘）は、三陽機器株式会社（代表取締役：川平 英広）の社員寮を岡山県浅口郡にて着工する。竣工予定は2019年２月となっている。ライフデザイン・カバヤは大学教育機関と民間企業数社らと共同研究開発を行いCLT(※注1)のオリジナル構法である『LC-core構法』を開発。今回の社員寮はこの新構法を用いた世界初の物件だ。

▲完成イメージ

人材の確保・育成に力を入れている三陽機器株式会社では、働き方改革の一環として、老朽化が進んでいた同社社員寮の建て替えを決定。若手社員や将来入社を考えている学生に向けて、福利厚生の充実をアピールするのが狙いだ。

構造には新開発の『LC-core構法』を採用。CLTパネルでコアを形成することで耐震性はそのままに壁パネルを約50％削減し、通常のCLT工法と比べてのコストダウンや、開放性、オーバーハングなどデザインの自由度アップが可能になった。『LC-core構法』で着工する建物は世界初。ライフデザイン・カバヤでは2018年4月、社内団体『日本CLT技術研究所』を発足し、CLT建築の技術提供を行うフランチャイズチェーンネットワークをスタートしている。
▼フランチャイズ募集開始のプレスリリースはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000026371.html

森林活用の新たな可能性を持つ建材として注目を集めるCLTは、環境の観点から国が様々なバックアップをしており、今回の社員寮も『岡山県平成30年度CLT等利用促進補助事業』の一つとして採択されている。

 

▲内観・外観イメージ

■三陽機器株式会社担当者コメント
普段、社内でなかなかコミュニケーションをはかる機会がない社員同士でも、社員寮内の共有スペースを利用することによって親交を深めることができ、仕事を忘れて様々な話ができるようになります。社員同士でコミュニケーションをはかる空間がありながらも、建物内には一人一人の時間を大切にできるスペースも確保されており、ほどよい距離感を保てる住居となっています。
岡山県産の木材を使用予定で、自然災害や防犯の面で安心・安全に暮らせるとともに、居心地が良く、入居した社員にとって唯一無二の居場所になるよう願いを込めた社員寮です。

（※注1　CLTとは）

 

■三陽機器株式会社　http://www.sanyokiki.co.jp/
代表者：川平英広
設立：昭和41年6月
所在地：岡山県浅口郡里庄町新庄3858番地
TEL：[phone]
事業内容： 農業用トラクタ用荷役作業機、油空圧機器、環境関連機器、省力化機械等の開発、製造、販売

■ライフデザイン・カバヤ株式会社　特建事業部
https://lifedesign-kabaya.co.jp/tokken/
戸建て住宅の他に非住宅建設を専門に扱う『特建事業部』を発足。

■日本CLT技術研究所
CLT建築の普及を目指し、CLTを使ったオリジナルの『LC-core構法』を開発した。
https://nc-labo.jp/

■ライフデザイン・カバヤ株式会社
代表者：野津　基弘
設立：昭和47年12月
所在地：岡山県岡山市北区中仙道二丁目9-11
事業内容：
1.建築工事の請負及び施工に関する事業
2.上記事業に関するフランチャイズチェーン事業
3.建築物の設計及び工事監理に関する事業
4.土木工事の設計、請負、施工及び監理に関する事業
5.リフォーム及びエクステリア等の設計、請負、施工及び監理に関する事業
6.不動産の売買及び仲介に関する事業
7.不動産の管理及びコンサルタントに関する事業
8.風力・太陽光・地熱の利用等による発電並びに電気・熱の供給に関する事業
9.清掃事業
10.警備事業
11.損害保険代理店事業及び生命保険の募集に関する業務
12.前各号に付帯関連する一切の事業