カミナシとオイシスが包括的なパートナーシップ契約を締結
オイシスの全工場・店舗への『カミナシ』導入およびプロダクト開発協力体制の構築により、両社で現場DXを推進し、SDGs目標達成を目指す
背景
日本では労働人口減少を背景に、生産性向上を目的としたDXへの注目が高まっています。しかしながら、デジタル人材やそれを推進するデジタル推進人材の不足が要因(※)となり、企業のDXはなかなか進まず、各企業ではデジタル人材の確保や育成が喫緊の課題となっています。
そのようななかでカミナシは、工場や店舗などで働くノンデスクワーカー向けに、プログラミング知識を必要とせずノーコードで業務アプリが作れる現場DXプラットフォーム『カミナシ』を提供しています。現場主導で非効率な紙帳票をデジタル化できること、さらに現場担当者が導入を推進することによって「デジタル推進人材」の育成につながることが評価され、これまで食品や飲食、宿泊業を中心に7,000以上の現場に導入いただいてきました。
兵庫県に本拠地を置く総合食品メーカーであるオイシスでは、品質管理業務において大量の紙帳票を電子化することを目的に、9工場のうちの1工場となる神戸工場にカミナシが提供する現場DXプラットフォーム『カミナシ』を2022年4月に導入。月間100時間の作業時間を削減し、現場の生産性向上を実現しています。さらに、生産性向上のほかにも、カミナシによる導入支援によって導入を担当した若手社員がデジタル推進人材に育成されたことや、社員のモチベーション向上、現場内での改善へのカルチャー組成など、大きな成果をあげています。
※引用:内閣官房「デジタル人材の確保・育成に向けて」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai3/siryou7.pdf
提携の目的
今年で創業75周年を迎えるオイシスは、100年企業に向けて人的リソース・資源の有効活用という観点で持続可能な社会の実現に向けた取り組みにも注力しています。今後さらなるDXの推進に取り組み、生産的かつ働きがいのある環境づくりを実現するため、このたびカミナシと包括的なパートナーシップ契約を締結するはこびとなりました。オイシスの全工場やベーカリーショップへの導入を通じて、現場DXをさらに推進するとともに若手社員のデジタル推進人材への育成を見込みます。
カミナシは、オイシスからプロダクトへのフィードバックや人材交流、テスト運用など、開発協力体制の提供を受けることで、既存および新規プロダクトの開発スピードを加速させる予定です。
今後両社は、パートナーシップを通じて各社が掲げるSDGs達成を目指してまいります。
具体的な提携内容
(1)オイシスの全拠点において『カミナシ』を導入
パンや惣菜を製造する全工場9拠点のほか、直営ベーカリーショップ28店舗へ『カミナシ』を導入します。
(2)若手社員を中心としたデジタル推進人材の育成および現場内の改善へのカルチャー組成
『カミナシ』導入推進チームを工場や店舗にも拡大し、そのプロジェクトに参加する若手社員をデジタル推進人材として育成。さらに、現場の業務を見直すことで現場内の改善カルチャーを組成します。
(3)カミナシのプロダクトへの開発協力体制を構築
開発中の新プロダクトβ版のテスト運用への協力、既存プロダクトへのフィードバックなど、ユーザーとして開発協力体制を築きます。
両社代表コメント
株式会社オイシス 代表取締役社長 池野正明
オイシスは1948年6月23日神戸市にパン製造業として創業して、関西圏を深耕し、「食」を通じて地域社会と共に成長してまいりました。社会を構成する一員として、SDGsの取り組みを加速できる、カミナシ様との包括的パートナーシップ契約を締結できることを嬉しく思います。
我が社には、社内の行動指針として『ブレークスルーの精神』という言葉があります。現状打破を意味し、常に前を向き続ける姿勢を大切にしています。しかし、毎日約1000種類・30万食の食品を提供する中で、お客様や関係する方々へ影響を出すことなく、大きな構造改革を実現することは難題でもありました。今回カミナシ様との取り組みによる大規模なDX化は、我が社にとっても大きな挑戦と捉えております。
株式会社カミナシ 代表取締役CEO 諸岡裕人
私は家業を通じて食品製造など、さまざまな現場を経験してきました。そこで目にしたのは、才能ある社員が非効率な業務によって、その可能性に蓋をされてしまっている現実でした。その非効率さを解決するために起業し、現場DX プラットフォーム『カミナシ』を開発することを決めた経緯があります。
オイシス様はすでに導入いただいている工場での成果や価値を感じて、このたびパートナーシップ契約締結を決断してくださいました。それは、単なる業務時間や紙の削減だけにとどまらず、導入を担当されたオイシス社員の方々のデジタル化や現場改善への意識が高まったことなど、組織的な改革への期待も込めていただいています。本取組みが、カミナシが掲げるSDGs 目標やビジョンに共感いただけたものだと大変嬉しく思っています。
株式会社オイシスについて
「毎日に、おいしい発見」をキャッチフレーズに、食の常識を変え、地域社会に新たな食の価値を提供する、ミールデザインカンパニー(食をデザインする会社)を企業パーパスに、兵庫県を中心に9工場を構え、食パンや調理パンをはじめ、パン用冷凍生地、サラダ、総菜、和菓子、洋菓子、米飯、麺類、チルドデザートなど、1日に約1000種類の商品を生産・提供する総合デイリーフーズメーカーです。また、量販店やコンビニなどに商品を展開するほか、阪神地区を中心に40店舗以上を数える直営・フランチャイズのベーカリーショップや、洋菓子ブランドも展開しています。
会社名:株式会社オイシス
所在地:兵庫県伊丹市池尻2丁目23番地
代表者:代表取締役社長 池野 正明
設立:1948年6月23日
事業内容:コンビニエンスストアや量販店向けの食品製造・卸・販売
株式会社カミナシについて
カミナシは、「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」をミッションに掲げ、工場や店舗で使われている紙の帳票をノーコードでデジタル化する現場DXプラットフォーム『カミナシ』を提供しています。『カミナシ』は、これまで紙やExcelで行っていた手書き情報のデータ化から集計、報告などの作業を業務アプリにすることで、作業の標準化やチェックデータのリアルタイムな一元管理を実現。製造や飲食、小売、物流など、業界問わず7,000ヶ所以上の現場のDXに寄与しています。利用料金は都度見積もり。
名称:株式会社カミナシ
所在地 :東京都千代田区神田鍛冶町3-7 神田カドウチビル3F
代表者 :代表取締役CEO 諸岡 裕人
設立:2016年12月
事業内容:現場DXプラットフォーム『カミナシ』の開発及び提供
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像