バリ取り自動化機器「BARRIQUAN(バリカン)シリーズ」が2022年度グッドデザイン賞を受賞
株式会社スギノマシン(富山県滑川市、代表取締役社長:杉野良暁)のバリ取り自動化機器「BARRIQUAN(バリカン)シリーズ」が、2022年度グッドデザイン賞※1(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
BARRIQUANは、ロボットや工作機械でバリ取りを自動化する際に用いる機器(ツールホルダやスピンドルモータ)です。独自のフローティング機構によってバリ取りで発生する様々な問題を解決する商品で、機構の独自性と機能やユーザービリティを表現したデザインに高い評価を頂きました。当社のグッドデザイン賞への応募並びに受賞は、今回で2回目です。
BARRIQUANは、ロボットや工作機械でバリ取りを自動化する際に用いる機器(ツールホルダやスピンドルモータ)です。独自のフローティング機構によってバリ取りで発生する様々な問題を解決する商品で、機構の独自性と機能やユーザービリティを表現したデザインに高い評価を頂きました。当社のグッドデザイン賞への応募並びに受賞は、今回で2回目です。
1. 受賞対象の概要
□商品名称
バリ取り自動化機器「BARRIQUAN(バリカン)シリーズ」
□商品概要
ロボットや工作機械でバリ取りを自動化する際に用いる機器(ツールホルダやスピンドルモータ)。
独自のフローティング機構によってバリ取りで発生する様々な問題を解決する。
□プロデューサー
株式会社スギノマシン 精密機器事業本部 工具統括部 大門 幸生
□ディレクター
株式会社スギノマシン 精密機器事業本部 工具統括部 応用開発課 武藤 充
同 経営企画本部 営業企画部 藤城 隆浩
株式会社GKインダストリアルデザイン※2 シニアデザインディレクター 若尾 講介氏
□デザイナー
株式会社スギノマシン 精密機器事業本部 工具統括部 応用開発課 柳原 裕介、石谷 彰浩、山崎 昌英
株式会社GKインダストリアルデザイン チーフデザイナー 辻本 慧氏、デザイナー 善本 裕香氏
□デザイナーからのコメント
ユーザーに対してどのような操作感が良いのか、バリ取りツールとしての姿はどうあるべきか、スギノマシンらしさを伝えるにはどうすれば良いのか。新たなバリ取り自動化機器「BARRIQUANシリーズ」では、スギノマシンのプロダクトアイデンティティ(PI)思想の骨子である技術力とユーザー目線での使いやすさを高い次元で融合させ、精緻な印象を創出。業界の新たなスタンダードとなる商品が誕生した。
□グッドデザイン賞審査員による評価コメント
手作業で行われていた金属加工でできる突起の除去を、バリ取り工具と独自の機構による自動化を達成した画期的なシステム。拡張性高い多種にわたる先端工具は、上質なカラーリングでまとめられ、高い機能を精緻な形状で美しく仕上げられた素晴らしいデザインである。取り換え時間を大幅に短縮したワンタッチ交換方式の実現もすばらしいが、握った時にしっくりくる外観形状でフワッとカチッとはまり込む心地よい動作感覚は、使用感を徹底的に突き詰めたこだわりを感じる。操作部を示す黄色の配色は、その存在を明確に示唆しつつ全体のアイデンティティ―を保ち、まとめた点も評価したい。
□グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ
https://www.g-mark.org/award/describe/53656
2. デザインの詳細
□デザインの背景
金属部品の加工時にできる突起「バリ」を除去する「バリ取り」は、これまで工場で手作業で行われていたが、人手不足やコロナ禍対応、生産性向上や危険作業廃止などを目的に、ロボットや工作機械で自動化したいというニーズが高まっている。本BARRIQUANシリーズは、バリ取り自動化の課題を解決すべく、フルモデルチェンジと同時にラインナップ拡充を行なった。これまで、バリ取りの自動化は精度が出せないという課題があったが、スギノマシン独自のフローティング機構によって精度のあるバリ取りを可能とした。また、バリ取り自動化の際にテスト加工を何度も行う必要があり、その際の先端工具の交換が煩雑だという課題もあったが、ワンタッチ交換機能により先端工具交換の手間が解消された。また、メンテナンス性も向上したことで商品寿命を延ばすことが可能になり、長く使える商品が誕生した。
□経緯と成果
バリ取りを自動化するためには、機械同士・加工物と干渉しにくい徹底的なスリム化を求められる。一方で、先端工具交換時など人の使いやすさを配慮した形状とする必要もある。使いやすさに対して、①指あたり良さと力のかけ易さを両立させ、且つ機械干渉に配慮したトリガー形状 ②操作すべき部分をより視覚的に分かりやすく示す黄色配色 ③先端工具装着時の挿入位置の明示や操作方向を示すグラフィック、以上の3つの工夫がされている。従来品から20%のスリム化を実現し、テスト加工時の先端工具付け替えは3秒(従来比90%減)で行えるようになった。自動化と人の双方へ配慮した商品が、結果として質の高い印象を創り出している。
□デザインのポイント
1.商品の特徴であるワンタッチ交換を自然な操作感で行える、指かかり形状、機能的な色・グラフィック配置
2.ロボットや工作機械での使用に配慮した、機械や加工物などに干渉しにくいフォルム
3.スギノマシンの商品に共通する、作業・動線・空間から考えたユーザー視点の使いやすさを体現
商品紹介ページはこちら
https://www.sugino.com/site/deburring-tool/
3. スギノマシンのデザインへの取り組み
当社は2016年に80周年を迎え、自社ブランドのさらなる強化を目的に、デザイン経営を見据えたコーポレートアイデンティティ(CI)の再定義と、それにともなうプロダクトアイデンティティー(PI)の構築を行いました。PIでは顧客の使い勝手を第一に考え、「精緻」というキーワードを最上位に据えて、そこから導き出される造形言語や、機能や造形を整理する色分けにより、商品デザインを構築しています。今回の受賞を励みに、これからも高性能かつ機能的なデザインに配慮したものづくりを続け、お客様に一貫した顧客体験を提供してまいります。
[過去の受賞歴]
■2017年 精密部品加工・洗浄一貫ラインが「第47回機械工業デザイン賞 日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞
詳細はこちら:https://www.sugino.com/soshiki/1/news170720.html
■2018年 精密部品加工・洗浄一貫ラインが「JIDAデザインミュージアムセレクション vol.20」に選出
詳細はこちら:https://www.sugino.com/soshiki/1/news190114.html
■2021年 モジュール型精密部品洗浄機「JCC-Module」が2021年度グッドデザイン賞を受賞
詳細はこちら:https://www.sugino.com/soshiki/1/news211020.html
4. 用語・補足
※1 グッドデザイン賞
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。
受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
URL:http://www.g-mark.org/
※2 株式会社GKインダストリアルデザイン
1952年設立の総合デザイン事務所「GKデザイングループ」にて、インダストリアルデザインを専門とし、業務用機器からコンシューマープロダクト、トランスポーテーションまで幅広い領域を対象に、総合的なデザインサービスの提供を業務としています。
URL:http://www.gkid.co.jp/index.html
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社スギノマシン
経営企画本部 営業企画部 プロモーション企画グループ
TEL:(076)475-4611
【会社概要】
■会社名:株式会社スギノマシン ■代表者:代表取締役社長 杉野 良暁
■本社所在地:〒936-8577 富山県滑川市栗山2880番地
■TEL:(076)477-2555(代) ■創業:1936年3月1日
■事業:高圧ジェット洗浄装置、超高圧水切断装置、原子力発電保守用機器並びに廃炉機器、湿式・乾式微粒化装置、ドリリング・タッピングユニット、マシニングセンタ、バリ取り自動化機器、拡管工具・装置、抜管装置、鏡面仕上工具、バイオマスナノファイバー、産業用ロボット等の開発、設計、製造、販売
■URL:https://www.sugino.com/
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